散日拾遺

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五月のトンボ

2018-05-14 06:09:11 | 日記

2018年5月6日(日)

 その後、O君の助言に従ってやたらパチパチ撮ってみるが、ヘタクソが少々のことで上達するわけはない。ついでのことにこの連休はキーボードのカナ文字入力に挑戦していて、これがまた上達の遅いことに驚き呆れる。もどかしさとの長期戦である。

 隣家との境の竹がまた勢力を増してきたので、二人がかりで二日かけて大いに刈り込んだ。伐り倒した竹を始末していたら、どこからかトンボがやってきて、ふわりと止まった。身の丈10cm近くもありそうな堂々たる居ずまいである。場所を変えて作業していると、また一匹ふわり。今度は一枚、撮らせてもらえた。近づいても逃げず、いかにもおっとりしている。

 トンボは秋の季語でもあり、毎夏の帰省でも八月上旬と下旬ではっきり数が違う。トンボにも種類は多かろうものの、五月初旬におめにかかろうとは思わなかった。調べてみると、フタスジサナエというのがどうやらそれらしい。サナエは早苗に決まっているから、トンボでありながらこの季節に見られることに注目した命名に違いない。

 トンボ目サナエトンボ科、同じコサナエ属に他に3種(コサナエ、オグマサナエ、タベサナエ)、ダビドサナエ属に3種(ダビドサナエ、クロサナエ、ヒラサナエ)など、眷属もそこそこいるようだが御多分に漏れず絶滅危惧種とある(準絶滅危惧 NT)。ダビドサナエという奇妙なお名前は、ダビドすなわちダビデ/デイビッドに由来するらしい。フランス人生物学者(同種の発見者?)の名に依るとか。

 写真を見ていたら、自分の出会ったのがフタスジだかダビドだか、それともまた別のだか全く自信がなくなった。そもそも、どちらも体長5cmぐらいとあるのに、僕が見たのは確かにもっと大きかったのである。同じ頃、O君は埼玉でシオカラトンボを見たという。こちらは4月中旬から10月頃まで、出現期間がかなり長いらしい。分布地域も広くて絶滅危惧からは比較的遠いようである。

          

左: フタスジサナエ http://tombon.com/ak-hutasuji.html より拝借

右: ダビドサナエ https://ja.wikipedia.org/wiki/ダビドサナエ 〃

Ω