今回は、ちょっと歩く釣りをしてきました。
5/21(金)は、病院で検査した結果を聞きに行くので、会社は休みです。
定期的に検査していますが、結果は今回も特に問題無しでしたので、早速に釣りに出かけました。
今回はちょっとした計画があります。大好きな南アルプスの川ですが、ここ数年、あまり上流に歩いて行っていないので、行ってみようという計画です。いつも夜中か早朝到着が多く、あまり上流まで歩いて行く気になれませんでしたので、金曜に前泊して早朝出発すれば歩きもさほど苦にならいだろうとの思惑です。
土曜の朝は早く出発するつもりなので、宿は朝食無しで予約しました。
午後3時頃到着したので、ひとまず下流域の支流で釣りをする事にしましたが、その前に、会明日の朝食用のパンを人気の道の駅にあるパン屋に寄りました。
超人気のクロワッサンは、やっぱり買えません。沢山あるけど、すべて予約の分だったので、他のパンを買うと、焼きたてのクロワッサンの試食が出てきました。1つだけクロワッサンを食べる事ができましたが、焼き上がったものも、すべて予約の分で、買うことはできません。
なんだか、複雑な気持ちですよね。まあ、1つ味見ができたので、ラッキーでしたがね。
川の側を通る林道に入ると、すぐに養魚場があり、その先で、まずは釣りをしてみましたが、なかなか良い感じの流れで、アマゴが1匹釣れました。今までこの支流では釣りをしたことが無かったので、上流の鉱泉のある辺りもみてみたかったので、すぐに移動です。
林道を進むと道がだんだん狭くなり、心細い感じで、ボクの車ではかなり厳しいくて、落ちそうで怖かったです。
林道を抜け鉱泉の所まで来ましたが、車を止めるところも見つからなかったので、そまま集落まで行き、ちょっと釣りをしてみました。でも、2回ほど毛鉤に反応するアマゴが居ただけで、釣れません。
すぐに釣りは諦め、宿にチェックインして、早々に温泉に入いりましたが、ここの温泉はアルカリ単純泉なので、つるつるして、気持ちが良かったです。夕食も美味しくて、満足、寝る前にまた、温泉に入りましたが、明日は一日たっぷり釣りと思うと、なんだか興奮してか眠れません。持って来た本を読んでも眠くならずに、結局、夜中2時過ぎまで、眠れず、3,4時間の睡眠でしたが、朝は6時には起きて、6時半にチェックアウトです。お昼用のおにぎりを買いに近くのコンビニに行って気がつきましたが、携帯電話を忘れてきてしまい、宿に戻って、取ってきました。ちょっと、時間をロス。。です。
車止めの駐車場には、なんとか8時前には到着、4,5台の車が駐まっていて、1人いる若者は、釣りではなく山歩きのようで、上流に向かって、林道を歩いて行きました。
ふと気がつくと、いつも会う漁協のおじさんがやってきたので、年券を見せて話をすると、今日は2人上流に向かったそうです。
早々に釣り支度をして、上流に向かって林道を歩き始めました。
途中のわき水の所で、一休みして、水を一口だけ口にしました。実は、ここの水は飲んではいけないと、以前、保健所の張り紙があったので、あまり飲まないようにしています。
歩いているうちに、もしかして、この辺りの方が釣れるかもしれないと思えてきて、取りあえず少し釣りながら行ってみるかと考えて川に入ってみました。チビイワナが釣れたものの、あまり反応が良くありません。
ちょっと釣り上がってみたものの、絶好のポイントからの反応も無く、それでもやっと、釣れたイワナは、ニッコウイワナでした。
流れの脇にできた大きな岩の下の水のたまりをみると、イワナが2匹います。
毛鉤を流してみたけど、食いません。諦めて溜まりの岩を登って振り返ると、岩の下に、まだイワナが1匹居ます。もう一度毛鉤を浮かべても見向きもしません。
試しに、竿で水面をバシャバシャやっても、逃げません。もしかして死んでるの?おかしいなと思って、また岩を降りて、近くに寄ってすくってみようと手を伸ばすと、なんと、イワナはビックリして慌てて逃げて行きました。
もしかして、今のイワナは寝ていたのかもしれませんね。
おかしくて、笑いが止まらなくなりました。
あまり反応もないので、また林道を歩いて上流に向かうと、下ってくる人がいます。
