ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.12.17 エスワン1クール21日目のこと 休薬7日目 採血とレントゲン後、前泊

2024-12-17 21:53:17 | 治療日記

 昨夜もブログアップ後、ドラマの録画も視ず、ゆっくりと湯船に浸かった。夫は今日の1泊入院に備え、下剤の服用が始まった。
 91歳の母は、82歳で直腸がんに罹患、5年間の経過観察で無事卒業はしたが、その4年後86歳で左腎がんも患い、合計9年間の経過観察と称した病院通いが続き、先日漸くダブルキャンサーから解放された。
 前半5年間は毎回、内視鏡検査の準備が大変なの、とこぼしていたのを思い出す。あの小さい身体で、今、夫が飲んでいる量の下剤を飲まされていたかと思うと、やはり百聞は一見に如かず、大変だったのだろうな、と今になってよく頑張っていたと思う。
 あの当時は「必要な検査なんだから頑張らないと」と叱咤激励するばかりだったスパルタ娘はちょっと反省する。本当にいくつになっても知らないことは多い。無知の恥ずかしさを思う。

 今朝も夫は7時から下剤を休みなく飲んでいる。水ものを飲むのは全然苦にならない夫が今回初めて「寒い」と震えている。温めて飲んだ方が良いのでは、と言ってみるが、まぁ本人次第である。私はただでさえ冷蔵庫から出してすぐのモノをお腹に入れない(入れるとすぐにお腹が冷えて下痢になる。)ので、冬でもアイスなんたらを平気でごくごくと飲む夫は凄いと思っていた。

 今日の内視鏡一泊入院は、よりによって私の前日検査と通院に見事にバッティングしてしまったので、入退院ともに付き添いすらできない。頑張って、と願うしかない。まぁ、付き添ったところで荷物持ちにすらなれないので、何の役にも立たないダメ妻である。
 本人はちゃんと1泊入院グッズを淡々と準備している。白内障入院の時に懲りたのか、マイ枕まで持参である。

 昨夜も残念ながら咳き込みでうまいポジションがなかなか決まらず、加湿器空気清浄機の青と緑のランプを涙目で見ながら眠れぬ夜を過ごした。

 今朝は平日仕様のスマホアラームが鳴る前に腹痛で目が覚めた。普通のお通じ。エスワンの下痢の副作用が見事にコデインでカバーされているのかどうか。いずれにせよ、一つでも快調のところがあることは嬉しい。

 今日は洗濯はお休み。ごみ捨てをしたり、花の水替えをしたり、ゆっくり少しずつ出来ることを済ませる。

 昼過ぎに病院に向かう夫を送り出し、1人ランチは冷凍麺で簡単に済ませる。途中で休み休み行けるように少し早めに家を出るつもりだったが、夫とのやり取りで、結局いつもと殆ど変わらない出発になった。

 少しでも荷物を軽くしたいが、家に積んである新刊の文庫は皆厚い物ばかりなので、乗換駅ナカ書店で薄い文庫を購入することにした。
 今日の車内のお供は中村祐次郎さんの泣くな研修医シリーズ最新作の「迷うな女性外科医」(幻冬舎文庫)。
 帯には「女が外科医ではダメですか? 人気キャラクター佐藤玲感動の物語」とある。これまで全作読んでおり、迷わず手に取った。快速に乗り換えて立つ元気はなく、各駅停車で読書を楽しんだ。

  今日は久しぶりに大浴場のあるホテルを予約した。10階のダブルルームにチェックインして、いつものように荷物を置き、身軽になってから、病院に向かう。少し早く歩いただけでもすぐ息切れするので、ゆっくり歩いたらいつもより20分も遅い病院到着になった。

 受付のIDカード機を通し、採血・生理検査受付へ移動する。今日も待合椅子は誰もいない。受付票のバーコードをスキャンしてピンクの採血受付票を取り、そのまま採血室へ入る。
 今月初回、年内最後の通院(万一にも緊急で通院なんてことは謹んでご辞退したい。)だから、今日はマーカー測定ありの5本フル採血だ。「1、2の3」の掛け声が可愛らしい臨床検査技師のOさんの姿はなく、初めましての女性検査技師Mさんが担当してくれた。採血台に座っても息が整わず、ハアハア言っていたら、ゆっくりでいいですよと言って頂き、有り難かった。
 
 お礼を言って採血室を後にし、エスカレーターで2階に上がり、レントゲン検査受付。こちらもバーコードをスキャン。レントゲン撮影の日は予め無地のニットにブラトップを着て、検査着への着替えは不要にしてある。スヌードだけ外して前方から、横からと2枚撮影し、ここでも殆ど待つことなくすぐに呼んで頂き、無事終了。大きく息を吸うと咳き込みそうだったが、我慢我慢。
 腫瘍内科受付で受付票を戻し、保険証チェックを終え、会計へ移動し、15分ほど待ち、自動支払機で今日の検査代5,000円強をカード払い。

 終了後は、やはり疲れてしまい、院内カフェでカフェラテを頂き、人心地着く。カフェでの休息時間を含め、病院滞在時間は1時間ほど。

 外はもう真っ暗。ホテルに戻って体勢を立て直してから、夕食は外で、と思っていたが草臥れてしまい、コンビニでサンドイッチ等を調達してそそくさと部屋に戻った。夕食を済ませ、定時に母にMeet通話。今日はヘルパーさんがいらっしゃってくださる日。前泊ホテルから、と告げてお互いの生存確認を済ませて酷く咳込まないうちに早めに通話を切った。

 明日は咳が酷くなって夜眠れないこと、息切れや息苦しさも増していることなど、この3週間の症状が辛かったことを踏まえて咳の緩和の薬についても相談したい。そして、おかげさまで諸々の手続きが順調に進んでいることも報告し、患者サポートセンターのOさんにお願い済みの緩和ケア病棟のある病院への紹介状と検査情報を受領するというミッションがある。

 夫は今回は希望通り個室に入れ、無事ポリープ切除が終わって部屋に戻れたそうな。お粥ながら夕食も提供されたと写真が送られてきた。さらに階下のコンビニまで遠征しておやつまでゲットした模様。術後も元気だ何でも美味い、天晴れである。あとは安静で病院にいてもらえるので家で過ごすより安心だ。明日は午前中に診察が終わればそれで退院の予定。お迎えに行ける時間帯なら行きたいが、大丈夫というので無理はしないつもりだ。
 部屋の加湿空気清浄機の給水タンクのキャップが固く閉めあげられていて、私の力では開けられず、フロントに連絡したり、キーの電池切れで取り替えに来てもらったり、何だか落ち着かなかった。

 夫婦そろってトホホな年末、「クリスマスもお正月も全然楽しみじゃないね」などと言うと、「まぁ、もうそういう歳でもないよね」というお応え。ハイ、ごもっともです。
 久しぶりに大きなお風呂で手足を伸ばした。今夜はうまく入眠したい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする