きょうも鱒釣り

「きょうも鱒釣り」は故人である芦澤一洋さんの著書です。
この言葉が大好きです。

奥日光でニジマス釣り

2010-07-19 | 釣り

7/18(日)は、奥日光の大尻沼でボートのニジマス釣りです。

071801 (朝の湖は綺麗、でもここは集合場所の丸沼)

今回は、同じ釣りクラブの、へんりーさん、nakajimanさん、そして、今回企画してくれたyabechさんの4人で楽しんできました。
ボクは実家からの出発でしたが、楽しみで集合時間の40分も前に着いてしまいました。
今日の乗船は、yabechさんと一緒にyabechさんのエレキモーターで楽ちんです。
湖に出船し、すぐにライズを見つけて、まずはニジマス、50cm弱で、幸先良く釣りです。

071802 (へんりーさんと、nakajimanさん)

その後も岸近くの餌を求めてさまようニジマスを探して釣りました。釣れるニジマスはみな綺麗なニジマスで40cm以上あったので、かなり楽しかったです。
日射しが強かったので、しばし日陰に入ると、さすがに高地ですから涼しくて何とも気持ちが良かったです。
みんな、早起きしてきたので、10時過ぎには、早めのお昼と言う事で、岸に上がってしばらく休憩です。
その後は、ライズは少ないですが、岸近くのニジマスを探して釣りをしました。
071803

(この沼で一番小さな、ニジマスを釣る!)

毛鉤は、#10の大きな毛鉤を使いましたが、なかなか良く反応してくれて、一度、沈んだ木のそばにいたかなり大きなニジマスが掛かった時は、どんどん潜って行ってしまい、ついには毛鉤が外れ、釣りあげる事ができませんでした。かなり、大きなニジマスとのやり取りは、楽しかったです。
でも、その後、ボクは、なんと4回連続で、ニジマスをばらしました。(^^;)
4回目のバラシでは、毛鉤が結び目で切れてしまいましたが、良く考えて見るとこの毛鉤、朝から一度も変えていません。。結び目が弱っていたようですね。やっぱり、ちゃんとチェックしないといけません。

071804
(一日良い天気で楽しかった)

その後、一度、また、4人で、岸に上陸して休憩し、終了時間の17時まで、一日楽しくニジマスの釣りを楽しみました。
今回は、天気がよいので、夕立が来るかもしれないと思っていましたが、雷も無く一日、仲間との釣り、楽しかったです。
また、遊んでくださいね。

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ヘンリーズフォーク(その8)END 7/2(金)

2010-07-08 | 釣り

今日はこの地での最後の釣りだ。

070201 (快晴、気持ちの良い朝)

最終日は、シルバークリークに行く予定でいたが、最後もヘンリーズフォークで釣りをやる事にして、宿に1日延長を依頼したが、満室との事。そう、7/4のIndependence Dayが近いからだ。しかたなく、近くのキャビンを予約した。

070202 (最終日にり利用したキャビン)

いつもの様にレストランで朝食を食べ、荷物を今夜の宿に運んで、スタンドで、ガスを入れてから、釣りに出かけた。
今日、目指すは、ボーンフィッシュフラットの手前のライズポイント、昨日のリベンジだ。

070203 (今日の釣りのポイント、風があり、ちょっと厳しいかも)

到着すると、すでに、3人のフライフィッシャーが立ち込んでいたが、風がありライズはない。
下流側にnakajimanさんと2人で入りライズを待ったが、風が強くハッチもライズも無い。
下流のボーンフィッシュフラットに行ったへんりーさんが戻ってきた頃、上流でカモメが盛んに飛び始めた。
風の中、グリーンドレイクが少し流れてくると、ライズ。鱒たちも腹を空かせているようだ。
黄色のエルクヘアーカディス、16番を送り込むと、40cmほどのレインボーが釣れた。

070204_2 (40cmほどのレインボー)

nakajimanさんは、良いサイズをヒットさせたが、L.D.R。
へんりーさんも、1匹釣ると、風が強くライズも殆どなくなったので引き上げた。

070205 (川にはペリカンがいるが、こいつはかなりデカイ、側を飛んで行った時にはさすがに驚いた)

