こう、寒い日が続くと出かける気にもなれず、Blogネタも無い。
そんな時は、今までの釣の写真を眺めたりしているが、なんで、こうも、魚の写真が旨く撮れていないのだろうと思う。
こうみえてもボクは高校生の時には写真部にも所属していたのだから、もう少しマシな写真が撮れてもよさそうなものじゃないかと、自分に問いかける。すると、実は、それには、訳もあるだろと、返ってくる。
そう、いつも魚の写真を撮る時、時間をかけず素早く撮って、リリースするって決めているから、仕方がないじゃないか。
そんな訳で、たまたま、良く撮れた写真もあるが、なんだか、記憶の中の写真のイメージの方が遙かに奇麗な魚の方が多い。
それから、実はボクの記憶の中にある、すばらしく奇麗な魚の実際の写真は無い。
それは、もう、だいぶ前のことになるが、どこの川も雨で増水して釣りにならず、たどり着いた初めて入った川、道から離れ、ちょっと心細くなった頃、やっと釣れたヤマトイワナに対面した時の事。
明らかにそのイワナは白点が無く、奇麗な赤い朱点が鮮やかなヤマトイワナであり、その無班にも近い銀色の魚体は、雨上がりでやっと出て来た太陽の陽によってできた、木漏れ日のなか、澄んだ水に反射して、なんとも言えない高価な宝石のような光を放ち、本当に美しい魚だった。
ボクは、その時、写真を撮るのを止め、その時間だけ、その魚を眺めた。
きっとボクの写真の腕では、この魚の美しさを捕らえきれない、それならいっその事、記憶に深く残しておこう。そう思って、ただしばらく見ていたのだ。
実はそれ以来、本当に美しいと思う魚に出会った時は、そうしているのだ。
そんな訳で、ボクのBlog には本当に美しい魚の写真はない。
お見せできなくて、残念ですが、本当に美しい魚は、ボクの記憶の中だけにしかないのです。