散日拾遺

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喪の慎み

2015-02-02 10:42:04 | 日記

2015年2月2日(月)

 「喪も明けないうちに」という批難のフレーズがあるが、明けるはおろか喪が始まったばかりである。その朝(あした)、聞こえてくるのが「在外邦人の保護にあたれるよう、自衛隊派兵に関わる法整備を行う」という例によっての御託宣で。

 今回の件、自衛隊を送ることができれば2人を救えたか。冗談じゃない、まるでかけ離れた状況である。自衛隊はおろか米軍であっても、軍事力で彼らを救うことはできなかっただろう。そういう戦術を彼らはとっている。「維新」ですら「非現実的」とコメントしたそうな。

 そんなこと百も承知で、これを奇貨としてかねての目標を達成すべく、それが弔意の証ででもあるかのようにこのことを言い出す。底意ありあり、というか、これだけ見え透いていては「底意」とすら言えない。

 

 朝イチの出演者が、「冒頭から何ですけれど・・・」と言挙げした。テロ対策を論じる前に、後藤氏が命がけで何を伝えようとしてきたか、何よりもまず、そのことに思いを致すべきではないかと。まさしく、その通りだ。

 元気を出して一日を始めよう。