070206
(ここには何度も足を運んだ、先にみえるのがお立ち台)

帰りにマーケットにより、明日、日本に帰ると告げると、別れを惜しんでくれ、お互いの写真を撮りあった。

070207_2
(お世話になった、マーケットの2人)

ちょっと、ジィーんとくる別れを味わった。

お昼をレストランで食べ、宿で少し休んでから、イブニングの釣り、最後の釣り、ラストチャンス!
nakajimanさんは、以前訪れた時に思い出のあるポイントに行ってみると、一人で、駐車場より上流に向かって行った。ボクはへんりーさんと、2人で下流側に向かう。
070208

(今回この流れで釣りをするのも最後、今度はここにいつ来られるのか)

今日も、大物を追い回したが、毛鉤を2度ほど口に送り込むことには成功したものの、またしてもフッキングまでには至らなかった。鱒たちも、日に日に賢くなっているのか、ボクが甘かったのか、その答えはまた次の機会に出すしかない。
帰りがけにみた夕日は、やけ綺麗だった。

070209 (本当に綺麗な夕日、またこの夕日に会える時を楽しみに、ここを後にした)

駐車場近くに戻ると、nakajimanさんが笑顔で待っていた。思い出のポイントで、とうとう、20インチオーバー、22インチのビッグフィッシュを物にできたとのことだ。良かった!
ラストチャンス!これで、3人全員20インチUPを達成した。本当に物語の様なラストだった。

翌日、深夜3時過ぎアイランドパークを後に、アイダフォフォールズの空港に向かい、帰国の途についた。

と、まあ、めでたしめでたしの、今回のヘンリーズフォークの釣りでした。
ボクにとって初めての海外での釣り、50cmオーバーのレインボートラウトを釣るという思惑は、大成功に終わりました。
イエローストーンカントリー、また、必ず訪れたい所が増えました。
今回の旅で、色んな事を学びました。
USAでの車の運転にも慣れたし、なんとなく、土地勘もつかんだ気がします。
食いの悪いときのレインボーは、ウイングの色すらも気にする気がしますが、食いが良いときはその辺はアバウトだろうと思いますが、まあ、その秘密は、鱒のみぞ知るですね。
異国で釣りする時に、忘れてはいけないと感じた事が一つあります。
マナーですね。
白人は沢山いるので、どこの国の人か良くわかりません(実際フランス人がいました)が、日本人は、よくわかります。もし、日本人の一人が、マナーに欠ける行為をした場合、日本人の奴らはと、、、、すべての日本人の行為と見なされる恐れがあります。どこにいっても同じですが、マナーはしっかり守って釣りをしないといけません。特に異国の地では、望まなくとも日本人代表になってしまいますからね。
また、同じ日本人のマナー違反を見た時は、そっと、優しく注意を促せる心の余裕を持ちたいものだと感じました。
それに、正直もう少し会話ができないと心許ないです。
一度、一人で釣りをしていたときに、一人のフライフィッシャーが下流側に来たのですが、ボクが場所を変える為にその場を立ち去ろうとしたら、「邪魔をしたかい?」と言う様な事を聞いてきたのですが、良く理解できずに、「I cannot speak English well.」とだけ答えて、その場を去りました。ちょっと嫌な思いをさせてしまったかもしれません。
今回、川であったフライフィッシャーは、思っていた以上に年配の人が多かった事もありますが、今からでも遅くないから、もう少し英会話を学んでまた、訪れたいと思うところです。

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ヘンリーズフォーク(その7)7/1(木)

2010-07-08 | 釣り

朝はいつものレストランで卵とポテト、ハムにパンとコーヒーと言うオーソドックスな朝食をとった。

070101
(穏やかな流れのボーンフィッシュフラット上のライズポイント)

