今日は ASHAREさん主催の瞑想ヨーガクラスの日。初めて募集開催したのは今年の1月。年度末の3月、猛暑の8,9月と、3か月お休みの月があったが、今回で9回目。早くも今年最後の開講となった。
昨夜も帰宅後、参加してくださる皆さんの名簿を見ながら、レッスンプランを見直ししてベッドに入った。
今朝は普段より少し遅めに目覚ましをかけたら、なぜか鳴らずにあわや寝坊をするところだった。
週末は冷え込むということだったが、まずまずのお天気だ。
あれこれ荷物が多く、夫に駅まで送ってもらう。予定通りの準特急に乗り込み、無事に席を確保出来、レッスンプランをもう一度見直しながら、クラスをイメージして過ごす。
会場の受付でスタッフの方たちにご挨拶して身支度。マイマットを敷き、小道具をもろもろ出して着替えを済ませ、準備OKである。
前回蜂窩織炎で当日キャンセルされたOさんも無事にご参加くださる模様。今回は、はじめましての方が7名、常連の方たちが5名にスタッフ3名の参加で15名と伺っていたが、体調不良でキャンセルの方が1名、結局14名様の開催になった。
会場最寄り駅を間違えてしまって、という方がおられて、皆で心配したが、ひとまず定刻にクラスはスタートした。始まってほどなくして無事お見えになったのでほっとする。
師走の忙しい中、ご参加くださったことにお礼を言い、寒さで身体が固まりがちだったり、忙しさでついつい疲れがたまっていたりする季節だからこそ、リラックスが大切ということで、このところ好評頂いているヨーガ・ニドラーでたっぷり寝っ転がり瞑想して頂くことにする。
最初の自己紹介は、耳にタコの筈の方たちも毎回新しい気づきがあると言ってくださるので、初めましての方たちに向けて、ということで繰り返す。現状はといえば、いまだゼローダ治療の副作用の名残で相変わらず手袋も五本指の靴下も手放せない。アリミデックス錠を飲み始めて先月、久しぶりに上昇を続けていたマーカーが下がったことで、今後どうなるかはわからないけれど、年末年始に薬の変更はまずないだろうと思っていることなどお話しする。
加えて、サバイバー歴や、瞑想ヨーガとの出会いをお話しし、ヨーガスートラの最初の一節をサンスクリット語でご紹介して一緒に唱えるのは毎回の流れどおり。さらに、数知れないヨーガの智慧の中から、私が一番お伝えしたいことを今日もまた繰り返しお話しする。
話の最後に、今日4回目になるヨーガ・ニドラー(寝っ転がり瞑想)について説明。瞑想の終わりに、自分が心に決めた願い事を3回宣言(サンカルパ)するのだが、その願いの文言を一文にまとめて頂くために3分ほど静かに目を瞑る。楽に座った姿勢でのショート・メディテーションだ。皆さん初めてとは思えない穏やかなお顔である。心に決めた宣言文は、最後の瞑想タイムまで覚えておいて頂くことをお願いして、聖音、オーム(ॐ)の音を実際に皆で唱えたら、その余韻を楽しみながらクラススタートである。
マントラ付きの2つの動きに始める前にウォーミングアップタイム。まずは足の指や甲、踝を解す。そして手首を伸ばし、キャットとカウのポーズ、猫の伸びのポーズ、肩入れのポーズ等で背中を解し、胸を開いていく。今日は常連の方が多ければ、ちょっとヨガ的なバランスポーズ等も取り入れてみようかと思っていたが、初めての方が多いこと、寒いので、まずは身体を解すことを念頭に、基本的なポーズにとどめた。
毎回練習をしている2つの動きに入る。大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動き、帰命敬禮。上半身をそって胸を開き大空へ挨拶した後は、前に倒れておでこをマットにつけて大地への挨拶。前後の動きはシンプルだ。気持ち良く声を出しながらマントラを唱え、自分の呼吸と“今ここ”に集中して頂くことをお願いする。
次は五体投地。右足、左足、両足の爪先立ち等、体幹が整っていないとどうしてもふらついてしまう立ちポーズがある。初めての方が多いのに、皆さんバランスよくなんなくこなしている。今回はまだ術後時間がそれほど経っていない方もいらしたのだが、こちらがびっくりするほどだ。くれぐれもマイペースで、どこか痛かったり、疲れたりしたらチャイルドポーズでお休みすることをお願いしたのだけれど、ノープロブレムだったようだ。1つ1つの動きに合わせたマントラがスタジオ内に共鳴を広げていく。皆さんの声の余韻が部屋に満ち、穏やかで幸福な空間が出来上がっていくのを感じる素敵な瞬間だ。初めての方たち、すっかり溶け込んでおり、実にお見事だ。
