きょうも鱒釣り

「きょうも鱒釣り」は故人である芦澤一洋さんの著書です。
この言葉が大好きです。

初夏の北海道MTG(2013/06/27-30)

2013-07-03 | インポート

今回の北海道初夏のMTGは、釧路まで飛んで、そこからレンタカーはnobuさんと相乗だ。

062701 (もうすぐ釧路)

7時30分発の便は寝不足、同じ便に乗ったJFFの仲間5人で釧路入りした。まずは4人で川で釣りだ。

062702 (道東の川、期待は高まるが)

いかにもニジマスが居そうな流れに毛鉤を流すが、ニジマスはなかなか出て来ず、4人で代わる代わる釣り、何とかニジマスを数匹掛けて川の釣りは終了。まだ川で釣りをするという2人と別れて一路、屈斜路湖に移動した。
062703 (今回の初ニジマス)

宿に送った湖用の釣り道具をもって、湖畔に向かうと、先にきてい仲間達は好調な様子、釣りをはじめると、早々にnobuさんが掛けたが、すぐにばらしてしまった。
062704
(屈斜路湖の湖畔に立つ)

川は天気が良く、暑かったが、屈斜路湖は曇っていて寒くて、フリースの上にカッパを着てしのいだ。初日と言う事もあり、早めに上がって温泉に向かうと前を走る車は、だいぶ前からこっちに来ている山ちゃんだった。山ちゃん、nobuさん会長と4人で温泉に行くと、なんと貸し切りで入れないとの事だったが、山ちゃんが交渉してなんとか温泉に入れてもらえた。さすが山ちゃんだ。そうそう、湖畔への近道も山ちゃんが開拓しておいてくれたので、釣場まで、あまり歩かず行く事ができるようになっていて、とても助かった。
もつべきものは、釣り友だと思う。でも実は、山ちゃんに会うのは今回が初めてだったので、JFFの仲間のつながりがありがたい。
宿で晩ご飯を食べ、今日は早めの就寝だが、明日は、夜中の2時半に起きて3時には釣りに向かうと言う仲間がいる。なにせ寝不足続きなので、起きることができたら行くと言って寝た。
不思議なもので、寝不足続きだったが、夜中3時に目が覚めた。釣りに行くと言っていた2人はすでに釣りに向かった後だったので、また寝ることにしたが、どうも寝付けない。湖が気になって、見るだけでもみに行こうと、むっくり起き上がり支度をして出かけたが、途中で、昨日、車から出して干したウェーダーの事を思いだし、取りに引き返した。
062801
(朝5時の湖畔の流れ込み)

仲間の居場所を確認したが、はっきり言ってどこだか解らない。そんな訳で適当に車を駐めて、湖に出てみたが、ハッチもライズも無く、ただ、ボーッとしていた。どうやら仲間は、もっと奥に行ったようだが、奥の状況も同じらしい。しばらく毛鉤を浮かべていると、地元の釣り人がやって来て、後ろの木を揺すっている。何をしているのか聞くと、昨日、木に毛鉤を引っかけたので探しているとの事。見つかるわけも無く、釣りの準備を始めた。湖をボーッと見ていると、その釣り人はなんと、ボクの前でマーカーを付けて釣りはじめた。。ちょっと唖然としたが、地元の人の釣りを観察。
なるほど、ライズが無いときは沈めて釣るのかと思いつつも、どう見ても釣れそうには見えない。昔はよく釣れたが最近はあまり釣れない、ここにも魚はいるにはいるがなかなか釣れなくなったとぼやいている。ボクも試しに沈めてやってみたが、すぐにあきらめて、朝食を食べに帰る事にした。
朝食を食べた後は、また昨日の湖畔のポイントに向かった。今日も、曇りでかなり寒い。
062802
(屈斜路湖での初アメマス、43cm)

まずはnobuさんと一番のりで到着し、前日会長が、快調に釣っていたポイントに毛鉤を浮かべると、すぐにアメマスが釣れ良い感じだ。40cmを少し超えるアメマスで、嬉しい1匹だ。
062803
(波が少しあり良い感じ)