きょうも鱒釣り。
今日、2人は、ボーンフィッシュフラットに向かうというので、ボクはその手前にあるライズポイントに向かった。
その場所には、2人のフライフィッシャーがいたが、充分空いていたので、その上流側で釣りをはじめた。
流れを見るとグリーンドレイクという大きめのカゲロウの流下と、イエローサリーと言う水生昆虫の流下もあり、どちらに似せたフライでも釣れそうなきがする。しかし、ここのレインボーは賢い。なかなか毛鉤には反応しない。
それでも、すぐに45cmほどの綺麗なレインボートラウトをヒットさせ、ランディングする事ができた。

070102 (45cmほどの綺麗なレインボー)

今日は調子が良いのか、鱒のご機嫌が良いのか。またすぐに大物がフッキングしたが、ちょっとやり取りした後、すぐにフックが外れてしまった。
少し休んで、再度チェレンジ、今度は、大物がしっかりとフッキングした。
リールの逆転音を響かせそのレインボートラウトは走り回ったが、少し寄ってきたその魚体を見てボクはちょっと緊張した。確実に20インチは越えている。何とかランディングしたい。そんな気持ちが強くなり、少し慎重になりすぎたのが悪かったのか、しばらくやり取りをした後、首を振ったと思った後に、ボクの毛鉤が抜けてしまった。なんてこった。毛鉤を良く見ると、フックが曲がってしまった。首を振った瞬間、フックの刺さりが浅くなり、そこにテンションがかかったため、フックが曲がってしまい抜けてしまったようだ。

070103 (フックが曲がってしまった毛鉤)

ボクは、悔しくて思わず、声が出た。「ちきしょー!」すると、下流で釣りをしていたフライフライフィッシャーが、「Hook Broken?」と聞いて来た。ボク、「Yes」と答えた。
水性昆虫の流下もへり、それに反応していた鱒たちも大人しくなったころ2人の日本人フライフィッシャーがやってきて、ボクの下流側に入った。しかし、ダウンクロスで毛鉤を送り込むので、ちょっと邪魔になる。
しかたない、ちょっと土手に座って休むか、と思いその場をなれ、土手に向かって移動して座ろうと振り返ると、そいつは、ボクのいた所に入っていった。なんだか、急にやる気が失せた。下流に行った2人に合流する事にして下流に向かうと、ちょうど2人がこちらにやってくる。
2人にさっき来た日本人の話をしたら、そんな時は、注意してやらなければ、日本人の評判が悪くってしまうから、だめじゃないかといなされた。そうだ、ここは日本ではない。そんなマナー違反と思われる事には、ちょっと注意を促すのも大事な事だ。

070104
(風が出てきて穏やかだった流れが波打ってきた)

ライズポイントに戻ってみたが、風も出てきたので、一度引き上げることにした。帰りにマーケットで気になっていた菓子パンを食べてみたが、シナモンと甘みが強すぎた。

イブニングの釣りでは、鱒も学習してしまったのか、毛鉤に食いついてもすぐにはき出すのか、フッキングしなかった。

070105
(イブニングタイムにウェーダーにまとわりつくカディスの群れ。卵を大量に産み付けられる)

070106

(ブラウンドレイク:こんなのも流下していた)

070107

(今日の夕暮れもまた、綺麗だった)

いつもの様に、レストランに遅い晩飯を食べに行くと、「XXXポイントで釣りをしていた日本人を知っているか」と声をかけられた。「いや、ボク達は知らないよ」と答えると、そいつは行ってしまった。
まてよ。もしかして、それは、昼間あった日本人のことじゃないか。やっぱり、奴らはなにかやらかしたようだ。
ボクはあの時、声をかけなかった事を後悔した。他の釣り人に近づき過ぎちゃだめだ。最低でも、1ライン以上、2ライン分、50mは離れて釣りをするのが礼儀ってもんだよと。
明日は最後の釣りだ。

最終日は別の川で釣りをするつもりでいたので、この宿は今夜までしか取ってない。
明日は、宿替え、荷物を整理してから寝た。

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ヘンリーズフォーク(その6)6/30(水)

2010-07-08 | 釣り

今日は、イエローストーン公園内の川へ向かった。063006

(イエローストーン公園の中を流れるファイアーホールリバー、林間を流れる川は美しい)

