京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

椿の名所をご紹介します!

2014-04-11 | インポート

【平岡八幡宮】

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平岡八幡宮は、京都の北西にある紅葉の名所・高雄へ向かう途中にあります。

本殿の内陣天井に極彩色の花や植物が描かれている「花の天井」春の特別公開と、

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同時に「椿を愛でる会」が行われていました。

境内には、三角の花が開く「ヤブ椿」や、

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葉の先が金魚の尾びれの様な「金魚椿」など、

多くの椿が自生し、中でも手入れされているのが、、

「願い事をすると、白玉椿が一目で花を開き、願いが成就した」という伝説が残る「白椿」。

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この「白椿」は、花の数が非常に多く、桜の花が咲く頃と見頃が重なるので、

花見と合わせて楽しむことが出来ます。私が行った時(4月9日)は少し散り始めていました。

【地蔵院(椿寺)】

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京都市北区、大将軍にある浄土宗の寺院です。

五色の八重の散椿が咲く事から、「椿寺」とも呼ばれています。

本堂前にある五色の八重散椿は、加藤清正が朝鮮から持ち帰り、

豊臣秀吉が当寺に寄進したものと伝えられており、花びらが一片ずつ散るのが特徴です。

見頃は4月15日~20日頃のようです。

【霊鑑寺】

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京都市左京区、鹿ヶ谷にある臨済宗南禅寺派の尼門跡寺院で、

別名「谷御所」と呼ばれています。

普段は、拝観する事が出来ませんが、4月13日まで特別公開されています。

私はまだ行っていませんが、知る人ぞ知る「椿」の名所です。

境内には、御水尾天皇が愛でたと伝わる樹齢400年の赤い椿「日光椿」や、

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先述の、花びらが一片ずつ散る「散椿」、白い「月光椿」、

花弁が大きい「舞鶴」など、

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さまざまな椿の共演を見ることができます。

椿は、早くから咲くものがあるため、冬の花と思いがちですが、

木偏に春と書く通り、春の花なんですね。<京都 好き男>


相国寺に行って来ました

2014-04-11 | インポート

相国寺は、臨済宗相国寺派の大本山、京都五山第二位の寺です。

正式名称は「萬年相國承天禅寺」、

室町幕府三代将軍の足利義満により創建されました。

「相」は「しょう」と読みます。顔の相、人相など、形を意味する時は「そう」、

宰相、首相、などの場合は「しょう」と発音します。

「相国」には、国を助ける、治める、という意味があるそうです。

法堂の天井には「鳴き龍」として有名な狩野光信の蟠龍図が描かれています。

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絵の下で手を叩くと、円の縁あたりで「ビーン?ドドッー?」と鳴くように響きます。

龍は平面ではなく、丸いお皿の中に描かれていて、円の縁が盛り上がっており、

手を叩くと、その反響が集まった下にいる人にだけ聞こえるようです。

多重反響現象(フラッターエコー)という現象だそうです。

京都には、三つの「国宝・雲龍図」があります。

①↑相国寺(狩野光信)と↑

②↓妙心寺(狩野探幽)と↓

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③↓大徳寺(狩野探幽)です。↓

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相国寺の雲龍図は、妙心寺の龍図より、40年古いそうです。

開山(初代住職)は、夢窓疎石です。画僧の周文や雪舟は相国寺出身だそう。

金閣寺・銀閣寺は、相国寺の山外塔頭である、という事には驚きました。

方丈室内の観音菩薩の絵柄は、法華経の経文の文字によって描かれています。

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慈悲深い、優しい眼差しが印象的です。

複製ですが、円山応挙筆の杉戸絵・芭蕉小狗子図、

原在中筆の白象図・襖絵の老梅図etc...

迫力のある襖絵が沢山あり、つくづく京都の寺社仏閣のすごさに感動しました。

またの続きをお楽しみに!<マンマ・ミーア>