ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.10.28 採血・心エコー後腫瘍内科診察、エンハーツ6クール目 さらに6割に減量2回目

2020-10-28 22:26:47 | 治療日記
 夜中にお手洗いに起きることなく大きなダブルベッドでよく眠れた。いつも通りの時間に起きて、浴槽足湯で足のマッサージ。
 レストランが休止中ということで、部屋で、昨夜コンビニで調達したサンドイッチやヨーグルト、ジュースと紅茶の朝食。朝の連続テレビ小説を視て、チェックアウト。
 今日もお天気が良いとのこと。ニットスーツにコートを羽織ったらちょっと汗ばむほどだった。

 月末の病院は朝から混んでいる。IDカードを通す機械は並ばずにスムーズ。その後採血受付へ。受付番号は自分の年齢。何かいいことあるかしら。10人も待っていなくて7分待ちと出た。
 ほどなくして採血室に入る。担当は若い男性だった。名札を胸元でなく腰につけておられたので、職種もお名前も分からなかった。丁寧だったけれど、針刺しはちょっとビリッと痛んだが、抜く時は無事。今日はフルのチェックなので5本。

 止血をしながら隣の生理検査受付で心エコーの予約書を提出。予約時間までまだ小一時間ある。あと30分したら中廊下に入るようにとのことで、待合い椅子で今日のお供、柚木裕子さんの「盤上の向日葵(下)」(中公文庫)を読み始めた。すると予約時間の40分近く前に名前を呼ばれる。「早いですが、出来そうなので、どうぞお入りください。」と男性の検査技師さんから。予約時間でも待つことがあるのに、早めにやって頂けるとは願ったり叶ったりである。そそくさと中廊下を経て検査室に入る。

 お着替えをしてベッドで左側、心臓を下にして横になる。温かく薄暗い検査室のベッドで横になって目を瞑ると眠ってしまいそうだ。「胸を押されて痛いようだったら仰ってくださいね。」と言われる。左の傷口を強く押されると痛むこともあるので、ほっとした。前回3月はかなり痛んだのだけれど、今回は全くと言っていいほど痛まなかった。途中息を止めて、を何回か繰り返し、仰向けになって足を立ててみぞおちから胃のあたりを押しながら大きく息を吸って、吐いて、を繰り返して20分弱で終了した。

 次は向かいの腫瘍内科へ。席を確保してから受付へ。問診票の追加を頂き、その場で息切れはたまに「あり」に〇をした。
 採血から1時間経過したところを見計らって血圧測定へ。今日は誰もいない。98-63、脈拍が89。いつも通りの数字だ。
 10分ほどして「中待合いへどうぞ」に番号が出て、長椅子に腰かける。それから10分ほどして先生が診察室から出ていらして、「○○さん、どうぞ」と呼ばれた。予約時間より5分ほど早い。心エコーを時間通りに受けていたら、今頃腫瘍内科の受付になっていた筈だ。ラッキー。

 「おはようございます。」とご挨拶をして荷物をカゴに、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
 「どんな3週間を過ごされましたか。」と訊かれ「翌日からすぐにお腹を壊し、腹痛、気持ち悪さ、眠さ、火照り、熱っぽさ等がありましたが、6割減量のおかげで復活が早かったです。これまで、10日から2週間は体調が悪く2回目の土日まで動けませんでしたが、今回は、1週間は苦しかったものの、カイトリルやエルカルチンのおかげで吐き気が収まり、崩れ落ちそうな疲労感も出ず、2回目の土日は動けました。ただ1週間目あたりから手足の痺れと痛みが酷く、階段で転びそうになりました。痺れが膝下から腿まで上がってきています。手の痛みは手洗いとアルコール消毒が頻繁なせいかもしれません。嬉しいことは、19日からコデインを朝1度にして大丈夫なことです。ただ、先週末金曜日の夜中から土曜日にかけて酷い下痢をして、夜中は2時間ごと、日中は1時間ごとにお手洗いに籠り、内臓が出てきそうなほどでした。仕方なくロペミンを飲み、アドソルビンを2日ほど飲みました。その後は快調です。」とご報告する。診察室での検温は6度9分。

 「うーん、そうですか。(下痢が)休みの日で良かったですね。仕事の日だったら大変でした。それ以外は、(副作用は)工夫している甲斐がありましたね。採血の結果、マーカーがまた下がっています。このレベルまで下がったのは・・・」 「(私)おそらく最初のタキソテールの時に一桁まで下がって以来かと思います。」と言うと2009年までグラフを遡ってチェックしてくださり、やはり10年ぶりということが分かった。エンハーツ、いい仕事をしている。
 「・・・ということで続けたいですね。ただ痺れをどうするか、サインバルタは痛みに効くのですが。」 「(私)シャンシャンビリビリと頭が鳴り、止める時にとても辛かったので・・・」 「(先生)では止めましょう。タリージェを増やしますか、15㎎にお試しで。」

 先生が脱毛の様子を気にされていたようだったので、かつらを外してお見せした。12年以上通っているが、先生の前でかつらを取ったのは初めて。頼りないけれどこの病院でのエンハーツの第一号、切り込み隊長の患者なので、状況は伝えておいた方が良い、と思い切ってお見せした。