ウェストイエローストーンにある、芦沢氏が生前使っていたハットが飾ってあるショップ(Bob Jacklin's Fly Shop) で、公園内のライセンスを購入したが、この店には他にも名を知られたフライフィッシャー達の使っていた帽子が沢山飾られていて、その中に日本人である、芦澤氏の帽子がある事が、なんだか誇らしかった。

063001 (手前が芦沢氏のハット)

063002 (店内には名を知られたフライフィッシャーの帽子がずらりと並ぶ)

ウェストイエローストーンのゲートからイエローストーン公園内に入った。

まずは、マジソンの支流ファイアーホールリバーに到着。バッファローがいるそばの流れでは、ライズが頻繁にあり、早々に30cmほどのレインボー、ブラウンが釣れる。

063003 (川を渡るバッファローが、釣りをするnakajimanさんの後ろを通る、川の横に湧き出る温泉)

観光客も多く、大人しそうなバッファローは、川をのんびり渡って来るが、近づくのは危険だ。
こいつに突進される事故などもあり、注意しないととんでもないことになる。

063004 (30cmほどのレインボー)

063005 (こんなバッファローがそばにいるので注意が必要)

川のそばに温泉が湧き出ているため、水温が高く、レインボーよりも、ブラウンの生息数が多い。

少し下流に移動して、再び釣りをしたが、30cmほどのブラウンばかりが釣れる。下流の林間の流れは、映画「A River Runs Through It」を思わせる風景であり、ただ釣りもせずにこの景色に浸っていたい気分になる。
実際の映画の撮影は近くにあるギャラティーリバーで行われたのだが、今回は釣りにはならないと言う事で、その地を訪れる事がないのは残念だ。
063007

(ファイアーフォールリバーの滝)

下流に移動する際に、ファイアーホールリバーのフォール(滝:Fall)に立ち寄った。日本語では、同じ様に聞こえるが、川の名前は「穴:Hole」の方である。

マジソンの上流域に車を止めるとプレイリードックが迎えてくれる。早々に川に入ると綺麗な40cmほどのブラウンが釣れた。

063008
(可愛いプレイリードック)

063009

(マジソンの上流域の流れ)

063010

(マジソン上流で釣れた40cm弱のブラウン)

さらに下流に移動すると、ハッチの時間も過ぎライズもないため、ウェストイエローストーンの街でピザとパスタで遅い昼食をとり、アイランドパークに戻った。

宿で少し休んだ後に、今日もまた、イブニングタイムの釣りだ。
いつもの駐車場に到着すると、雲行きが怪しい。サンダーストーム、用心のため車のそばでサンダーストームが過ぎ去るのを待った。案の定すぐに嵐がやってきたので、すぐさま車の中に避難しやり過ごしたものの、嵐の後は、気温が下がりハッチも少なく、今日のイブニングタイムは全く良いところが無かった。

063011 (サンダーストームの凄い雲、この後は何も無かった様に晴れたが。。)

ボクは一人、上流側で釣りをしていたが、近くにいた老フライフィッシャーがちょっとした大物を釣り上げたので、帰り際に声をかけた。「ビッグフィッシュを釣ったのかい?」「18インチだったが、それはすばらしいレインボーだったよ。」「そうかい、すばらしいヤツだったのだね、おめでとう!」 「ありがとう!」

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ヘンリーズフォーク(その5)6/29(火)

2010-07-08 | 釣り

062901 (レストランには大鹿とヘラジカがいる)

朝食はいつものレストランでフレンチトーストを注文したが、ボクにはシナモンが強すぎた。

062902 (ちょっと量も多すぎるフレンチトースト)

きょうも鱒釣り、川に向かう。
日中の釣りはなかなか釣れない。いつの間にか流れの中のバイカモが白い花をつけていた。季節は確実に夏に向かって進んでいる。062903

(いつの間にか花をつけたバイカモ)

062904 (白い可愛い花)


