今回、紹介させて頂くのは、京都三大念仏狂言として有名な、
●清涼寺の「嵯峨大念仏狂言」
●引接寺「千本ゑんま堂大念仏狂言」
●壬生寺の「壬生大念仏狂言」
大念仏狂言は、鎌倉時代の僧である円覚が、仏教の教えを説く為に始めたが、
現在では、民族芸能の伝統行事としてお寺で行う喜劇として、
広く京都の人達に浸透しています。本来の狂言(京都では大蔵流 茂山家が有名)と違い、
出演者全員が面を付け、服装も裃姿や、豪華な着物姿だけでなく、
町衆姿であったり、頭巾を被っていたりと庶民的な服装で分かりやすく、
身振り手振りのオーバーアクションで演じています。
【嵯峨大念仏狂言】→ http://www.sagakyogen.info/
公演日時:3月15日・4月第1日曜日と第2土曜・日曜日・10月26日に近い日曜日
私は先日、嵯峨の清涼寺(国宝・釈迦如来や阿弥陀三尊所有)で行われている、
嵯峨大念仏狂言を見に行って来ました。
鐘と太鼓、笛の音色だけが響く無言狂言で、多くの観客が見入っておられました。
外国からのお客様も多く、大変興味深いものがありました。
私の好きな演目は「花盗人」「土蜘蛛」等々。無料で観る事が出来ます。
【千本ゑんま堂大念仏狂言】→ http://www.geocities.jp/e_kyogen/
公演日時:5月1日~4日(無料)
お精霊迎えの行事や、今、満開の普賢象桜で有名な引接寺で行われています。
ここの狂言は、京都三大狂言の中で、唯一セリフ入りですので非常に分かりやすいです。
【壬生大念仏狂言】→ http://www.mibudera.com/k_annai.htm
公演日時:2月2日、3日・4月29日~5月5日・10月の体育の日をはさむ3日間
壬生寺で行われ、国の重要無形民俗文化財に指定されている大念仏狂言です。
「壬生さんのカンデンデン」と、昔から京の庶民大衆に知られています。
30ある演目の中でも、素焼きの皿を1000枚以上、舞台から落とす演目、
「炮烙割り」は、あまりにも有名です。ここの狂言は有料です。
大人 ¥800. 中高生¥600. 小学生¥400.
是非一度、観に行かれてはいかがでしょうか。<京都 好き男>