航空会社各社が春以降の新ダイヤを発表しています。
今回は羽田空港の発着枠拡大、伊丹空港のジェット代替枠の拡充などにより大幅なネットワークの拡充がなされています。羽田・伊丹ともLCCが就航しておらず、地の利にネットワークの拡充を活かしてLCCとの競争に勝ち抜こうという姿勢が見て取れます。
[JAL]
JALは伊丹発着便の増便や復活を行なっています。JALの経営危機により廃止されていた函館・三沢・松山便が復活します。関西と四国を結ぶ路線が全廃されていただけに復活は有り難いです。また、伊丹発着の福岡便が1日2往復から5往復へと大増便されるほか、札幌行きも2往復から3往復へと増便されます。
これで寒い時期の福岡からの帰りに新幹線を使わなくて済みます。今まで少ない便数で堪え忍んできただけによかったですHi
このほか羽田から札幌・那覇便が増強されています。減便はゼロでJAL復活ダイヤとも言えそうなダイヤです。
[ANA]
羽田空港の発着枠拡大を活かして新石垣路線が復活するほか、札幌や那覇など幹線の増便が図られています。伊丹発着の仙台・宮崎便もそれぞれ2便増便されます。一方で神戸-那覇便を全廃、季節運航の3路線も廃止(一部はAIR DOに移管)となるようです。神戸発着では札幌便も3往復から1往復へ削減されており、神戸路線の削減が相次いでいます。
なお、同社のダイヤはボーイング787の運航停止を考慮していませんので、運航停止が長引けばダイヤ通りの運航ができない可能性もあります。報道を見る限り787の今年度中の運航再開は厳しいようで、国内線に限って言えばANAに大きなダメージが出そうです。
[LCC]
ピーチが国内LCCとして初めて新石垣への就航を決めました。まずは関西-新石垣を6月に、ついで那覇-新石垣を9月に就航させるようです(ともに1日1便)。
一方、スカイマークが予定していた那覇-新石垣は再び就航延期となったようです。就航時期は未定で、再びLCCに押し出される形となるかも知れません。