土曜に川であったN氏に再会した。彼は、あの後、なんと62cmのビッグフィッシュを釣り上げたそうだ。今年のヘンリーズフォークには大物が多いようだが、それにしても、62cmとは凄い。
そんなレインボートラウトがドライフライで釣れる、本当にこの川は凄い。
彼は、昨日イエローストーン公園内のマジソンリバーを訪れたが、かなり楽しめたそうだ。明日はボク達もイエローストーン公園内の川に行く事した。
昼の帰りにいつもの様にマーケットに立ち寄ると、マーケットのステッカーをもらった。もう、すっかり顔なじみなのかもしれないと思うと、なんだか、嬉しいものだ。
イブニングの釣りに出かけたが、昨日のビッグフィッシュが夢だったかの様に、合わせが旨く行かずにすっぽ抜けを連発してしまった。まったく、進歩がない。

062905 (遠くにこんな怪しい雲が現れたらご用心)

ふと空をみるとサンダーストームが迫ってくる。慌てて川をあがると、他の釣り人達も一斉に川から上がりはじめた。寸での所で大雨に遭遇せずに帰りついた。062906

(たちまち雲が迫って来て雷と雨のサンダーストームが来る)

今日のディナーは奮発してグリルドテンダーロインステーキ、ミディアムにしてはやけに生っぽかった。

062908(もう少し中まで火が通っていればもっと美味しかったと思うテンダーロインステーキ、ここはアイダホ、ジャガイモはさすがに旨い!)

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ヘンリーズフォーク(その4)6/28(月)

2010-07-07 | 釣り

少しずつだが、この川での釣り方がわかって来たような錯覚を覚える。

062801 (朝靄の中のヘンリーズフォークリバー)

今日も天気が良く暑い日になりそうだ。何時もの様にトラウトハンターのレストランで朝食を食べるが、他の客が食べていたパンケーキが旨そうだったので頼んでみた。ノーマルなパンケーキを頼めば良かったものを、バナナやナッツ、チョコレートが混ざったパンケーキを頼んでしまったが、チョコレートがやけに甘ったるくて朝食としてはかなり重い朝食になった。

062802 (甘すぎたパンケーキ)

また、きょうも鱒釣りである。
何時もの様にライズを探しながらまた、下流のボーンフィッシュフラットを目指し川縁の土手の道を下っていった。途中で大物のライズを見つけ、すかさずへんりーさんが、20インチアップを釣りあげた。
すごい。さすがだ。

062803
(ビッグフィッシュを狙う)

ボーンフィッシュフラットの手前にあるライズポイントに差し掛かると、ライズが頻繁にある。他に数人のフライフィッシャーが狙っているが、広い場所に入る隙間があるので、ボクも入ってみた。
下流のフライフィッシャーは2匹ほど良いサイズの鱒を釣りあげていたが、上流の2人のフライフィッシャーはボクと同じくライズに翻弄されているようだ。1人のフライフィッシャーは、頭に来たのか、間違えたのかロッドを放り投げていた。気持ちはわかる。これだけライズしているのに、なかなか毛鉤には食いついてこないのである。いったいどうやったらこいつらは毛鉤に食いついてくれるのだ。そんないらだちが彼にロッドを放り出させたのでは無いかと思った。
ボクに釣れたのは、30cmほどの小さなレインボートラウトだけだった。

062804
(30cmほどのレインボー)

ライズが無くなった流れから立ち去り、先に行った2人の後を追ったが、すでに引き上げてしまった様で、2人を待たせてはいけないと思いつつ、一人のんびり川縁を歩きイブニングタイムの作戦を考えながら駐車場への道を進んだ。遠くにみえるロッキー山脈の雪をかぶった山がやけに綺麗にみえた。

062805 (ロッキーの雪をかぶった山が綺麗だ)