喋りすぎたのか予定より時間が経過してしまい、3つの動きで1セット、を3セット繰り返すのは厳しそうだったので、1セットで終了。そして、私がずっと続けている朝ヨガの簡単な3つの動きをお伝えする。最初は大変かもしれないけれど、慣れてしまうとやらなければなんとなく物足りない気分になる。毎度同じことを言っているけれど是非、だまされたと思って3週間続けてみてくださいね、と今日もお薦めする。事務局スタッフの方たちは既に習慣になられたようで、とても頼もしい。
少し時間が押して後半に。ヨーガ・ニドラー、4回目にトライである。20分たっぷり寝っ転がって頂く。身体をゆっくり動かすだけでなんとなくポカポカしてくるが、寝っ転がるときに冷えてはいけないので少し暖房を入れて頂く。皆さんにお渡ししたキャンドルライトを灯して頂き、部屋の電気を消す。オレンジ色の光がゆらぐのを見ていると、不思議と心が静まっていく。
仰向けでリラックスして頂き、スマホでBGMを流す。いつもはほとんど意識していない足の先から頭のてっぺんまで、身体のパーツ一つ一つに意識を向けていくように、ゆっくりとしたペースでガイドを始める。カーテンを閉めれば、部屋はそれぞれのマットの前に置かれたキャンドルの光だけの暗闇となる。
今日もほどなくして聴こえてくる安らかな呼吸の音に癒される。20分のヨーガ・ニドラーは3時間の睡眠にも匹敵するほど深い休息をもたらすという。今日も成功だ。両手を万歳にして伸びをすること2回、胎児のポーズになって呼吸を整え、覚醒に導きつつ、ゆっくりと起き上がってきて頂く。もし寝落ちしてサンカルパが言えなかった方はここでどうぞ、とサンカルパを宣言する時間をとる。静かに目を閉じている皆さんの姿は本当に美しい。
心地良いタイミングでゆっくりと目を開いて頂く。皆さんとても穏やかで、どこかスッキリした顔をされているように見える。ああ、今日も無事に笑顔になって頂けて本当に良かった、と有難い気持ちになる。
そして、残り時間は10分弱。キールタンを唄って締めの時間となる。
今日もハレルヤを一緒に3回歌う。初めての方たちもしっかり声が出せていて頼もしい。そして、私の好きなガネーシャのキールタンを繰り返して頂いて、タイムオーバー。美しい余韻の中、5分延長してしまうほど瞬く間に持ち時間が過ぎた。
こうして今年最後のクラスが終えることが出来た。
来月の予定をご紹介して、インフルエンザが流行する寒い季節、年度末の2月、3月はお休みして、来年度心新たに4月からまた再開させて頂く予定です、とアナウンス。撤収の時間まで短いのでご質問があればまたランチタイムで、とご挨拶してお開き。
と、ここでサプライズ。1年経って先生にお礼を、ということで皆さんから素敵な花束のプレゼント。いつも来てくださるNさんから頂戴する。もう嬉し恥ずかしで本当に感激。集合写真も撮って頂く。なんて幸せだろう。急いでお着替えを済ませ、皆で先月と同じレストランへ移動。
おひとりだけ参加できない方がいたけれど、スタッフの方がさらに2名加わって総勢16名の大ランチ会。幸い端っこの席で全員が一つのテーブルを囲めた。名札の置いてある席に座り、各々好きなメニューを注文するのはいつものとおり。今回は初めての方も多いので、ということで食後に自己紹介の時間がもたれた。今回はなんと11月に手術を終え、今月末から術後の抗がん剤治療を始めるという方もおられて、その行動力に驚かされる。
私はヨガに通い始めるまで治療後2年近くかかったのですよ、とお話しする。他にも9月に手術をされた方、今年の初めに手術され、現在放射線治療中の方など、私が手術をした時代とは随分変わってきているのだとしみじみ。現在ホルモン治療中の方たちも多く、そんな中でも笑顔が絶えないことに本当に励まされる。同じ病院に通いニアミスをしていたかもしれない方もおられ、ご縁を感じる。
今回はASHAREさんからのお楽しみプレゼントはレストランの席で頂いた。クリスマスカードに「皆さまのおかげで、1年間楽しく瞑想ヨーガクラスを開催することが出来ました。ささやかですが、クリスマスギフトも兼ねたお土産です。来年もますます素敵な1年になりますように♪」とある。フランキンセンス&オレンジのリッチなクリーム、ジュニパーのクリスマスバスソルト、おなじみ女王様のハーブティの3点セットである。
私からも、参加してくださった皆さんとスタッフの方たちに、感謝を込めてちょっぴりチョコレートをお渡しさせて頂いた。
2時間近くお喋りに花が咲いた後は、お開き。参加者の方とツーショットの写真も撮って、お見送り。
その後事務局スタッフと来年の予定を少し打ち合わせて帰途に就いた。
帰路は夫と合流して、年甲斐もなく酔狂な遊びをして帰宅したため、ブログの更新がこのように遅くなってしまった。
それについてはまた明日簡単にご報告。今日(既に日付が変わってしまったが)はこれにて失礼したいと思う。
(追記)
ASHARE(アシェア)さんの活動レポートに取り上げて頂きました。