ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.7.5 祇園散策後、Joint Concert~再会~へ

2015-07-05 22:35:37 | 合唱
 昨夜は雨にもかかわらず、鵜飼船乗船で気持ちが高揚したまま早めに休んだ。が、寝付きのよい夫の鼾で何度も夜中に目覚めてしまう。明け方にようやく少しトロリとして、遅めにかけた目覚ましが鳴った途端に消して、もう一度寝直してしまった。
 心配した雨は止み、今日は曇天。いつものように浴槽足湯で寝ぼけ眼(まなこ)を徐々に矯正して、遅い朝食を摂りながら出かけることに。

 前回見つけて気に入った、駅ナカとは思えない静かなカフェでモーニングセットを頂く。夕方にある息子の合唱コンサート開演まで時間があるので、夫が行ったことがないという祇園を散策することに。市バスに乗り、まずは八坂神社でお参りする。祇園祭月間ゆえ、臙脂ののぼりが色鮮やかにたなびき、境内の舞台では可愛らしい少女たちが小さな太鼓を持って踊りを披露している。ここも外国人客が多い。祇園祭の洒落た絵葉書を買い求め、円山公園を抜ける。

 さて、お昼をどこで摂ろうかとダッチロールしながら歩く。陽射しも強くなく、風も適度にあり、お散歩するのはちょうど良いお天気だ。
 昨年5月に夫と訪れた知恩院を背にして、一昨年3月にお友達に案内して頂いて以来の花見小路へと進む。さすがにメインロードは観光客で溢れているが、ちょっと脇道に逸れると、まだまだ通りは眠っている。夜だけオープンするお店ばかりで、暖簾が出ているお店は僅かだ。そのまま建仁寺境内に入る。緑の色が濃く、綺麗である。“雲龍”の特別公開中だったが、空き時間と相談して鑑賞は諦め、大輪の蓮の花が見事な庭園を散策する。
 美しい紫や白の桔梗の花につられてお隣の禅居庵へ入り込む。七頭の猪に座す開運と勝利の神である摩利支天が祀られている、亥年の守り神だという。そういえば、義妹夫婦が亥年だったと思い出し、2人に色違いのお守りを頂く。そうこうしているうちに、気づけば息子の下宿に近づいてくる。鴨川を渡り、目と鼻の先の和風カフェでランチとお茶。再び市バスで駅まで戻ってきた。
 明朝は、夫の希望で部屋のテレビで“なでしこ”決勝戦を観戦することになり、朝食を買い込んで綺麗に片付いたホテルの部屋に戻った。
 というわけで、今回の旅の観光はこれにて終了。残すはお勤め(?!)だけである。

 部屋で1時間ほど小休憩し、態勢を整えて演奏会開場へ向かう。JRに揺られること30分、駅からはタクシーでワンメーター。コンサートホールに到着する。
 今日の演奏会は3団合同のジョイントコンサートだ。息子の所属する合唱団、先月の6大学合同の演奏会でご一緒した大学合唱団、そして社会人の職場合唱団による合同ステージである。この3団がこうしてジョイントコンサートを持つのは2007年以来8年ぶりなのだとか。
 舞台には3団の団旗が掲げられている。オープニングは、各団が大学校歌と社歌をお披露目する。合唱団に所属していなければ、校歌や社歌を通して歌い切れる学生や社員はそうは多くないのではないか、と勝手に思ったりする。
 第1ステージは息子たちの合唱団。2回生の副指揮者による2曲は、混声合唱組曲「遠くへ」より「にわ」と一青窈さんの「ハナミズキ」。3曲目は3回生の正指揮者による1曲。これは先月も聴かせてもらった「混声合唱とピアノのための『万象』」より「Ⅴ.蕃熟の大地~Finale玉名平野に寄せる想い」。8分という長さの壮大な曲だ。
 1回生は上回生達に付いていくのが大変だったろうなと思うが、よくまとまっている。息子は相変わらず楽しそうに歌っている。合わせて20分弱のステージで、前回はステージに乗っていなかった1回生が入り、50名を超える大人数になっている。それにしても、正副どちらの指揮者も女性なのだから、女性の頑張りは大したものだと思う。

 その後の2団の演奏を終えて、最後は合同ステージでプッチーニ作曲「4声のミサ曲」だ。200人を超える合唱、テノールとバリトンの独唱に、ピアノ、エレクトーン、パーカッションという大編成で、舞台は溢れ返らんばかり。Kyrie, Gloria, Credo, Sanctus, Agnus deiの計5曲で、所要時間は50分近く。歌い手の喉の逞しさに感動するばかりだ。全曲を歌い終えた後、各々の団の指揮者がアンコール曲を交代に3曲続けて振り、拍手が鳴りやまない中、開演から3時間弱で幕が下りた。
 ちょうど正指揮者のご家族が私達のすぐ前の席にいらしており、ご本人が休憩時間に挨拶に来ていたが、我が息子はどこ吹く風で、結局逢えず仕舞いでホールを後にした。

 私鉄駅前のホールだが、私達はJRが便利なため、帰りもタクシーでJR最寄駅まで戻り、京都駅まで戻ってきた。
 夕食はいつものように夫のリクエストでラーメンを。それにしても、全国各地のラーメン店が軒を連ねる駅直結のレストラン街はどこを見ても外国人観光客ばかりで、大きなスーツケースを持ってのしのしと歩いている。どこから聞こえてくる話し声も皆、中国語。ふと、自分達が外国にいる旅行客であるような錯覚に陥る。
 早々に食事を終えて、デザートを買い込んで部屋に戻ってきた。

 明日は先日の土曜出勤の代休を頂いている。朝、女子サッカー決勝戦を観て、ランチを摂ったら新幹線で帰京する。

コメント (2)
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