散日拾遺

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日曜日の夕焼け

2017-06-25 23:27:57 | 日記

2017年6月25日(日)

 早起きして東の方角へ2時間ほど電車で移動、S教会でお手伝いも三年目になる。昨年はめまいで難渋していらしたN先生が、今年は日焼けしてお元気そうなのに安堵、敷地内の草むしりに精出しておられるのだ。幼稚園に子どもを通わせている若いお母さんたちが、食い入るように耳を傾けてくれるのに励まされ、40分ほども話したろうか。幼稚園の先生方と楽しく昼食を御一緒し、帰宅は夕方になる。

 I 編集者から預かった『歓びのトスカーナ(原題: La Pazza Gioia)』のDVDを半分見たところで、夕焼け空に気づく。写真は白みを帯びているが、肉眼ではまさしく焼けるような橙色である。魅入られてしばらく動けず、とっぷり暮れてから残り半分を見た。イタリア映画の面目躍如、『人生、ここにあり!(原題: Si Puo Fare)』を思い出す。バザーリア法の影響もあるのだろうが、バザーリア法そのものがイタリアならではの歴史産物でもあり、"pazzo/a"という言葉を公然と使える言語風土とあわせて魅力的である。『歓びのトスカーナ』とは、うまくぼかしたと言えば言えるけれど、いつまでもこれで良いものかどうか。字幕はいつもながら問題で、薬物に関連する用語にははっきりおかしいところもあるが、映画の価値には関わりのないこと。

 それよりも某テレビ局だ。今夜のドラマでは主要人物の台詞に「〜 するとも限らぬ」というフレーズがあったが、「〜 しないとも限らぬ」のことなんでしょうね。何回か前には「降りても構われませぬぞ」って、こちらは「降りられても構いませぬぞ」と言わせたかったのか。アナウンサーが実況中継で言い間違えるのと話が違う、影響力大なんだから少ししっかりしてほしい。

 

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