京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

4花街春の踊り

2014-04-02 | インポート

桜の開花を待ちわびていたように、

春めく京の花街に、舞踊公演の季節が到来しました。

花街の集団舞踊は、1872年(明治5年)に、

東京遷都後の京都の繁栄を願って開催された、

第一回京都博覧会の余興「付博覧」として、

三世 井上八千代さんが編み出した「都をどり」が始まりです。

開催順に紹介させて頂きますと、

●【北野をどり】 3月25日~4月7日(上七軒歌舞練場)

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他の「をどり」よりは、やや小規模ですが、渋さが身上で、

その味わい深さには定評があり、物語性の強い舞踊で有名です。

今年の舞踊劇は「花の千一夜」だそうです。

●【都をどり】 4月1日~30日(祇園甲部歌舞練場)

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都をどりは、明治5年・第一回京都博覧会に際しての、

伎芸発表舞台が始まり、今年で第142回目です。

総舞形式で全国各地の名所などを長唄で紹介しながら舞うスタイルです。

今年の演題は「昔伝来大和宝尽」です。

●【京おどり】 4月5日~20日(宮川町歌舞練場)

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京都の名所や名物を舞踊化することで有名です。

今年の演題は「雪月下夢暦」だそうで、

京都の四季折々の眺めをテーマに全7景あり、

「宮川音頭」でフィナーレを迎えます。

●【鴨川をどり】 5月1日~24日(先斗町歌舞練場)

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明治5年初演の歴史を持っており、

一部は舞踊劇、二部は舞妓も出演する純舞踊からなる二部構成です。

今年の演題は「鏡山藤花繪」です。

いずれの踊りも「はんなり」。

「はんなり」とは、京ことばで、華やかで明るいだけでなく、

上品な美しさを備えた様子をいいます。

春の古都「桜」も「踊り」も満開です。ぜひお越しやす。

<京都 好き男>