ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.12.18 腫瘍内科診察後、薬剤説明 MSコンチンスタート エスワン2クール1日目

2024-12-18 23:58:03 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後、タリージェとコデインを飲んで早々に消灯した。沢山の枕をお借りしてクッションの巣のようにして眠る努力をしたが、なかなか寝付けず。咳込みで起きたのは1時半過ぎ。やはり3時間も眠れていない。
 その後、3時半過ぎまでベッドの中で悶々とする。朝風呂には早いし、とモジモジしているうちにいつの間にかウトウトしたようだった。アラームが鳴っていつものように(これ、危険)消してしまい、次に目覚めたら小一時間も経っていて、焦る。朝風呂に入るどころではなかった。急いで(とはいっても急ぐとすぐ息切れするので、それなりに)身支度をしてBS朝ドラを視てから階下のレストランに降りる。

 ここのブッフェは有機野菜たっぷりで結構充実していたのだが、今日はあれれ、と残念な感じになっていた。補充時間のタイミングもあったのかもしれないし、私があれこれ摂る時間がなかったかもしれないけれど。焼き立てデニッシュだけは美味しかった。
 コデインとミヤだけ飲んで、紅茶は部屋で頂くことにして退散する。夫へのおはようLINEはゆっくりでいいかなと思っているうちに夫から先に連絡が入っていた。「血圧・体温測定で起こされたが、変わったことはなし」の次は、朝食の写真が来て「排便も血が混じることもなく綺麗だった」とのこと。何より。相手をしていると遅れてしまうので、じゃあね、と一旦やり取り終了。

 チェックアウトして手荷物を預け、病院へ向かう。寒い。日中は暖かくなるようだけれど、厚いタイツにインナーはババシャツにしてよかった。
 昨日検査は終わっているし、ホテルから病院まではドアツードアで数分だけれど、寝坊したことで時間が押して焦って出かけたため、なんとか間に合いはしたけれどちゃっちゃと出発してゼエハアする羽目になった。自業自得。
 
 早歩きも出来ないので、マイペースで歩き、なんとか予約時間の6分前に病院に滑り込んだ。受付のIDカード機には若干列が出来ていたが、それほど待たずに腫瘍内科受付へ移動出来た。待合椅子はそこそこの混み具合で、ソファ席に陣取った。
 態勢を整えてから血圧測定したが、。120-72、脈拍が106。最近脈が速い。朝起きて測定すると何もしていないのに90を割ることはない。血圧測定を終えたら、読書再開。今日のお供は昨日の続き「迷うな女性外科医」。リアルに展開する話に引き込まれていく。

 今日はトップバッターだ。予約時間から10分ほど経って電子掲示板の中廊下へどうぞ、に自分の番号が出た。待ち時間も咳が断続的に出る。荷物をまとめてえっちらおっちら中廊下に移動する。ほどなくして先生が扉を開けて出ていらして「〇〇様、お待たせしました。」と呼ばれる。

 「おはようございます。ゴホゴホ、よろしくお願いします。」とご挨拶をして入室する。立ったまま声を出すと、どうも咳が誘発される。
 「いかがでしたか。咳が苦しそうですが・・・」と訊かれ、「はい。この3週間、咳や息苦しさが辛く、夜も眠れませんでした。」と説明する。ただ、ちょうど診察の時間に合わせてコデインを飲んだめたので、咳込まずに話したいだけ話せてほっとする。それでも咳は断続的。

 エスワンは一回もスキップすることなく飲み切れたことを報告。副作用も少し気持ち悪いかな、という程度で下痢が1日、発熱が1回、食欲不振、口内炎、流涙(これは咳が酷いので、いつも涙が出ている状態なのか不明)等が若干あったと補足。コデインを日に3回飲んでも便秘なくお通じが快調だったので、エスワンの下痢は結構酷かったかもしれない、とお話しすると頷いておられた。
 夫の状況も分かって頂きたいので、ポリープ除去で今日退院する話や今後のことについてご報告。

