火曜日、在宅勤務。洗濯物が溜まっているので、とりあえず朝一番で洗濯機を廻す。朝のうちは日差しがあったが、雨の予報だ。とりあえずベランダに干したら、思いのほか風が強くて飛ばされそうなので、部屋干しに戻して、厚地のタオル等は乾燥機にかけてから仕事にかかる。
何やら音が凄いと思ったら、ベランダに置いておいたガーデニンググッズが、風であちこちに飛び散らかっている。回収して一つにまとめて、飛ばされない程度の重さにしてまとめたものの、とにかくとんでもない強風だった。
夫がまとめて吊るしていた枯れた葉等が入ったビニール袋は、気づけばいつの間にか飛ばされてしまっていた。嗚呼・・・。ゴミをまき散らしてしまって申し訳ありません。
もう一つの嗚呼は、夕方、新聞等を取りにポストまで降りた時のこと。
在宅勤務の折にはスッピンかつ素頭で、2階の我が家から1階のポストまでサンダル履きでチョチョイと往復していたが、これまでどなたにも遭う事がなかった。
だから、油断していたのである。今日も大丈夫、と。
ところが、ポストまで降りた瞬間、1階のお宅のご主人のご帰宅に遭遇した。一瞬息を吞み、さりとて無視するわけにもいかず、すれ違いざまにモゴモゴとご挨拶をしたところ、ご主人、何を思ったか、またわざわざ階段を下りて(1階でも何段かの階段がある。)戻ってきて、私が我が家のポストを開けているのをしっかりと確認されたのである。
スッピンだから眉毛がないカメレオン顔。既に短い黒い毛がみっちりと生えているから禿げ頭ではないけれど、ベリーショートというにはちゃんとしたスタイルになっていない、なんとな~く伸びたまんまの坊主頭。パッと見ただけでは、私とはわからなかったのだろうな・・・と思ったが、トホホであった。
今後は、美容院に行って素頭で外に出ても大丈夫にするか、たとえポストまで降りる時にもかつらを被るか、二つに一つである。
その後の母のスマホ騒動のこと。
正直、辟易している。キッズ携帯時代の「電話をかける、電話に出る」に加えて「ビデオ電話をかける、ビデオ電話に出る」という、4つの動作だけ出来てくれればもう御の字だし、あれだけ夫が付きっ切りで練習したのでさすがにもう大丈夫だろうと思っていた。
けれど使い方が覚えられず、とにかく不安なようで、毎晩こちらからビデオ電話をかけるのはわかっているのに、それ以外の時間にかまわず、電話やビデオ電話の着信があるのだ。
勤務時間中に即折り返せないので、着信に気づけば昼休み等に折り返して電話するが、今度はいくら鳴らしても出ない。電話が取れなくなったのか、と心配になる。ビデオ電話もしかり。
練習のつもりなら2,3回コールして切ってくれれば「ああ、練習中だな」と思うのだけれど、とにかく延々と鳴らし続けるので、何かあったのでは、とこれまた心配になってかけ直す羽目になる。それでも出なかったり、取っても無言で切ってしまったり・・・もう何がしたいのか意味不明である。
「ちょっと触っていたら掛かってしまったみたい」と言うのだけれど、それならすぐに切ればよいのに、延々と鳴らしていることもわからない様子で、すぐ切るという対応が出来ないようだ。
スマホは電話と違ってちょっと触れるとすぐに反応してしまうのが、イマイチ実感出来ないのだろう。
なるべく穏やかに話したいのだけれど、言っていることとやっていることがあまりにトンチンカンなので、だんだんこちらの声のトーンが上がってくる。「わかりました。ごめんなさい。もう練習しません。」とその場は言うのだが、昨日も今日も相変わらず何度となく着信がある。
桃の節句の今日も午前中に着信があったので、昼休みに折り返したら、いきなり青空と母のドアップの顔が出てきた。外を歩いていたようだ。歩きスマホ、これは危ない!とすぐに切った。こうしてビデオがオンになっていれば外にいることにも気づくけれど、ビデオをオフにしたままで(オフになっていることに気づかず)それがなかなか直せなかったりするので、これまた状況が分からず困ったものである。
「そんなに何度も何度も練習しなくてももう覚えたでしょう。大丈夫でしょう?」と訊くと、たまにわからなくなるのだという。これは軽度認知障害にでもなっているのだろうか。87歳だから十分それも考えられるのだけれど、いよいよか・・・と、ちょっと身構えてしまう。
まあ、初めてのスマホ、それなりに使いこなせればとても面白いものだろうし、こんなもの触れたくもないとアレルギー反応を起こされるより、とにかく毎日触ってみようとする前向きな姿勢には評価に値する、とは思うのだけれど・・・。