それは今朝、車止めであった若者でした。彼は、地元に住んでいるそうですが、この辺りには来た事が無かったので、来てみたとの事で、上流のダムまで行って、そこから引き返して来たそうです。山歩きなら、途中にある登山道を行った方が良かったのではないかと、話をしたころ、登山道があるとは知らなかったそうです。今日は、登山の人は、5人ほど見かけましたが、釣り人は1人もみかけませんでした。
支流の合流点の下流にある、3年ほど前にできた堰堤の下で釣りをしましたが、水がでる穴が幾つかあるので、その穴に毛鉤を送り込んでみました。なかなか、穴に毛鉤を放り込むのは難しいですが、なんとか放り込んでいくと、やっとイワナが釣れました。
そこで釣れたイワナは、この川で釣りたかったヤマトイワナでした。
しかし、良く見ると残念な事に、この川特有のヤマトイワナに近いものの、どうも、混血のようです。この川特有のヤマトイワナには、白い斑点は全くないのですが、うっすらと白い斑点が見えます。でも、お腹も黄色いこの川で生まれたイワナである事は間違いの無いですから、嬉しくも、あり、また、かなり原種に近いものの、すでに混血状態になってしまっている事に、ちょっと寂しく思うところでもありました。
数年前までは、この辺りまでくると、原種のヤマトイワナが、結構釣れたものですが、どうもすでにこの辺まで、後から放流されてニッコウイワナの勢力がかなり広がってしまったようです。
そのまま、しばらく本流を釣り上がってみましたが、絶好のポイントでも、イワナの反応はなく、釣れてもニッコウイワナばかりで、原種のヤマトイワナは釣れません。
どうも反応がないと思ったら、新しい先行者の足跡があり、誰かが入ったあとだったみたいでしす。
山の緑は綺麗で、暑くもなく寒くも無くて爽やかな気候で釣りには絶好の天気でしたが、反応は今一つです。時計をみるとすでに、16時です。
今日は、お仕舞いですね。車止めまでは、ここから歩いて1時間ちょっとかかりますので、終了にする事にしました。
下りの林道をてくてく歩くのも、なかなか良いものです。良く見ると山の上の方にはまだ雪が結構残っていて、ここ数日暖かい日が続いていたのですっかり釣りのハイシーズンと思い込んでいたけど、まだ、これからなのですね。そうか、毛鉤ももっと春先用のにしてみれば良かったかもしれない。。そう思いながらの下山でした。
降りてくる途中、大きな淵で、流れをみていると、結構良いサイズのイワナが時々浮いてくるので、試しに狙ってみましたが、やはり、釣ることはできませんでした。
途中のわき水にたちより、空になったペットボトルに水をくんで降りてきました。
駐車場に到着したのは、18時近い時間でしたが、長靴を脱いで、今、くんできた水でコーヒーを煎れてのみました。旨かったです。本当に旨いコーヒーでした。
あまり、釣れませんでしたし、確実に原種と思えるヤマトイワナも釣れませんでしたが、たまに歩く釣りも良いものだと思いました。
山の草木は綺麗で爽やかだったし、流れも綺麗でした。きっと、あの支流の上流には、まだ、原種のヤマトイワナが居るはずです。今度は、支流の方に行ってみよう。そう、心の中でささやいて、清々しい思いで一杯になりながら飲んだコーヒーでした。
今日は、いつものビジネスホテルに泊まりです。
ビジネスホテルの大浴場でのんびりお風呂に入って、夕食を食べ、早めに寝ました。
翌朝、やはり天気予報通り雨です。少しのんびりして、近くの直売所で野菜などを買って帰宅しました。
南アルプスの川に初めて来た頃には、だいぶ下流域でも、原種のヤマトイワナが釣れましたが、ここ数年、あまり釣れなくなったので、今回は、あまり行く事が無かった上流域に歩いて行ってみましたが、やはりだいぶ上流まで行っても、原種のヤマトイワナは釣れませんでした。でも、もしかすると、ボクには釣れなかっただけで、実際には、もっと原種のヤマトイワナはしっかり生息しているのではないかと思えます。
そう、そうやって釣り人に釣られずに、しっかりそこにいて欲しいと願うのです。ヤマトイワナに。
でも、時々は会いたいと思う釣り人なのです。ボクは。