すでに駐車場で待っていた2人と一緒に、今日もマーケットでアイスクリームとリンゴのおやつにありついた。
今夜は、いけるかもしれない。そんな期待とともに、また、イブニングタイムの釣りにでた。
今日も前日と同じポイントに入るが、イブニングの絶頂までにはまだ、時間があったので、川を渡って対岸まで行ってみた。この川は、平原を流れているため深さは殆ど一定であり、ほぼ膝ほどの深さが続き対岸までは苦もなく渡ることができる。さあそろそろイブニングのスーパーハッチが始まる時間だ。
どこに大物がいるかはすでにボクの頭の中には入っている。バンク際の緩い流れにそいつは現れるはず。
大量に流れてくる羽化したばかりの水性昆虫を大口でガバガバと食らい付くはずだ。その時間がとうとうやってきた。
ボクは大量に流れて来るカディスに似せた毛鉤をそいつの口が現れる流れに送り込んだ。しかし、そいつはボクの毛鉤を完全に無視ししながらも、ガバガバとなにかを食っている。
ヤツは大量に流れてくるカディスではなく、その中に混じるPMD(カゲロウ)を食っている。そうか、ヤツは賢い。釣り人に釣られないために、大量に流れるものではなく、目立たないが、確実に流れてくるPMDを食っているのだ。
ボクは、すぐさまPMDに似せた毛鉤に取り替えそいつの口が開く流れに毛鉤を送り込んだ。
すると、そいつは大口を開けボクの流した毛鉤に食らい付いた。焦ってはいけない、頭が水中に隠れ口が完全に閉じた頃を見計らって合わせなければまた、すっぽ抜ける。
ボクは流行る気持ちを抑え冷静に数を数えて大きくロッドをあおった。
掛かった!ボクの毛鉤は確実にヤツの口の中でヤツを押さえ込んだ!
石のように動かなくなったと思った瞬間、ヤツは上流に向かって逃げ出し、ジャンプした。
デカイ!確実に20インチは越えている。
今までにない強い引きがロッドを伝わって手に届いてくる。
すごい勢いで上流に向かって泳ぐ。まずい。上流には藻が群生している。藻の中に逃げ込み、藻に毛鉤をこすりつけて逃げるつもりだ。
ティペットは交換したばかりの5X、ちょっとやそっとでは切れる事はない。そう信じて引き寄せるが、まったく動かなくなる。藻に入ってしまったのか、リールを巻きながら近づいて行くと、藻に逃げ込んでいる。しかし、口の中にしっかり食い込んだ毛鉤は外れる事無く、そいつを捕まえていてくれた。
手を水に突っ込んで引きずり出すと、また走り出す。すごい勢いで走り出す。そんなやり取りを2度ほどくりかえした後、とうとう諦めたのか、そいつはネットに納まった。
やっとの事でおさめたそのレインボートラウトは、21インチ(54cm)のビッグフィッシュ!

062806 (念願のビッグフィッシュ!)

震える手で、写真を撮り、流れにそのビッグフィッシュを帰した。
ゆっくりと泳ぎ去るそのすばらしい鱒を、ボクは忘れる事は無いだろうと、思いつつ震えを抑えながら川を後にした。

062807(夕日が綺麗だった)

今日もまた遅い晩飯をいつもの様にレストランで食べていると、一人の老フライフィッシャーがやってきて、「ビッグフィッシュを釣ったね。あんた。」と声をかけてくれた。
ボクは、嬉しかった。ただ、嬉しかった。

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ヘンリーズフォーク(その3)6/27(日)

2010-07-07 | 釣り

翌朝、今日は、3日目である。

062701 (雲一つない快晴の朝)

だんだん曜日の感覚がなくなって来る。朝食を食べ、また川に立つ。ここはロッキー山脈の中、標高2000mほどの大平原を流れるヘンリーズフォークリバー。朝の気温は10度以下と冷え込むが、日中は日射しが強く、体感温度は30度近いものがあるが、乾ききった平原の空気は日本の様な湿った暑さは無く、ただ強い日射しが肌に差し込んで来るのみであり、汗ばむ暑さではない。

062702 (Henry's Fork Anglersで買い物)

また何時もの様にレインボートラウトのライズを求め川の土手を下って行くと、へんりーさんがまず良いサイズのレインボーを釣りあげる。しかしボクの毛鉤には反応しない。
流下する水生昆虫は、16番ほどのカディス、そしてPMD(カゲロウの仲間)。どちらを捕食しているのかすらもボクには良くわからなかった。
また、鱒たちがもっと活発に捕食はじめるイブニングタイムに賭けるしかない。

062703 (良いサイズのレインボーを釣るへんりーさん)

