ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.3.14 エンハーツ12クール目、さらに減量8回目投与後4日目のこと 開花はしても、動けない

2021-03-14 21:18:12 | 日記
 昨夜は2回目(期せずしての朝風呂)の入浴後、リビングに行くと何やら夫が電気を消してテレビを凝視している。奈良東大寺のお水取りのLIVE映像を視ているのだった。折しもコロナ禍。火と木造建築という相容れない組み合わせで1270年続く行事を実際に見たのは初めて。眠くて気持ち悪くてヨレヨレしているのに、ウツラウツラしながらも最後の“韃靼”まで何となく見続けてしまった。殆ど朦朧状態だったので、また今夜もこのままリビングで寝落ちか・・・、と思ったけれど、番組が終わった後、頑張ってベッドに移動した。

 日曜日。いいお天気。昨日とは打って変わって晴れ。暖かくなるという予報だ。
 日曜日仕様で目覚ましが鳴るが、気分は優れず、夜更かししているので起きられない。昨夜はお餅も頂いたので空腹でもない。水分摂取量も少ないから、夜中にお手洗いに起きることもなかった。とりあえずまた眠る。

 そして今朝も玄関のチャイムが鳴って、ポチっとした荷物が届くのを夫が受け取ってくれる。本当に日本の宅配システムは素晴らしい。寝室の窓を開けて換気だけする。
 私の動きに気づいた夫が「そろそろ起きる?」と声を掛けに来た。けれど起きられず、ベッドであと1時間ほど滞在。
 
 ノロノロ起きてブランチ。食欲はないけれど、とにかく薬だけは飲んでおきたい。ナウゼリンをヤクルトで流し込んでからの食事。今日も小さいチーズ蒸しケーキ一個とぽんかん、ピンクグレープフルーツを1房、ハニーキウイ、りんご、とちおとめをひとかけずつと、胃痛予防の青いヨーグルトを食べたらもうお腹一杯で苦しくなった。味がわからなくて、香りだけアルフォンソマンゴーの紅茶を頂く。生唾が絶えず本当に気持ち悪い。薬だけ一式飲み下す。

 起きてすぐに廻した洗濯が終わって干す。風があったので十分乾いた。私がリビングで録画したドラマを見ながらいつものようにウトウトしている間、夫はクリーニング店に出かけた。外はとてもいい天気で、春らしい。今年も昨年同様、昭和28年の観測開始以来一番早い開花だそうだ。
 眠っても眠っても気づくとウトウトしている。
 テレビで美味しそうにラーメンを食べている映像を見て、急にしょっぱいものが食べたくなる。夫とカップ麺の遅いランチ。薄い醤油味がイマイチわからなくて、夫が食べていた背脂とんこつ味を横取りした。

 夫が少し散歩にでも行ってみる?というけれど、身体は重く、止まらない生唾と吐き気で苦しくて動けない。
 前から気になっていた映画をなんとか1本観たけれど、それだけでグッタリ疲れてしまう。また1時間ほどお夕寝。

 瞬く間に夜になり、母のご機嫌伺いにDuo通話をかけたけれど、相変わらずこちらの状況があまり理解されていない。治療に行ったその直後に具合が悪くなる、というのが実感できていない。治療に行く=具合が良くなるもの、というのが一応ダブルキャンサーオペ経験者である母の常識のようだ。

 治療週の土日はほぼ絶不調で寝たきりになって、それは気温が高かろうが低かろうが、天気が悪かろうが良かろうが関係なく、休んでいれば治るというものではない、ということがぴんと来ていない。
 何度説明しても、である。まあ仕方あるまい。けれど、やはり理解してもらえないことに凹む。3週間毎の治療後は、間違いなくこういう土日を過ごすことになるのを目の当たりにしている夫にしか実感できないものなのだと思う。

 鏡を見ると顔がパンパンに浮腫んで本当に冴えない。マイペースでぼちぼち片づけものでも、と思ったけれど結局、何も出来なかった。切り花の水を替えて、お風呂を洗い、洗濯物を畳んで、夕食の後片付けをしただけ。長く下を向いていられないので当然拭き掃除もパス。

 そうはいっても明日は仕事。来週は久しぶりに母の泌尿器科診察に付き添う予定もあるので、在宅勤務も変則だ。
 とんでもなく冴えない丸2日間の寝た切り状態におさらばして、明日はなんとか乗り切らなくては、と思う日曜日の夜である。
コメント (2)
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