 すると「○○さんが一番治療が進んでいるのに、一番髪の毛がある。」とのこと。他の方たちはもっと脱毛が酷いようだ。私が「エンハーツには痺れの副作用はないので、他の薬の影響だと思いますが、他の皆さん痺れはないのですか?」と訊くと、「エンハーツをやるような方たちなので、既に痺れはある方ばかりですが、それほどではないようです。」とのこと。脱毛はまあまあだけれど、その他の副作用は相変わらず私が独走態勢のようだ。

 心エコーについても異常もなく、治療の影響もなし、でした。」とのこと。良かった。白血球も4,100あり、好中球も1,550。治療を続けるにはノープロブレムだ。念のため職場の健康診断の結果をお見せする。白血球が1万を超えていたことを言うと、治療後1週間のタイミングでステロイドのせいだと思う、とのこと。

 次回以降1月まで化学療法室の予約を入れて頂いた。今年も11月、12月と2回行けば治療納めになる。早いものである。お礼のご挨拶をして席を立った。

 化学療法室は付き添いの方も含めて数人が待っていた。夫やお友達にいつものようにLINE報告。
 10分ほどするとKrさんが「お薬飲みましょう。」とイメンド125mgを持ってきてくださる。イメンドを飲んでから1時間後にエンハーツ開始だ。ほどなくして看護助手さんから窓際通路側のリクライニング椅子に案内された。

 体勢を整え、お手洗いへ。その後15分ほどしてヘルプのSさんが針刺しに見えた。丁寧に入れて頂いたが、やはり痛む。ポートが10年超えても好調なので大切に使いましょうね、とのこと。

 点滴開始とともに読書の続きを始めた。恥ずかしながら将棋のルールは全く分からないので、駒の動きを文章にされてもちんぷんかんぷんなのだが、それをもってしても物語として面白いことと言ったら、ない。ずんずん読み進み、眠いなんて言っている暇はなかった。

 デキサートとアロキシのミックス、ブドウ糖、エンハーツ、ブドウ糖、生食である。初回はエンハーツが90分かかっていたが、2回目は60分、3回目以降は30分なので、順調に進めば随分早くなった。今日は極めて順調。病院に入ってから点滴開始まで2時間半ほど。
 
 終了時に圧測定に来てくださった方は初めましての方。内科と掛け持ちだそうだ。防護衣の下に名札が付いていたのでお名前が確認出来なかった。99-69、脈拍は70で問題なし。少し低めがいつもの血圧だ。
 そのまま抜針もされる。若干衝撃があったが、それほど痛まなかった。
 管が外れて身軽になってお手洗いへ。ご挨拶をして腫瘍内科受付へ移動し、ファイルをここで提出して10分ほどしたら自動支払機で支払いをする流れも分かったので、少し待ってからまずは処方箋を薬局に送るテーブルまで移動して送付を済ませる。5分ほどしてお支払い。カードで12万弱。

 外に出ると、暖かい。コートもストールも要らない感じだけれど、荷物になるので羽織って日傘も差す。薬局へ到着すると「ファックス届いています。」と言われ、番号札を頂くと、私と一緒に入った方より5番ほど早い番号だった。けれど、それなりに待っている人は多く、さらに後から来た方に抜かされ、結局一時間ほど待った。とにかく本を最後まで読んでしまいたかったので、待ち時間は気にならなかった。

 8種類の薬、9,000円弱をカード支払い。今回タリージェ5㎎が増えて15㎎になったが、以前飲んでいた5㎎は家に手持ちがあるため、10㎎より少な目の処方にして頂いた。それを間違いがないか確認された。初めての薬剤師さんで「ファックス送って頂いたのにお待たせしてすみません。」と言われる。滞在時間は合計で5時間強。

 朝食をしっかり頂いたので、それほど空腹ではなく、乗換駅で食事を摂ることにした。各駅停車で席を確保し、読む本もないので、スマホをチェックしたりして到着。
 静かな紅茶専門店でランチ。もうおやつの時間と見えて、お茶をしているお客さんで混んでいた。ゆっくり時間をかけて頂く。まだ気持ち悪さは全くなく、美味しく完食した。
 最寄り駅に降りて、今日中に使わなければ無効になってしまうGoToクーポンを使って買い物をし、歩いて帰宅した。

 生協のお届け品をふうふう言って取り込み、洗濯機を廻し、薬等の片付けが完了しないうちに夫が帰宅し、一緒に洗濯ものを干してくれた。
 お夕寝もしないで、もろもろ片付けてから夫には生協のお弁当を食べてもらい、私は冷凍食品で済ませた。少しお腹がもたもた、顔が火照ってきた。タリージェを15㎎にしたせいで眠気も強い。けれど、何とか我慢してこうしてブログを書けている。
 
 明日を乗り切れば金曜日は在宅勤務だ。エンハーツ6クール目、6割減量2回目。辛い1週間を何とか乗り超えれば、2回目の土日は大分復活している筈。頑張ろう。
コメント
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