インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

卒部生に捧ぐ2

2008年04月11日 | 御挨拶

こうして卒部生の写真を見ながらエールを送っていると、その塾生との様々な思い出が蘇り、とてもノスタルジックな気分になってしまいますね。
あんな事もあった、こんな事もあった、お前の為にどれだけ苦労したと思ってるんだ、懐かしさと怒りが込み上げて参ります。

さて、昨日に引き続き第二段。
昨日は書ききれなかった続きを書かせて頂きます。


秘密兵器。

この塾生も平成塾開始と同時に在籍しておりました。
当時からサッカーとの二足の草鞋でしたが、どちらかと言えばサッカー優先。
けれども平成塾では数少ないユーティリティープレーヤーとして、どんなポジションでもこなしてくれたので非常に助かりました。
飛びぬけた運動能力とは裏腹に、落ち着いたその立ち振る舞いは見ている者をほっとさせる安心感が有りましたね。
また目標に向かって自ら努力する姿は、多くの塾生の見本となった事でしょう。
彼の最も評価できるポイントは、常に自分を客観的に冷静に見れた事。
自分の実力を過大も過小もする事無く正当に評価し、何が足りないのか何をするべきかを知っていた塾生だったと思います。
そんな彼は中学に進んでも自らの努力を怠る事は無いでしょう。
いつか彼が日本代表のピッチに立つ姿を夢見て、心よりエールを送らせて頂きます。
もしも日本代表に選ばれた時には塾長と一緒に写真を撮ってね♪




上がピー、 下がナッツ。

ピーとナッツにはほとほと手を焼きましたね。
何しろ目の前の物に興味を示すと、後先関係無くそちらに走ってしまいます。
またそれを追従して、いつの間にか先頭に立って旗を振っているような仲間がいたお陰で、なかなか落ち着いた行動をさせる事ができませんでした。
それでも怒られると一時はシュンとなって大人しくなるのですが、3歩進むと既に過去の記憶となり揮発性メモリーから消えてしまいます。
ただ、決して本人達に悪気が有る訳では無く、躾の行き届いていない猫みたいなもの。
単に他人の言う事より自分の興味を優先させるだけの事でございます。
恐らく平成塾史上で最も怒られ、最も走らされたのがこの二人では無いでしょうか?
けれど彼らを評価できる事は、怒られても決して腐る事無く、弱い者をいじめたりする事も無かった事ですね。
自分の範疇から大きく逸脱する事も無く、常に決められた範囲内で好き勝ってをやっていたように思います。
中学に入ったら、何か熱中できる物を見つけて欲しいですね。
面白そうな物に何でもじゃれ付くのでは無くて、自分が熱中できる物を見つけて下さい。
それだけのバイタリティが有るなら、何かひとつにそのエネルギーが集中された時には、必ずやその方面の専門家になれると信じています。
頼むから少しは頑張っておくれよ・・・・     本当に頼むよ。



涼音。

5年生からの参加でした。
クラブチームとの掛け持ちでしたが、平成塾をちょくちょく休んだのはクラブチームの都合だけでは無さそうです。
涼音は一言で片付けると頑固。
ニコニコした立ち振る舞いからは想像できない頑固さを持っていた塾生でした。
どんなに投げ方を指導しても、決してフォームを変えようとはせず、どれだけバッティング指導をしても、最後まで聞く耳を持ちませんでした。
単に他人の話しを聞かないのかと思えば、納会で披露した英語は見事なイントネーションで長文の挨拶をしています。
つまり自分で必要か不用かを先に判断してしまい、後から決して譲らない頑固さを持っていた塾生でしたね。
練習の時にも常にマイペースでしたが、反面思うように自分ができないと時折涙を見せる可愛さも持ち合わせておりました。
恐らくここで塾長が中学に入ったらこうした方が良い、ああするべきでは無いと書いた所で、決して耳を傾ける事は無いと思われるので、今は静かにエールを送りたいと思います。
ただ、自分に必要か不用かの判断はもう少し遅らせて結論を出しても良いのではと思いますが、書くだけ無駄そうなので辞めておきましょう。
少しは他人の話しを聞く耳ができた時にでもいつでも遊びに来て下さいね。



リョーマ。

6年生から1年間の参加。
寡黙なプレーヤーで、妙に男らしさを感じさせる塾生でした。
今更ですが、平成塾の健さんって感じでしょうか?
「自分は不器用な奴ですから」と平成塾に入部したのが1年前。
確かに不器用なプレーでしたが、いつの間にやらキャッチボールをこなし、難しいボールから逃げる事も無く捕球できるようになっておりました。
仲間は大勢いましたが、決して徒党を組まないその姿勢は、同じ男として本当に頼もしさを感じさせてくれました。
唯一リョーマの弱点は、物事を行う前に諦めてしまう癖。
やれば何でも出来るようになるのに「自分は不器用な奴ですから」で自らを諌めてしまいます。
中学に上がったら色んな事に挑戦してみて下さい。
リョーマは自分が思っているほど不器用な奴では有りませんし、色んな才能を持っていますよ。
どんな事にも決して臆する事無く、どんどん体当たりしてみて下さい。
恐らく自分でも驚くほどの結果を齎してくれることでしょう。
塾長は少なくともリョーマの可能性を信じていますよ。



マリコ。

マリコも6年生から1年間だけの参加でした。
今でこそ書けますが、マリコが転校して来る事は地元の野球関係者の間で噂になっていて、名門クラブチームで野球をやっていた凄い女の子が来るぞって囁かれていたんですよ。
そんなマリコを最初に見た時の感想は素直に「あれ?」って感じでした。
その噂がどこから出たのかは解りませんが、随分と本当のマリコとは異なる評判が先行していたようです。
弟がやんちゃだったお陰で、最初の頃は落ち着いて練習に励む事ができませんでしたが、黙々と言われた課題をこなしていましたね。
また納会で見せたケーキ作りに代表されるように、女の子としての魅力も充分に持ち合わせた素敵な塾生でした。
真面目で落ち着いたマリコは、中学に進んでからも勉強に部活に大いなる活躍を見せる事でしょう。
どんな苦しい時も、決して弱音を吐かないマリコは自らの目標を大きく外す事は無いと固く信じています。
沢山勉強して、遊び歩いている平成塾卒部生をガンガン怒ってやって下さい。
とても期待しています。



以上が今年度の卒部生全員でございます。

最後に塾長から。
勉強しているだけで褒められるのは今だけです。
そして勉強に集中できるのも今だけなのです。
勉強は何の為にするのかと言えば、将来の選択肢を増やす為に行うのです。
今、勉強しない奴は勉強しない分だけ将来の選択肢が減る事になります。

中学は君達の人生の中で最も大切な3年間です。
その事を肝に銘じて、無駄の無い時間を過ごして下さい。

全ての塾生にエールを送らせて頂きます。