今回の旅は、「中国・貴州省の棚田と少数民族を訪ねる旅」です。
貴州省は「天に三日の晴れなく、地に三里の平地なく、人に三銭の金なし」と言われています。
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ここは貴州省の黎平県(れいへいーけん)・肇興(ショウコウ)郷です。
鼓楼と風雨橋を巡ったり、のんびり川沿いに歩いてみると、いろいろ楽しめます。
メインロードから一歩奥に入れば、そこにあるのは普段着の村の姿。
日向ぼっこしながら雑談する老人、染物や稲・モミの乾燥作業をする女性、
自由きままに歩き回る子犬達。ゆったりとした時間が村に流れます。
風雨橋に藍染めの布が干してありました。
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街を歩いていて、すぐに目に留まるのが藍染した反物を干している光景。
川沿いにも藍染めの布が干してありました。
染め方や処理によって、生地は黒色、藍色、茶色、紫色と色を変えていきます。
トン族は伝統的な文化を大切にしています。
染め物もその一つです。
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肇興の建物はすべて木造です。
その多くが3階建てで、それ以上高い民家は見当たりません。
村の民家には藍染めの布が干されている。
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これらの布地を使って、正装衣装や伝統的な普段着が作られます。
この肇興郷に新しい時代が来ました。ミシンで刺繍をしています。