散日拾遺

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ケーキのロウソクと節分の豆

2018-02-03 09:34:46 | 日記

2018年2月3日(土)

 「バースデー・ケーキよりもロウソクの方が重くなる時、人は人生について考え始める。」

 大昔のクイズダービーか何かに、「ロウソク」のところを伏せて当てさせる形で出題されたものと記憶する。アメリカの女優の言葉と聞いたが、惜しいことに女優の名前を覚えていない。

 いっぽうこちら。

 「お昼に節分の豆がでましたが、歳の数には足りませんでした。今年はこれだけにしようかな。」

 数えで95歳になる日本人女性である。場面も小道具も違っていながら、こめられた感慨とか哲学とかいったものが見事に等価なのだ。

 叡知は老いず、風雪を経て堅く立つ。

Ω