初ヤマメ
東北関東大震災、信じられない大災害です。亡くなられた多くの人の冥福を祈るとともに、災害に見舞われ不自由な日々をおくっている多くの人が早く平穏な日々を迎える事ができる様にと祈るばかりです。
地震の発生から、2週間が過ぎた今でも、まだ余震は続き、それにも増して原発の事故は、いまだに不安な状態です。
地震のあった3/11の翌日は栃木の実家に帰る予定でしたが、帰るどころの騒ぎではなく、実家の両親も心配でしが、無事との事で翌週に実家に帰る事にしました。しかし明けて翌週は物不足、近くのガソリンスタンドは閉店、これでは車で出かけても戻ってこられないかもしれないので、2週間たった3/26、なんとかガソリンも入れることができる様になり、実家に帰りました。
実家の被害は、屋根の瓦が10枚落ちたくらいで大丈夫でしたが、柱の根本には、揺れたせいで擦れたのか木くずが出ていました。
15時過ぎには買い物も済み、実家の用も一段落したので、折角だから、川に行ってみる事にしました。なにせ実家から川までは、車で10分もかかりません。あまり釣りをするつもりも無かったので、釣り道具が沢山入った、釣りのベストを持って来るのを忘れていましたが、一応予備の道具はあったので、ちょっと釣りしました。川は風が強く寒くてすぐに退散しましたがね。
その日の夜も何度か余震で目が覚め翌朝に。
こんな災害の時だから、気を紛らわせるのに、釣りが一番かもしれないと思い、10時過ぎに、また川に行ってみました。
日が射して、ちょっと暖かですが、日が雲に隠れるとかなり寒いです。まだ寒くてハッチもなくライズもありません。しばらく川縁に座って流れを見ていましたが、それらしい気配もないので、下流に歩いて行ってみましたがライズはありません。他に釣り人は、対岸に2人、何人か対岸に来ましたが、すぐに帰っていきました。
12時頃になると、上流側の緩い流れで、ライズ発見です。ゆっくり近づき、何を食べて居るのか良く見ると、かなり小さなユスリカを食べている様です。しかし、小さな毛鉤は忘れて来た釣りのベストに入っているので、仕方なく、予備に持っていた、大きめの毛鉤を付けてライズしている所に毛鉤を送り込むと、ヤマメはちょっと躊躇したようにも思えましたが、すっと毛鉤に食いつきました。
嬉しい、今年最初のヤマメです。
20cmほどの小さなヤマメでしたが、何とも嬉しい1匹、写真を撮ってもっと大きくなってくれよと流れに帰すと元気に泳いでいきました。その後も少しライズがあり、沖目のライズに毛鉤を流すと良い感じでもう1匹釣れましたが、これも20cmほどのヤマメでした。
1時を過ぎると雪がちらつき太陽が雲に隠れ急に寒くなりライズもなくなり、2時にはお仕舞いです。
(豊かな故郷の川の流れよ、永遠に!)
未曾有の大災害、被災地の復興はまだ時間がかかるでしょうし、原発の問題はこれからどうなるのか非常に心配ですし、物流が不安定で買い占めなどもあり物不足、などなど、世の中どうなっちゃうのと言う不安な日々がつづくなか、ただ、不安に思いながら過ごすのは本当に気持ち的にも暗くなる一方です。こんな時に釣りなんてする気になれないかもと思っていましたが、やっぱり釣りが好きなボクは釣りをすると元気が出てきます。
楽しみを楽しみとして過ごせた今までが平穏過ぎたのかもしれませんが、くよくよしていては始まりませんからね。