2022年1月6日(木)~(金)のこと
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どちら様も似たようなことだったろうが、こんな風に始まった雪が…
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どんどん降り積もり…
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夜は「雪の降る街を」の風情。
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一夜明けて空に赤みがさし、ベランダを見てみると…
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プラ水槽の水が全面氷結、カメがその下に閉じこめられてしまった。
水中に常在するとはいえ肺呼吸なのだから、ずっと閉じこめられたらやがて窒息する理屈である。急いで氷を割ってやったが、御本尊は慌てて浮きあがる様子もなく、水底にたゆたいながらゆっくり手足を動かしている。
それであらためて感心するのが、カメという動物の燃費の良さである。秋口に気温が下がるとめっきり餌の消費量が減り、11月あたりからは目の前に浮かせても見向きもしない。変温動物であっても心臓あれば肺もあり、それらを駆動させねば生きていけないだろうに、冬場は何も食べなくてへいちゃら、半日水面下に閉じこめられても平気、省エネも大したものである。
それに引き替え当方は毎分20回近くも数リットルの空気を吸い、毎日数千キロカロリーのエネルギーを取り込み、生活のあらゆる方面で化石燃料とその産物を消費し続け、コスパの悪いことおびただしい。恒温動物は言ってみれば一日24時間アイドリングを絶やすことのない自動車のようなもので、そんな無駄は消防車でもしはしない。
恒温動物が変温動物よりも「高等」というのはある面からは事実だろうが、それが事の全てではないのだと、カメを見る度に考える。
ちなみにこのカメは購入したものではない。ある年ある日、自由ヶ丘の路上をのそのそ歩いていて保護された。保護したのが息子の友人で、放っておいたら車に轢かれてしまうと優しい心で連れ帰ったものの、彼の家では飼うに不都合な事情があってもらわれてきたのである。
当方が長い留守をした際に水槽の水が干上がってしまい、死にかけたことが一度あった。スルメの塊みたいになっていたのが、水を張ったらどうにか生き返ったが、元気を取り戻すまでは罪悪感で泣きの涙だった。
その後ある夏には伊予松山まで帯同し、田んぼで泳がせたりした。在来種のクサガメらしいので、田舎の広々した水路に放してやろうかと考えていたのだが、家族内の強硬な反対にあって再び東京に連れ戻った。
過ちは繰返しませんからと水・空気・餌は決して切らすことなく、毎日御機嫌伺いを欠かさない。
何となく亀太郎と呼び習わしてきたが、実は雌なんだそうである。
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