ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.3.17 エンハーツ12クール目、さらに減量8回目投与後7日目のこと 母付き添いとスマホ特訓・・・再びぐったり

2021-03-17 21:25:48 | 日記

 昨夜は食後、お茶とお菓子を楽しめた。まだ本調子ではないけれど、ようやく復活の兆しが見えてきたのが素直に嬉しい。

 水曜日。今日は短期介護休暇を頂いて、母の左腎がん1年半目の経過観察の診察に付き添う日だ。
 朝、造影CT撮影と採血、採尿を終え、その日の午前中の診察ですぐに結果を聞かせて頂けるのが有難いことだ。泌尿器科はいつ行っても本当に混んでいて、予約時間から1時間から2時間待つのはざらなので、覚悟しつつ母に言われた時間に病院で合流することにした。

 夫を送り出してから洗濯機を2回廻す。良いお天気で暖かい。2回目はダウンコートも厚地のストールもお洒落着洗いで。ベランダに気持ちよく干してから家を出た。

 私鉄とJR、バスを乗り継いで病院へ向かう。入り口で自動検温を済ませてエスカレーターで2階に上がると、こちらの様子をうかがっている母の姿を見つけた。まだ呼ばれていないものとばかり思っていたら、今日は予約時間より10分も前に呼ばれたと言う。こんなことは初めてだと何度も繰り返すが、つまりもう呼ばれて30分近く経っているということだ。
 娘が付き添いに来るので順番を後回しにしてほしいと頼んだという。受付に伝えると、直ぐに中待合いに入ることが出来た。

 ここのところ日程的にも体調的にも付き添えなかったので、S先生とお目にかかるのは1年近くぶりか。採血結果のプリントアウトがされており、炎症反応もないし、特に問題ないとのこと。
 朝、撮影したCTの画像を見せながら肺、肝臓への転移もなく、原発の腎臓には良性ののう胞はあるが、再発の兆候もなしと説明してくださる。経過良好との診断だった。無事1年半経過観察クリア。
 次回は3か月後に予約が入った。採血と採尿だけで、CT撮影は半年後の術後2年後のタイミングでとのこと。
「お身体の様子はどうですか?」と訊かれ、「傷口はまだ痛むことがあるし、眠りが浅いので夜中は2,3回お手洗いに起きます。」と応えていたけれど、マグラックス、カロナール、入眠剤を出して頂き、無事診察が終了した。
 あっけないほどの待ち時間で診察が終わってしまった。見ればいつもよりは待合い室も空いているようだった。コロナ禍だからだろうか。

 診察券等の入ったファイルを受け取り、1階に降りて支払いを済ませる。まだ正午前だ。薬を受け取ってからお昼にしようと言うと、「病院前の薬局はとても混むし、今日はお薬手帳を持ってこなかった。薬局には改めて自分で別の慣れたところに行く。」と言うので、従うことにした。

 さすがに昨日まではエンハーツの副作用でヨレヨレだったので、近くの和食レストランへ入った。まだ時間が早いのかそれほど混んでいない。2人でも大きなテーブルに案内される。注文も全てタッチパネル式になっている。
 メニューも以前来た時よりランチの種類が限られていて、ちょっと残念だった。この状況ではやむなしなのだろうけれど。

 それほど空腹でもなかったので、のど越しの良さそうなサラダうどん御膳にした。母は揚げたての天ぷらを美味しそうに頂いている。お寿司が食べたかったので1貫だけ追加で握ってもらった。
 お茶と小さなデザートも頂いて、ゆっくりとランチタイムを過ごした。従姉が来訪の時はよく来るレストランだと聞き、ご挨拶かたがたライン電話をかけてみたところ、繋がって暫しお喋り。
 ところが当の母は相変わらずスマホを不携帯である。出かける時になぜ持ってこないのか。どうりで、出先から連絡しても繋がらないわけである。

 途中のケーキ屋さんで、夫の好きなロールケーキをお土産に買った。実家への帰りがてら、諸々話していると、先日夫が直したガスパネルの設定を、また元に戻したことがわかり、カチンとくる。
 どうして良かれと思ってやったことをチャラにするのだろう。そんなに自分の思い通りにしたいなら勝手にすれば、と思ってしまうのが了見の狭いところなのだけれど、甲斐がないの一言に尽きる。先日夫が敷いてくれたカーペットの様子も見たかったし、父に焼香くらいは、と実家に寄ることにした。

 庭の洗濯物が乾いていたので取り込んで畳む。早い時間に取り込めるとお日様の匂いがして気持ちが良い。
 せっかくだから、スマホのDuo通話をかけること、LINEを読むことの復習だけしてみようか、と思ったのが運の尽き。
 スマホデビューから1か月余。紆余曲折はあったものの、このところ私がかける通話には曲がりなりにも出られていたので、ま、大丈夫かと思っていた。ところが、出ることは出来るのだけれど、かけてみて、と言うとかけられないし、LINEも開けられず、読めなくなっていた。

 何度一緒にやってみても、今出来たことが次に出来なくなる。触ってはいけない部分を触り、タップすべきところをスワイプし、スワイプするところをタップする。タップも、ボタンを押すようにグッと長押しするからスマホは違う反応をする。
 なるべく心穏やかに、と思っていてもだんだんこちらもトーンが高くなってくる。まだ本調子ではないし、久しぶりに電車やバスに乗り継ぎかなり疲れているのに、あまりにワカランチンでトンチンカンな母を相手にして怒っていたら、ずっと収まっていた胸痛がぶり返して参った。
 ああ、前回の夫はよく我慢してくれた。思わず手をピシッとしそうになったと言っていたのがリアルによくわかる。

 ちょっとだけ復習のつもりだったのに、あっという間に1時間半近くが経過。もうぐったり。喉はカラカラ。しつこくビデオ電話をかける、受ける、LINEを既読にするという3つの動作だけを繰り返し、洗濯物が冷たくならないうちに帰りたいからと実家を後にした。

 途中でお茶をする元気もなく、ヨレヨレしながらなんとか明るいうちに帰宅した。けれど、洗濯物は大分冷たくなってしまっていた。母には「無事帰宅したけれど、色々やることがあるからビデオ電話はしないので」とLINEに連絡したが、待てど暮らせど既読にならない。本当に脱力する。

 生協のお届け品を取り込み(明後日から息子が帰省するのでいつもより大分多い量だ。)、冷蔵庫等に納め、洗濯物を取り込んで畳んでいると、何度となくDuo通話がかかってくる。LINEは相変わらず読んでいない。ため息をつきながら出る。優しくなれていないなあ、と思うが、これが今の私である。

 少しだけ休んでから夕食の支度をして、そうこうしているうちに夫が帰ってきた。今日の話を愚痴ってしまう。義理なら割り切れることも“実”は難しいな、と改めて思うのである。
コメント
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