宿に戻る途中、マーケットでアイスクリームを食べたが、暑い日射しの中では、冷たいのもがやけに旨かった。明日も、アイスクリームで喉を冷やしてやらないと、カラカラになった体がしなびて行きそうなきがした。このマーケットは、夫婦2人でやっている、田舎の雑貨屋であるが、品揃えは意外に豊富であり、飲み物だけでなく、果物などもあり何かと重宝する。良く見ればカップ麺もあり食してみたが、日本の味とはちょっと違うので期待はしない方がいい。醤油やわさびなんかも置いてあるが、今回の旅では調理するつもりはないので、ただ眺めるだけだった。

062704 (暑い日射しにはこれ!)

イブニングタイム、日に日に川の状況は良くなり、水性昆虫の流下も多くなって来てるように思える。今日は、何かが違う。そう思えるイブニングタイムである。
ボクは昼間へんりーさんが良型を仕留めたポイントでイブニングのスーパーハッチを待った。
日が傾きはじめると水性昆虫のハッチが盛んになりカディスの流下が激しくなる。今日はいける、そう思う瞬間がやってくる。そこら中で鱒たちが盛んに捕食をはじめる。
狙うは、大物20インチ(50cm)オーバーである。流心では、40cm以上のニジマスがライズしている。捕食はカディスと見て、16番のカディスに似せた毛鉤を送り込んでみる。複雑な流れに糸がひかれ不自然に流れる毛鉤は相手にされない。上流側からダウンクロスでなんとか、1mほど自然な流れに毛鉤を流すと、レインボートラウトがかぶりつく。やったと思った瞬間毛鉤は宙を舞う。
そう、合わせが早すぎるのだ。大きな口に小さな毛鉤をフッキングさせるためには、鱒が完全に口を閉じた状態でなければいけないが、そのタイミングを見計らうことになれていないため、折角口に送り込んだ毛鉤は、むなしく宙を舞うのである。2,3度そのむなしい光景を作り出し、今日も完敗。
少し下流に行った2人を岸辺で待っていると、通りすがりの老フライフィッシャーが、下流でビッグフィッシュを釣った日本人がいたよと、話し掛けてきた。
どうやら、へんりーさんは、今日は20インチアップを仕留めたようだ。
3人で、遅い夕食を取っていると、2人の若者が話し賭けて来た。その2人は先ほど川縁であった老フライフィッシャーの息子で、ビッグフィッシュの話を聞きにきたのだった。

062705 (今夜の晩ご飯はステーキ)

ここ、ヘンリーズフォークで20インチアップのビッグフィッシュを仕留めた者は、他のフライフィシャーから、尊敬の目で見られる事を初めて知った。
ここに何度も来ているへんりーさんはさすがにすごい。

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ヘンリーズフォーク(その2)6/26(土)

2010-07-06 | 釣り

翌朝は、時差のためあまりよく眠れず早々に目が覚める。いや、レインボートラウトの事が頭から離れず良く眠れなかったのかもしれない。

062601 (ウェストイエローストーン の街)

今日からが本番の釣りだ。その前に、宿泊地から車で1時間ほどのウェストイエローストーンの街に向かい、イエローストーン近辺の川の情報収集と、この地でし か手に入らない良質なフライタイイングに必要なマテリアルを入手する目的もあり、出かけた。
ブルーリボンフライズで仕入れた情報によると、ギャラティ、マジソンなど今回訪れる予定の川の状況は、季節の移ろいの遅れによる雪代などの影響でかなり厳しいようで、断念しなければならない様である。
町中のレストランで朝食をとり、またアイランドパークに戻り、釣り支度を整えて川に向かった。
今日は、下流側にあるボーンフィッシュフラットと呼ばれる広いフラットな流れまで向かうが、ここで日本からやってきたN氏に出会う。当然ボクは初対面であるが、へんりーさんの知り合いであり、しばらく話をするが、彼もこの川に取り憑かれたフライフィッシャーであり、すでに十数回かよっているが、まだ、20インチオーバーにお目にかかっていないとのことだった。改めてこの川でのビッグフィッシュへの挑戦の難しさを痛感した。

