ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.10.21 エンハーツ5クール目 さらに減量初回投与後2週間目のこと 職場婦人科検診無事終了

2020-10-21 22:01:17 | 日記
 今日の午後は婦人科検診だった。
 昨年と同じ検診業者だが、場所がより都心側に移転していた。昨年とほぼ同じ日程での受診だ。
 運よく秋晴れ、寒くなく暑くなく気持ちの良い日だ。コロナ禍で、これまで現地に出向いていた対面の会議が全てオンラインになり、平日に都心まで来ることは皆無になった。こうして出張で出てきたのは実に8、9か月ぶりのこと。

 昼休みの時間帯に都心まで移動。途中、乗換駅近くのレストランでランチを済ませてから、地下鉄に乗り換え、検診機関を目指した。
 久しぶりの電車移動の時間は「95歳、70年間第一線で書いてきた人の文学である」という、伊藤比呂美さんの解説文を載せた帯を見て手に取った瀬戸内寂聴さんの「いのち」(講談社文庫)を読んだ。

 地下鉄駅の一番近い出口に辿り着くまでホームや地下道を延々と歩く。エレベーターがないと本当に辛い。駅からはすぐだったけれど、ビルの中に入ってから乗るエレベーターがわかりにくく、迷ってた挙句指定時間の5分ほど前に滑り込みで到着。

 ようやく受付に到着し、検温を済ますと2桁の紙の番号札が渡される。ほどなくして窓口でその番号を呼ばれ、問診票と交換に4桁の番号とバーコードがプリントされたリストバンドを施される。「お着替えして待合室へどうぞ」と言われ更衣室へ向かう。

 以前とは違う紺の上下の検査着に着替え、待合室で問診に呼ばれるのを待つ。待合い席は1席空けて、という感じではなくほぼ満席。ざっと50,60人くらいの人が待っている。コロナ対策のため、雑誌等も置いていない。スマホと文庫を持ち込み、呼ばれるのを気長に待つ。

 問診室に呼ばれるまで40分ほどたっぷりかかった。複数のドアから4桁の番号が呼ばれるので、聞き落とすまいと耳を澄ましていると、かなり疲れる。
 コロナ対策のため、問診室はドアが開け放たれている。ようやく呼ばれると、お互い立ったままでアクリル板を通してのやりとり。

 これまで同様、看護師さんに現在も再発治療中であることを報告。初発の手術の時期、現治療等について訊かれる。例年通りマンモグラフィは、ポートが入っていること、術部の傷口の痛み等を理由にキャンセルでお願いする。

 私の番号より遅い番号の方が先に電光掲示板に出ていく。20分ほどして、乳腺の超音波から番号を呼ばれた。
 万歳をして背中にクッションをあてて、傾斜をつけてまずは術側から。温かいジェルを塗った後、プローブが淡々と動く。暖かいし薄暗いし、画像も視るのは止めて目を瞑る。今度は健側。術側より健側の方が長く、あちこちで写真を撮っていたので、ちょっと心配になる。「この後、診察までまたお待ちください。」と、ジェルを拭き取るための温かいおしぼりをき、無事終了。再び待合室へ戻る。

 来た時よりも大分待ち人が減っている。目が疲れたのでぼーっと待っていると、10分ほどして、乳腺診察に番号が出た。男性ドクターによる視・触診。「健側に低エコーの部分があるが、再発の兆候というわけではなく、心配はないと思う。来年またフォローをするように」とのことだった。

 治療で画像診断をしているかと問われ、CT撮影等もしていることをお伝えしたところ、もしタイミングがあれば超音波も織り込んでもらうとよいかもしれない、とのことだった。御礼を言って、ベッドから降りる。

 待合い室に戻ると、さらに閑散としている。20分ほど待って、婦人科診察に番号が出て声がかかる。何度受けても慣れ難い検診である。ヨガの呼吸法を続け、出来るだけリラックスして身体を緩める。男性ドクターによる子宮頸がんの細胞診、超音波、内診、と続いた。この間、目を瞑って瞑想しつつ深呼吸を繰り返す。

 カーテン越しに「子宮も小さ目、卵巣も特に腫れていないし、腫瘍らしきものもないし、子宮内膜も異常なさそうです。」とのコメントがあり、御礼を言って無事終了。同席された看護師さんから「結果は別途郵送されます。今日はこれで終了です。お疲れ様でした。」と言われ、御礼を言って部屋を出た。
 
 待合い室に戻ると、もう10人もいなかった。それでも所要時間は昨年同様で、2時間かからなかった。出口でリストバンドを外して頂いてから着替えを済ませ、受付で御礼を言って待合い室を出た。

 やはり都心に来るといつもに比べ歩数が断然増える。草臥れるわけである。そして、あちこちでアルコール消毒を頻繁にしたせいで、手のひらは真っ赤で、痛むこと痛むこと。外は曇天で、出かけてきたときよりひんやりしている。地下鉄と私鉄を乗り継ぎ、夫と待ち合わせて夕食を摂って帰宅した。

 帰宅すると生協のお届け物と今月2回目のお花が届いていた。夫とピストン輸送で取り込み、花を活けた。
 今日のお花は淡いピンクのデンファレが5本、アイボリーのスプレーカーネーション、赤い小花が可愛らしいブバリアが1本、ルスカスが2本にミスカンサスの葉が数本。
 花言葉はそれぞれ「お似合いの二人」、「無垢で深い愛」、「交流」、「陽気」、「変わらぬ想い」だそうだ。

 こうして今年も受けるべき検診は全て受けた。結果が郵送されるまではまだ時間がかかるが、まずは目立った異常がなかったということで、一安心。
 あと2日頑張れば土日がやってくる。治療週の直前で体調が良いことを当て込んであれこれ予定は入っているが、来週の治療が滞りなく進みますように、と願いたい。

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