JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

沖永良部・徳之島移動運用報告③

2015-09-27 | 移動運用結果報告
9/20(日) 沖永良部(和泊町)→徳之島(徳之島町)
今日は和泊町内でQRVし、午後のフェリーで徳之島に向かいます。

鹿児島-那覇航路は1日1往復あって便利なのですが徳之島・沖永良部島・与論島は港の構造がうねりに弱く海況に左右されやすい欠点があります。天気図に台風があるとすぐに運航が乱れたり欠航になってしまいます。このため今回の奄美群島移動ではこのフェリーが一番のネックになります。


荷物は船に乗るまで宿で預かってもらうことにしました。

空港方面行きのバスは和泊8時16分が始発です。あらかじめRICマートで飲み物や弁当を買って空港方面行きのバスに乗ります。このバスは空港手前の国頭で折り返す便のようです。RICマートは本土のコンビニみたいな工場で作った物ではなく朝から店内調理済みの弁当があるので非常に便利です。

途中に笠石海浜公園があり、今日はここからQRVです。昨日同様運転手に言って近くで下ろしてもらいました。

こうして見るとほぼ沖縄ですよね?

笠石海浜公園に到着。カフェなどもある大きな公園です。日をよけられる東屋に陣取ります。


沖永良部は沖縄本島の最北端・辺戸岬から50~60kmしか離れておらず奄美大島よりも沖縄本島の方が近いようです。このため昼前後にハイバンドが安定して開く沖縄本島にかなり近い電波伝搬だろうと思われます。

まだ早い時間なので7MHzでもいけるかも知れません。ということで9時前に7MHzからスタートです。7MHzは3エリアより西が強力に開いており、時折1エリアまでQSOできます。フルサイズダイポールの威力もあるのでしょう。呼ばれ具合も上々です。

ところが9時40分を回るとすーっとSが落ちました。沖縄の局は59で強力に入ってきますが他はほとんど聞こえません。これが潮時でしょう。7MHzが飛ばなくなりましたので18MHzにQSYします。

準備が終わり出てみたのですが・・・誰もいません。国内もDXも聞こえない状態です。CQを出してようやく8エリアからコールがちらほらです。この秋はハイバンドのCondxが悪いと聞いていたもののこんなに悪いとは思いませんでした。

合間に21MHzを聞いても全くダメっぽいです。7MHzも既に終わっており枯れた18MHzしか選択肢がない状態です。1時間20局程度ののんびりペースとなります。

その後昼前になって7エリアが入感しはじめ、時折FBな設備を持った1エリアの局が弱く聞こえてくる程度です。しかもQSBがあってやりにくいです。ホントにCondxが悪いですね。


帰りのバスは近くの西原バス停12時58分発がありますから12時過ぎで終了とします。片づけて帰りのバスに乗りました。

和泊でバスを降り、ホテル東に預けてあった荷物を受け取りました。港まで送ってもらえるとのこと。今日は和泊が台風の影響でうねりが入り使えないため島の反対側にある伊延港に入港するそうです。伊延港へはバスはあるものの船の発着を考慮してはいないので送ってもらえて有り難かったです。

ホテル東はホスピタリティの高い宿でした。また沖永良部に来ることがあれば泊まりたいと思います。

本日の入港地である伊延港は東シナ海に面した港で、待合スペースとして作られた大きな東屋があるだけです。

乗船券売り場も船の貨物コンテナを利用して長机を置いただけでした。港ではチケットのみを売り座席は船内で指定する形なのでネット回線などがいらず仮設窓口でも問題ないようです。

隣の島まですから一番安い二等で構いません。運賃は1,610円でした。

船はマルエーの「フェリー波之上」です。2012年に三菱重工下関で建造された8,072tの船で、航海速力は21.0ノットです。まるで巨大な壁のように見えます。

この先代の船が「フェリーなみのうえ」であり、引退後韓国に売船され沈没事故に至ったセウォル号になっています。「フェリーなみのうえ」自体は設計に問題はなかったようですが、韓国で船室の増設が行われて重心が上がり事故につながったとされます。韓国では事故後に責任追及が声高に叫ばれていましたが事故を教訓とした再発防止策をどれだけ取れるか、でしょうね。

