[スカイマークが那覇-宮古線を運休]
スカイマークが運航していた那覇-宮古線を4月から運休することを発表しました。期間はひとまず6月末までで、その後の再開は状況を見て判断するようです。
同社は2011年9月にこの路線に参入、JTA・ANAとのトリプルトラックとなっていました。1日5往復、最安値2,800円という格安運賃で殴り込みを図り、当初はANAに肩を並べる6割近い利用率があったものの1年後には約35%と低迷するようになりました。
その後1日3往復への減便を行ったものの利用は回復せず、直近の2012年12月実績では利用率が33%弱となり、同時期トップであるJTAの77.1%(RAC便含む)に対し半分以下と惨憺たる状態にまで落ち込んでいました。運休となっていますが盛り返しは厳しく、このまま撤退もあり得るような状態です。
スカイマークが運休することに伴い、4月以降JTA・ANAとも那覇-宮古間の割引運賃を大幅に引き上げています。どう見ても赤字の運賃で殴り込んできたスカイマークへに対抗せざるを得ず、両社とも苦しい運賃で運航してきましたから引き上げは致し方ないと思います。
スカイマークは那覇-新石垣線も就航表明と延期を繰り返しており、期待を持っていた八重山の住民ももはやオオカミ少年扱いをしているようです。那覇空港ビル会社を一方的に悪者扱いして就航を延期したり、客室乗務員の私語・ネイルに苦情を受け付けないなどの内容で物議を醸した「サービスコンセプト」もでしたが、何をどうしたいのか理解できない迷走状態に陥っているように感じます。JTAにダブルスコアの差を付けられたのはスカイマークが乗客から嫌われている証であり、なぜ嫌われる航空会社になっているのか考え直さなければどこに飛ばしても結局同じことになるのでしょうね。
[フェリーさんふらわあが松山-小倉航路を廃止]
フェリーさんふらわあが運航している松山-小倉間のフェリーを3月末で廃止することを発表しています。旧関西汽船が1973年に就航させた航路で、現在は松山・小倉をともに21時55分に出航し、翌午前5時に到着する1日1往復のダイヤが組まれていますが、利用客が減少し赤字となっていたそうです。
4月以降は「地元船社が航路を継続する方向」とのことです。地元船社とは松山に本社を置く石崎汽船ではないかと言われていますが、現時点で同社からの公式な発表はありません。