062602 (ボーンフィッシュフラットのゆるやかな流れ)

水性昆虫のハッチも少なくライズも少ないため、そのポイントは諦め一端、上流のポイントに戻る事にした。
上流のポイントでライズを見つけ、釣りをはじめると、今度は日本から来た、B氏に会う。
この人も、へんりーさんの知り合いである。
ライズはあるものの明らかに目指す大物のライズではないが、それでも毛鉤を送り込むと、やはり30cmにも満たないレインボーであった。
B氏とはまたイブニングタイムでの再会を約束し別れ、こちらも15時頃には、引き上げイブニングタイムに備えた。
イブニングタイム、昨日と同じポイントに向かった、日が傾き出すと水性昆虫の流下が増え、それと同時に鱒たちが活気づく、しかしボクの毛鉤には反応しない。


 
(黄昏が迫る川)

またしても、完敗。もっと流れる水性昆虫と鱒の補食物を観察しなければ、太刀打ちできない。それに、複雑な流れにたしてどうやって鱒の口に毛鉤を送り込むかも重要な課題だ。
そんな事を考えながら、眠りについた。
062604_2

(夕食に食べたハンバーガー)

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ヘンリーズフォーク(その1)

2010-07-06 | 釣り

062501 (ここがヘンリーズフォーク)

6/25(金)から、7/2(土)まで、USA、アイダホ州、アイランドパークにある、ヘンリーズフォークリバーに、JFFの仲間である、へんりーさん、nakajimanさんの3人で行ってきました。今回は、ちょっと気取って?旅を紹介します。

ヘンリーズフォークリバー、この旅はボクにとってすでに、15年前から始まっていた。
1995年9月、今は亡き芦澤一洋氏のフライフィッシングスクール、氏から、聞いたイエローストーンカントリーでの釣り、そして、氏の著書で読んだヘンリーズフォークリバー、全米中、いや世界中の腕自慢がやってくると言う銘川。
ボクにとって、フライフィッシングの原点は、ここにあったのでは無いかと思う。
そして、ついにヘンリーズフォークへ旅にでる日がやってきた。

062502

(アメリカ大陸へ)

062503(ソルトレイクからは小さな飛行機に乗り換え

ソルトレイクからアイダホフォールズに飛行機を乗り継ぎ、レンタカーでやってきたアイランドパーク、ここを流れるスネークリバー、この場所がヘンリーズフォークと言われる世界でもっとも手強いレインボートラウトが生息するとう銘川だ。 
予約しておいた宿にチェックインし、遅いお昼を食べ、トラウトハンターで8日間のライセンスを購入し、現地時間で19時前にイブニングの川にまずは軽く肩慣らしのつもりで向かうが、そう甘くはなかった。

062504 (ハーリーマン州立公園)

ここがヘンリーズフォークリバー、流れは、フラットにみえるが、障害物が少ないその川の流れは力強く、表面の穏やかそうな流れとは裏腹に複雑に流れがからみ、底に張り付く水草が、流れを一層複雑にからませている。
ライズを見つけるものの、大きなレインボーのライズはボクの毛鉤には全く反応してくれなかった。完敗だった。
さすがにこの川で何度も釣りをしているへんりーさん、ライズの釣りに長けている、2度目の挑戦のnakajimanさんは、確実にレインボーのライズを仕留めていた。
しかし、この川で狙うは、20インチアップ、そう、50cm以上のビッグフィッシュである。二人にはちょうど良い肩慣らしであったようだが、ボクには厳しい洗礼であった。

062505 (夜21時頃でもまだ明るい)

ここ、イエローストーンエリアの地は、北極圏に近いため、日暮れは、22時を過ぎるが、今日は初日、21時過ぎには、長旅の疲れと手痛い洗礼を受け、重い足取りで川から引き上げる。そう、まだこの挑戦は始まったばかりだ、また明日もある、そう言い聞かせて引き上げる。
宿に戻る途中のマーケットでサンドイッチをオーダーして宿で遅い晩飯にありつき、眠りについた。

コメント (5)
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