昼頃にはnobuさんも1匹釣り周りの仲間もぽつりぽつりと釣れている。、、が、エゾウグイがうるさく纏わり付いてくる。

062804 (仲間達と屈斜路湖に立ち込む)

昼過ぎに、しばらく誰もやっていない少し北側に移動して、毛鉤を浮かべると明らかにウグイでは無い魚が浮かべた毛鉤にがばっと出て、なかなか寄らずに、リールの逆転音を響かせ沖に走った。これはニジマスかもしれないと思ったが、50cmUPのアメマスだった。
ニジマスが釣りたかったが、50UPのアメマスなら、充分嬉しい。
062805
(嬉しい、53cmのアメマス)

その後、ジャスト40cmほどのアメマスも釣れ、今日は、3匹。充分満足した。
昼過ぎになり天気が良くなると、反応はぱたりと無くなり、イブニングまでの待ちになる。
062806
(スピナーフォールは始まったが。。。)

今日はモンカゲのスピナーフォールの期待が高まる気温と天候だ。そして湖畔の木の上を見るとモンカゲが飛び始め、太陽が傾き夕暮れの薄暗さを感じる頃、モンカゲがダンスを始める。しかし、モンカゲは上空にとどまるのみで、あまり湖面へと降り立つ事は無かった。今日のスピナーフォールは不発だった。
翌日は、快晴、雲一つ無い晴天だ。こんな日の湖の釣りはかなり厳しい。ひとまず、nobuさんと、湖畔の別のポイントに行ってみたが、ハッチは無く、鏡のような水面が遙か対岸まで続き、遠くのライズは見えるものの、近くでのライズは無い。
062901
(鏡の様に静まりかえった水面)

岸際に立って先の木の下を見ていると、ウグイがライズするが、狙う鱒のライズは無い。こんな時は木の下辺りに、セミに似せたフライを浮かべておくしか無い。
その時だ、ボクが立っている横をかなり良いサイズのアメマスが通過して、ボクの浮かべたフライの方に泳いで行く。ちょっと緊張して待っていたが、アメマスは通過してしまったようで、何事も起こらなかった。そしてそっちの方から、数匹の小さいアメマスが固まってこちら側に泳いで、通過して行った。
今日は厳しい。こんな日は湖で時間をつぶすのも勿体ないので、川に向かう事にした。
062902
(川湯のそば道楽は美味しいのでお勧め、ジャガイモも旨かった)

早めのお昼は、川湯にある、そば道楽で済ませ、山2つ向こうの川に向かった。

062903 (川で釣れたニジマス)

川に入って毛鉤を放り込むと、ちょっとした溜まりから小さめのニジマス、イワナが飛び出したが、どういう訳か、取り込む前にばれてしまう。そのまま釣り上がったが、毛鉤に出る物の、どうも、旨く掛からず、途中でばれることばかりだった。

062904 (川の流れは、こんな感じ)

15時までは川、その後はまた湖に戻った。

062905_2
(また湖畔に立つ)

湖でずっとやっていた仲間の話では、やはり今日は良く無かった様だ。そしてまた、スピナーフォールの時間がやって来た。今日は昨日より沢山のモンカゲがダンスを始め、水面に落ちて行った。しかし、風が岸から沖に流れているためか、スピナーも沖に流れ、鱒は遙か沖の方でジャンプを繰り返した。近づいてくるのを待ったが、とうとう、届く所でのライズは起きなかった。
062906 (綺麗な夕焼けでした)

今日もダメだったが、あのスピナーフォールの光景はなんともワクワクするものだった。あの大きな鱒が目の前で、ライズしてくれれば、そう思うと本当にドキドキしてくる。まあ、そんな光景を見れただけでも良かったのかもしれない。
今夜は、MTGの当日なので、遅れて帰るわけにはいかない。みんな急いで、温泉に入り、宿に直行した。今夜は、いつもの料理にプラスでご馳走が用意されていた。
花咲ガニとホッカイシマエビ、カニとかエビを食べるときは誰しも静かになり、宴会の雰囲気はグッと静かになるが、カニを食べ終わるとあれやこれやと話は盛り上がり、20名弱で、深夜0時まで楽しく盛り上がった。
062907
(宴会のご馳走!旨い!お腹いっぱい!)