 採血の結果は、いつも低値ギリギリでセーフだった貧血が進んだこと、アルブミンが低く、低栄養状態であることなど説明してくださるが、白血球、血小板等は心配するほど下がっていないし、エスワンは肝臓に影響があるが、肝臓・腎臓ともに大丈夫、とのこと。
 前回まで上昇が続いていたマーカーCA15-3は若干だけれど下がっていた(誤差範囲かもしれない。先生は安定、と仰った)。爆上がりでなくてほっとする。他に上がっているものについては治療反応(エスワン開始)もあるので、それほど心配することはないとのこと。

 コデインを飲んでも今のままでは眠れないので、咳止めとして気管支拡張剤や去痰剤等はいかがか、と訊くと、前者は脈を速くする副作用があり、既に速いのでよろしくない、後者については痰はそれほどではないのでは、とのことで医療用麻薬の導入となった。

 まずはMSコンチンを日に2回飲み、土台をしっかりさせ、それにレスキューでオプソを加える。便秘になるが、オピオイド専用のものを処方するし、酸化マグネシウム等を使っても良い、それ以外にセンナも出すので、とのこと。
モルヒネ(MSコンチンやオプソ)はコデイン(体内でモルヒネに変わる)も長く飲んでいるので初めてというわけではないですよ、と先生が説明しながら気を遣ってくださっているのが判る。
 モルヒネか、いよいよ終わりの始まりだ、と思ってしまう人は多いのかもしれない。先生に気を遣わせるのが心苦しい。今はモルヒネが嫌、というよりもとにかく咳を何とかしたい、という方が大きいので、背に腹は代えられない。

 レントゲンの結果も3枚のPC画像を説明してくださり、今回特に増悪は認められない。エスワンも何らかの効果があるようだ。ちょっと欲目かもしれないが、何となく薄くなっている影もあるように見える、(エスワンに)期待しましょう、とのこと。
 なるほど、ドセタキセルのようにシャープに咳がなくなるということはなかったけれど、こう見るとちゃんと踏ん張ってくれているのかもしれない。手足の痺れと痛みはちょっと心配だけれど、このまま出来るだけ長く飲めたらいいと思う。
 
 介護認定のために市から提出するように言われていた質問票を出すと、もう意見書はしっかり書いて出してあるので不要です、この書式は初めて見ました、とのこと、私の居住市は病院付近の市とは変わっているのかどうか。
 23日に緩和ケア病棟のある病院に持参することになっている紹介状と診療情報提供CDについては今日間に合わなかったので、申し訳ないが金曜日までに準備をして取りに来て頂くことになる、とのこと。
 訪問医療については、抗がん剤を飲んでいる間はバトンタッチは出来ないので、エスワンが辛くなって(もしくは効かなくなって)やめるタイミングで引き継ぐのが良いと思う、今は通院の負担を避けて、在宅でやってもらえることが本当に増えているので、利用できる時は利用していけると安心と仰る。)

 処方されたのは、ミヤBM、タリージェ、エスワンに加え、MSコンチン、オプソ、それらモルヒネで起こる便秘の特効薬としてスインプロイク、センオシド(バリウムの後に飲む強烈な下剤)、吐き気止めにノバミン。これまでノバミンではなくナウゼリンやドンペリドンを飲んできたが、今回はこれを試してほしいとのこと。
 コデインはMSコンチンとオプソが加わったため、終了。ノバミンは食欲があり、吐き気がなければ飲まないでOK。MSコンチンを1日2回飲むことで効果は24時間持続するが、それでも夜中に辛い時等レスキューとしてオプソを飲む。

 体温はホテルで測って6度4分。診察室でSpO2は95%、脈は94。お礼を言って年末のご挨拶をして診察室を出た。今日も小一時間診察室にいた。うーん、後の患者さんには申し訳ない。薬剤師さんから薬剤説明があるので、中廊下で待つように言われ、門前薬局のLINEに処方箋を送り、呼ばれるのを待つ。
 薬剤師Kさんが見えて外来の別の処置室でまた別室へ向かう。今日処方された薬の注意事項を説明してくださった。強めの咳止めコデインが効かないので、効果が似ている医療用麻薬になる。取扱いに注意が必要とのこと。

 12時間おきに飲むことになるが、1,2時間の誤差は大丈夫とのこと。1錠目を飲むのが午後だと2錠目が午前様になってしまうので、起きているうちに2錠目を飲むとなると、お昼までには飲み始めないといけない。
 少しずつ体の中で成分が溶出して持続的に効く薬だが、効く迄に時間がかかる。
 一方、オプソは即効性がある。それぞれ吸収のスピードが違うので、症状が緩和出来る。MSコンチンだけで収まれば飲まなくても良い。それでも咳込みが辛い時等、レスキューで飲む形になる。1度飲んでまだダメ、という時は1時間開ければ良い。
 MSコンチンは便秘が強く出るようだが、まずは手持ちの酸化マグネシウムで調整してみてほしい、とのこと。飲み始めや増量時に吐き気や眠気が出やすいが、1,2週間で身体が慣れて来て落ち着くので大丈夫。
 ということで、Kさんにも30分ほどお付き合い頂いた。その間に門前薬局に処方箋をLINEで送っておく。

 腫瘍内科の会計を通してから総合会計へ移動し、1,000円弱をカード払い。
 外に出ると、日差しが温かい。それでも師走半ば、ロングのダウンコートを着ていて丁度良い感じ。門前薬局に寄ると、そこそこ混んでいたが、ほどなくして担当のIさんから呼んで頂く。これまでは窓口で立って薬を受け取っていたが、今日は長椅子に座って説明して頂いたので楽だった。
 11時半、MSコンチンをIさんの前で飲む。オプソは1日4回の22日分で88包。在庫不足なのと在庫の消費期限が今月一杯ということで、不足分は自宅に届けてくださるという。他の薬だと郵送だったことがあるが、医療用麻薬は手渡しなのだそう。わざわざおいで頂くのは申し訳ないが、ご自宅が私の自宅と病院の間と聞き、ちょっとほっとする。
薬を一緒にチェックして16,000円弱のコード決済を済ませた。医療用麻薬なので少しお高くなっています、ということだが、病院で殆どお支払いがないので、何のなんのである。今日の病院と薬局滞在時間は3時間弱。

 ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、ロビーで荷物をまとめる。まだぎりぎり昼前なのでそのままJRの駅に。各駅停車で席を確保して文庫の続きを読んだ。
 乗換駅のレストラン街でエスニックレストランに入り、カレーランチを。久しぶりにタンドリーチキンでお肉を食べられた感じ。それにしてもこのところ、注意力散漫で普段ならしないミスを連発している。スマホを置いてきたり、あれがない、これがない、と言ってみたり。

 一方、夫は診察もなく看護師さんとのやり取りで無事退院し、いきなり駅ナカのカフェで極甘のアイスカプチーノを飲んで(大腸は大丈夫なのか・・・)、最寄り駅でしっかりタンメンを食べて私がランチを始めるまでには帰宅を済ませていた。生協の取り入れもやってくれたそうで、力仕事はしない方が良いと思うのだが・・・。

 MSコンチンのせいか、寝不足のせいかとても眠い。それでも珍しく食欲があって、完食は出来なかったが時間をたっぷりかけてほぼ頂くことが出来た。

 少しだけ買い物をして最寄り駅まで戻り、タクシーで帰宅。
 帰宅後、あれこれ片付けているうちに今日買ったものを一つどこかで落としたか忘れたかしていたことに気づく。本当にケモブレインか、認知症か微妙である。

 母にMeet通話。Wさんにバス停まで送り迎えをして頂き、有難かったとのこと。明日は通常のデイサービス、金曜日はクリスマス会に呼んでもらえたので連続で出掛けるとのこと。私は薬を変えて少し咳が楽だけれど、と報告して通話を切った。
 眠気がたまらず、そのままお夕寝したら2時間爆睡。久しぶりに咳込まずに睡眠が摂れたようだ。

 夫と生協で届いたラーメンやうどんを頂いて遅い夕食を摂り、12時間後ぴったりにMSコンチンを飲み、今に至っている。
 明らかに咳込みが減っている。モルヒネ、凄い。痛み止めだと思っていたけれど咳がこんなに楽になるなんて。今夜はクッション座り寝でなく眠れるといいな、と思っている。
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