昨夜はブログアップ後、早々に入浴し、MSコンチンを飲んですぐにベッドに入った。さすがに疲れていたらしく、あっという間に眠りに就いて、今朝はいつもより15分早くかけたスマホアラームが鳴る迄全く目が覚めなかった。7時間近く寝た計算になる。
今日は夫の付き添い(普段病院には一人で行くが、今回は、これ以上ないくらい夫に支えてもらっている、患者としては先輩の私の出番が漸く来たか、と)で県立がんセンターへ。朝一番ではちょっと辛いので1時間遅らせて頂いた予約時間だったけれど、私がお世話になっている病院から更に別の路線に乗り換え、そこからバスに乗っていくため更に小一時間遠い。前泊したらどう?と言ったけれど、昨日ホテルから帰ってそのまま、ではちょっときついので、諦めた。
とても久しぶりに朝の通勤時間の電車に乗った。朝日が眩しい。今日は暖かくなるというが、それでもいつも遅くまでベッドの中でぬくぬくしているプータローには、朝の寒さは堪える。
JRの乗り換えで、さすがに座れないだろうね、と立っていく覚悟をしていたが、ラッキーなことに2人とも席を確保出来た。おかげで読みかけの文庫をゆっくり読めた。
お世話になっている病院の最寄り駅から、がんセンター最寄り駅がある線に乗り換えるのは初めて。乗り換えがかなり大変で地下へ地下へと潜る。予定通りに乗り換え、がんセンター最寄り駅に到着し、シャトルバスを待つ。
患者専用の無料バスのため、紹介状か診察券が必要とのこと、付き添いは1人まで。夫が紹介状を出してその後ろについて乗る。補助席も入れて31人乗りの小さめなバスなので、あっという間に席が埋まり、発車前に来た人も満席のため次のバスにどうぞ、と断られていた。
病院に到着したのは予約時間より30分近く前。そこから初診の受付をし、何種類もの問診票を書き、相談センターの説明を受け、呼ばれるのを待つ。皆さんここにいらしているということは、部位は違えど同じ病気なのだな、と思うと何となく親近感を持つというかなんというか。若い方を見ると20年前の自分に重ねてしまい、複雑な気持ちになる。
1時間ほど待ってると、夫がお昼は乗換駅で食べて帰ろうね等と言う。内心、甘いな~、きっと諸々済ませると午後遅い時間にありつければ上等じゃないかな、と思うが口には出さずにへらへらする。
MSコンチンを飲む時間になり、自販機で温かいミルクティを買い、今朝ウサギさん便が少々だったので、スインプロイクとともに飲む。長丁場になりそうだし、スインプロイクが効いてくるのは内服後大体3時間から5時間なので、院内にいればお手洗いを探す心配もないのでストレスフリー。
漸く初診受付が済み、今度は2階の診察室へ移動。ここではどのくらい待つか全くわからないとのこと。それでも3時15分にCT検査が入っているというため、食事は摂れなさそうだ。
呼び出しベルを持たされてひたすら待つ。結局、消化器内科の担当F先生にお目に掛かれたのは予約時間から4時間近く経ってからのこと。同席して一緒に画像を見るが、腫瘍の影なのか嚢胞なのかはっきりわからないので、もう一度こちらで検査をさせてほしいとのこと。
かなり珍しい腫瘍らしいが、進行はゆっくりだそうなので、それについては少し安心する。
先生が、私達の住所を見て「大分遠いけれど、これから治療が始まって体調が辛い時にも通えますか?」と聞いてくださる。確かに今朝は家を出てから病院に辿り着く迄たっぷり2時間以上かかった。とはいえ、前の大学病院からこちらへ紹介状を書いて頂いたし、都心のがんセンターはこちらよりもっとアクセスが厳しいからこちらに通うしかない。
ひとまず今日の検査と月末にソマトスタンチンシンチとMRIの検査を3日連続で行ってから、2月頭に検査説明と今後の治療方針について話を伺うことになった。
ここからが検査のオンパレードだった。お昼を食べるどころではなく、1階の検査室を2人で院内探検隊の如くあちこち巡る。採血、採尿、胸部・腹部レントゲン、心電図、呼吸器検査。造影CTは採血の結果が判明してからということで、その結果を待って最初の予約時間より1時間遅れて始まった。既に4時半。もう空腹の峠は越えて、クラクラして胃が痛む。水分もろくに摂っていないのでお手洗いにも1度行っただけ。ガス欠である。
夫は採血で8本も採られ、更に研究対象として10ml余血(+2本)を取ることにも同意した関係で沢山取られた~といって戻ってきたり、造影CTの針刺しもあり、なかなか大変だった模様。
それでも、ここでは説明の度にご家族の付き添いの方は、と付き添い同伴がデフォルトのようで、付いてきて良かったと思う。冬はコート等もあり、荷物が沢山。検査のファイルやら何やら持っていると、一人だと、タイミング悪く何か落としたり、移動する度にいちいち全部持っていくから大変だ。誰か付き添いがいれば、「荷物見ててね」と身一つで身軽に動けるのだ。
ということでようやく検査が終了したが、会計もまた時間がかかり、シャトルバスは最終便になった。それでも早くから並んだので座ることが出来た。駅前はかなり渋滞していて行きよりも時間がかかった。
どうやったら一番楽に乗り換え移動できるか検証しながらJR乗換駅まで移動した。飲まず食わずだったので、水タンクの夫はさすがに元気がない。私もスインプロイクの効果なくお通じの気配がない。
ヨレヨレで駅ビルのレストランになだれ込む。空腹で、普段なら食べないような海老フライや蟹コロッケ等の揚げ物のセットに目が行った。さすがに食べ切れなかったけれど、お腹に入れたら、漸くスインプロイクの効果が出てお手洗いへ。1度では済まず、2度目は緩めになった。
これは帰りの電車が怖いなと思いつつ、3度目のお手洗いを済ませてからJRに乗る。さすがに朝来た時のように座ることは出来ず、途中半分ほど過ぎたところで私だけ座らせてもらった。既に付き添いの役割が出来なくなっている。 変な恰好でつり革を持ったので、指が攣って大変だった。若い人たちが座っている優先席前に立っていたが、赤いハートマークを見せるのもなんだか嫌味だなぁなので、そのまま。
最後の数駅、夫も座れて無事乗換駅に到着し、最寄り駅まで戻ってきた。何となく腹痛。帰宅したら、いきなり久しぶりに見事な水様便になった。帰宅していて良かった。エスワンは下痢の副作用が酷いと聞いていたが、今回MSコンチンやコデインのおかげで便通はとても良かったが、エスワンに変更してからこんな下痢は初めてだ。ずっと腹痛だ。
生協のお届けも届いていて夫とピストン輸送をして収納を済ませた。
明日は夫は仕事で早朝都心まで向かう。一緒に起きられないかもしれないが、せめて送り出しだけはしたいと思う。
家を出てから帰って来る迄13時間以上。長い長い一日だった。
これから夫は私より遠い病院に通院することになってしまった。前泊を勧めているが、どうすることやら。いずれにせよ、また治療方針確定迄の猶予期間が伸びてしまい、精神的になかなか辛いだろうな、と思うがそこは私流の“考えても仕方ないことは考えない。全てが最善にいくようにできている”を信じて、頑張り過ぎずに頑張ってもらいたいと思う。