翌日は、帰る日だ、朝食を食べ終え、荷物を整理し、送る荷物は宿に預けて、湖に向かった。そう、ネオプレーンは、送る荷物なので、今日はゴアテックスの長靴で立ち込んでの釣りだ。やはり、ゴアテックスの長靴で、湖に立ち込むのはかなり冷える。
今日は天気が良いが多少風があるので、湖面には波があり、チャンスはあると思ったが、やはり天気が良すぎるのか、毛鉤への反応はウグイのみだった。
063001 (良い感じだったが、釣れなかった)

一人でちょっと離れて北側で立ち込んで居ると、岸の上の方で木が倒れる大きな音がした。もしかしてヒグマが居たのかもしれない。かなり、ビックリした。
とうとう、終了の時間になったが結局、反応も無く、釣りは終了。
荷物を積み込んで、帰路についた。そうそう、湖で、落ちたセミを見ていたら、ブルブルしながら沖に流れていって、ぱくりと食われた。やはり、この時期はセミフライが良いようだ。しかも、たまに誘いを入れるのが良さそうだ。今度はそうやって釣りをしようと思う。
063002
(来たときは胸弾んだ空港、帰るときは何となく寂しい)

nobuさんの飛行機より、1時間後のフライトなので、nobuさんと別れて、ボクはマッサージをしてもらった。右肩がかなり痛かったが、少し楽になった。
063003 (最後は、これで〆)

初夏の北海道の釣りに、初めて来たが、結局、2日目のアメマス3匹で終わってしまった。でも、50cmUPのアメマスにもあえ、美味しいものも沢山食べたし、なんと言っても綺麗な景色の中で、仲間と楽しい釣りができた事が最高だった。
夜、一晩中外で鳴いている小鳥の声を聞いたり、朝方、すぐ頭の上をスゴイ音が聞こえて来たが、あれは鳥の鳴き声らしい。キタキツネ、鹿にも会えた。ヒグマには会いたく無かったので、会わずに済んだ。
とても良い釣り旅だった。
欲を言えば大きなニジマスが釣りたかったかな。。でも、それは次回の楽しみに取っておく事にするさ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本流モンカゲのイブニング(2013/6/8,9)

2013-07-03 | インポート

一ヶ月ぶりの釣りだった。

060801
(朝の本流の流れ)

あれから(ヒゲナガのイブニング)一ヶ月が過ぎたので、おそらくヒゲナガのハッチは明け方に移行しているかもしれないと思いつつも、ここ最近の忙しさのため、深夜の出発はあきらめ、夜明け前の出発になった。途中で空が白みはじめ気は焦るが、ここで急いでも、時間は巻き戻るわけも無く、結局川に着いたのはすっかり明るくなった5時過ぎだった。
半分期待しないで川に下りて見るとライズしている。慌てて釣り支度をして川に出てみたら、ライズしているのはヤマメでは無いようで、かなり小さな魚体が水面を破って外に出るのが見えてかなりがっかりした。河原では、早朝だと言うのに、どこからとも無くロケット花火が打ち上げられバーンと音がする。音がする方角を見てみると、カワウが慌てて逃げて行く。漁協の連中が、放流した稚鮎を捕られないように、カワウを追い払っているようだ。と言う事は、このライズの主は、稚鮎ってことのようだ。しばらく川面を見ていたが、流下するカゲロウも無く、当然、ライズも無いので、実家に帰って、しばらく寝た。
10時過ぎに目が覚め、ふと以前、父から聞いた話を思い出した。水がほとんど流れていない川だが、上流までしばらく歩いて行くとまた水が流れていて、そこにはイワナがいる。
060802
(水の無い川、この先に本当に川は流れて居るのか。。)