この航路では行き先毎に船室を分けてお客を入れています。徳之島行きのお客さんがいる船室を指定されました。14時40分に和泊を出航。徳之島までは約2時間です。

出航後に売店を覗くと飲み物やスナック菓子だけでなく奄美群島のいろんなお土産も売っていました。


沖永良部-徳之島間は約50km離れており、この間で生物相や文化、方言が変わるのだそうです。沖永良部は沖縄の影響が強く生物も沖縄固有種が比較的多いのに対し、徳之島には奄美の文化であり奄美の固有種が多いそうです。奄美の固有種として有名なアマミノクロウサギも沖永良部にはおらず徳之島には生息しているとのこと。

船内で徳之島の寄港地が平土野に決まったとのアナウンスがありました。通常使われる亀徳新港ならば亀津にあるホテルまで歩いて10分くらいです。平土野は徳之島空港の南にあり亀津は島の反対側となります。

16時20分に徳之島の平土野港到着。下船しましょう。この船は引き続き奄美の名瀬新港を経由し鹿児島に向かいます。鹿児島到着は明朝となります。

平土野は天城町の役場がある中心集落です。名前とは異なり起伏のある地形のため集落は坂の上にあります。平土野港には待合所があるものの他には何もなく連絡バスや客待ちのタクシーはいません。仕方ないのでひとまず平土野の中心部に行ってみます。

誰もいないバスのターミナルで亀津行きの時刻を見ると次のバスまで1時間以上あります。待合室の電気は切られておりクーラーは使えません。しかもヤブ蚊はやってくるわ西日が強く入り暑いわで酷いです。

途方に暮れて宿に電話しタクシー会社の電話番号を教えてもらいましたが・・・車が出払って配車できないとのこと。さらに途方に暮れます。困りあぐねていると別の会社のタクシーがやってきました。「別のお客があるので15分ほどして戻ってくるからそれまで待ってくれれば乗せられる」とのこと。助かりました。15分ほどでタクシーが戻ってきて徳之島町の中心・亀津に向かいます。


徳之島町は徳之島の東側を占めており、人口1.1万人の一番大きな町です。亀津にはホテルや飲食店、スーパーに加えコンビニのエブリワンもあります。平土野からは30km近く離れています。

タクシーは島のメイン道路となる県道80号線(伊仙亀津徳之島空港線:以下面倒なので80号と略)を走り、約30分で宿に着きました。どうなることかと思いましたが助かりました。5千円かかりました(涙)

レクストン徳之島」というホテルです。離島では珍しいビジネスホテルで建物内にファミレスのジョイフルがあり、なんと24時間営業しています。食事に困らないホテルです。

部屋は普通に本土のビジネスホテルで悪くないです。レクストン徳之島を経営している西川グループは鹿児島市内や徳之島などでタクシー(N-1タクシー)をはじめとした陸海運業やホテル、パチンコ屋などを展開しています。マルエーフェリーの徳之島代理店も西川グループだそうです。

レクストン徳之島の客室にはこのように鉄の輪がオブジェとして飾られています。これは係船環といい、係船用のロープを陸上側で結わえる輪です。西川グループの沿革を調べるとルーツは海運業のようですからそれを意味しているのでしょうね。

徳之島がルーツのようで財をなして鹿児島市内に進出し企業グループを形成していった点では種子島がルーツの市丸グループとそっくりです。


亀津の市街地は80号から内陸に何本かの並行道路があり、これらの道路沿いに広がっています。市街地の道路は狭くて迷路みたいになっているため80号から入ってゆくと分かりやすいそうです。

こちらは大丸本店という大きなスーパーです。このほか秋丸商会も大きなスーパーでどちらも夜遅くまで開いていて飲み物などの確保ができます。


今夜は徳之島唯一の回転寿司屋さん「雅」で夕食です。鹿児島本土では刺身や寿司に使う醤油は糖分たっぷりの甘いものが主流です。どんだけ甘いかというと1エリアなどでそのまま磯辺焼きに使えそうなくらいです。やっぱり徳之島でも・・・甘いようですね。「島のナポレオン」を飲みつつ楽しみました。


本日は7MHzで35局、18MHzで52局の計87局でした。ありがとうございました。
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