ちょっと信じられない事だが、いつか見に行ってみようと思っていたので、出かけてみた。
1時間ほど水がほとんど流れていない川を上ってみたが、どうも水の流れが再び現れる気がしなくなってきたので、あきらめて、下山した。
車で川の下流の方に行って釣りをしてみたが、チビヤマメの報復に会い退散した。
実家に帰ってまた、1時間ほど昼寝をして気が付くと17時半、また、本流に行ってみた。
川面を見ると、なにやら大きなカゲロウが浮かんでいる、モンカゲだ。
060803

(イブニングタイムの本流の流れ、モンカゲが流れていた)

もしかして、モンカゲのハッチがもう少し盛んになると、ヤマメのライズが始まるかもしれない。と川面を見渡すとライズだ!モンカゲの流下はまばらなので、ライズは頻繁に起こる訳では無いが、暗くなって毛鉤が見えなくなるまで、ライズに向かって必死に毛鉤を送り込むがハヤは数匹掛かったが、ヤマメは毛鉤に反応するもののフッキングはしなかった。

翌日は、実家ですごそうかと思っていたが、法事があるとかで両親とも出かけるので、釣りにでも行ってくればとの事、また、釣りに出かけた。
060804
(支流の上流域、アクセスが容易いので釣り人は多い)

今日は、どうしてもイワナが釣りたいので、支流の上流域に向かった。観光客が多いが、車をとめ、川に下りて見た。やはり真新しい足跡があり先行者ありだ。対岸の大きな岩の横に毛鉤を流すと勢いよくイワナが飛びついた。幸先良く釣れたと思った瞬間、毛鉤がはずれて、イワナの顔を見ずしてリリース。最初が肝心とは良く言うが、どうしたことか、それからは、何度もイワナが掛かるがネットに入れる前に逃げられる。景色はなかなか良いところではあるが、観光地に向かう道路の側を流れる川なので、車やバイクの音がだいぶうるさく感じる。結局、ちゃんとすくえたイワナは1匹だけだった。
060805
(やっと釣れたイワナ)

それでも、実に今年初のイワナ、27,8cmの綺麗なイワナに会えたことに感謝尾だ。
さて、今日のメインは、やっぱり本流のモンカゲイブニングだ。
本流には餌師が2人ほど入っていたが、1人はあきらめて帰って行ったので、その場所の少し下でモンカゲのハッチを待った。16時頃になると、ポツポツとモンカゲが出て来た。たまにライズもするようになる。
060806 (大きなモンカゲがハッチする)

しかし、モンカゲのスピナーはどうも食われていない事に、ようやく気が付いた。そうか、水面下では羽化寸前のニンフが泳いで水面に浮上しているから、どうやらそっちを食べているに違いないと、フローティングニンフに結び変えてライズに送り込んだ。すると、ヤマメが食った。が、すっぽ抜けた。次のライズでは、掛かったけどググッときてすぐにはずれた。ライズをよく見ていると、スピナーも食われるようになった。川面を見渡していると、岸際にかなり大きな魚がヘッドアンドテールで顔と尾鰭を出した。大きい、、、大きすぎる。ヤマメではないな。。あれはニジマスだ。近づいて毛鉤をスティミュレータに換え送り込むと、毛鉤を送り込んだ場所よりだいぶ沖で、またヘッドアンドテ-ル。。。

060807 (ひとときの騒がしい流れも、何時しか静かになる)

本流の流れを見るとヒゲナガがハッチして泳いでいるのが見え、それをヤマメが食った。結んであるスティミュレータを送り込み、少し誘ってみるとがばっと食いついた。やった!ロッドが大きく曲がり、かなりの引きだ。ヤマメが右に左に逃げ、潜ったと思ったら、毛鉤がはずれた。。愕然。。
またしても、大ヤマメへの挑戦は破れた。。しかし、大興奮のひとときだった。
今年の大ヤマメへの挑戦、第一幕は完了だが、また、挑戦しなきゃと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする