9/19(土) 伊丹→鹿児島空港→沖永良部(和泊)→沖永良部(知名)→沖永良部(和泊)
いよいよ奄美群島に向けて出発です。
伊丹発鹿児島行きの始発となるJAL2401便は7時45分発で鹿児島到着は8時55分です。沖永良部行きの始発になる8時5分発のJAC3801便には間に合わず10時55分発のJAC3803便に接続します。鹿児島空港で2時間待ちとなるのですが、伊丹発の2便目となるJAL2403便だと鹿児島10時50分着でJAC3803便には乗り継げませんから今回の乗り継ぎパターンしかないことになります。
連休初日の朝ですからほぼ満席です。
JGCカウンターで沖永良部までの乗り継ぎで手続きしました。鹿児島で荷物を預け直す必要がなく便利です。2401便もE70で、小さいけど狭さを感じないので悪くはないです。5連休の初日だけあって満席で出発しました。
8時55分に鹿児島空港到着。沖永良部行きの出発まで2時間あります。帰りのお土産チェックを兼ねて一旦保安エリアを出てみましょう。沖永良部に向かう飛行機の中でお昼を迎えるためお弁当と移動先で食べられるようおやつを探してみました。2階の一番奥にあるファミリーマートで発見したのがこれ。
じゃんぼ餅です。サイズがでかいからではなく「両棒餅」と書いてじゃんぼ餅と読むそうです。武士の刀をイメージして棒が2本刺してあります。何のことはない棒が2本のみたらし団子なんですけど鹿児島名物なので買ってみました。
まだ時間があるので3階にある飛行機関連の展示を見に行きました。
ここにはDHC-8-400のモックアップがあります。実はこれ日本エアコミューターが実際に乗務員の訓練で使用しているもので、訓練時間外は中に入れます。
再び保安エリアに戻りサクララウンジで少し休憩です。
鹿児島の離島路線はJACが担っています。沖縄の琉球エアーコミューター(RAC)や北海道エアシステム(HAC)などと同じ自治体との共同出資会社でSAAB340とDHC-8-400を持っています。伊丹-鹿児島、伊丹-松山など伊丹発着の路線も多く持っていましたが、J-AIRのジェット機に置き換えられて乗る機会が大きく減っています。
沖永良部行き2便目のJAC3803便は足の遅いSAAB340ですから1時間半かかり到着は12時25分になります。SAAB340はまだJASがあった頃にJACとHACに投入され、需要の少ない路線や小規模離島路線などで活躍を続けています。大きなトラブルはないものの老朽化もありATR42に置き換えられることが決まりました。ATRになっても速度は30kmくらいしか変わらないためダイヤは今のままと思われます。
SAAB340は1+2の座席配置で1側を確保すればお隣に気兼ねなく過ごせます。もちろんこっちの方が人気なので早くから予約を入れる必要があるようです。
満席で出発となりました。見回してみると赤ちゃん連れのお母さんとか沖縄流で言うところのオバーとかが多く観光客はほとんどいません。多良間行きとかの雰囲気がありますね。
窓の下には口永良部島が見えてきました。間違われる方もいますが口永良部は大隅諸島で熊毛郡、沖永良部は奄美群島で大島郡になります。沖永良部は沖縄の多くの島と同じく珊瑚礁が隆起した島なので火山はありません。奄美を過ぎた頃にベルト着用サインが点灯、ほぼ定刻で沖永良部空港に到着です。
空港のある和泊町は人口6,800人ほど。沖永良部島の東半分が和泊町です。和泊町には鹿児島-那覇航路の寄港地である和泊港もあり、沖永良部島の玄関口ともなっています。
このコンベアが手荷物引き渡し所です。
宿は「観光ホテル東」にしました。送迎サービスがあるのでお願いしています。和泊町の中心である和泊集落にあり、車で10分くらいとのこと。他に送迎車に乗るお客はいませんでした。ちなみに鹿児島からの片道運賃は2.7万円。これでは沖永良部を訪れる観光客が多くないのは致し方ないかも知れませんね。
10分少々で宿に到着。外廊下を抜けて別館みたいなところに案内されました。外観は結構古く廊下も「大丈夫?」と言いたくなるくらい古いのですが室内は意外と手入れされています。水回りも割ときれいです。限られた予算で手入れをするならこれが正解なんでしょうね。
宿に早く着いたので予定していたより早い和泊13時6分発のバスで知名に出かけることができます。歩いて3分で和泊のバス停に到着。
バスは沖永良部バス企業団が運行しています。沖永良部のバス路線は和泊町と知名町の両町にまたがっているため町営バスとせず、両町の事務組合である企業団になっています。
空港-和泊-知名線は1日6往復、空港手前の国頭止めがさらに3往復あります。沖永良部のバスはフリー乗降制になっており好きなところで乗降できます。運転手に移動地近くの場所を言って近くで下ろしてもらうことにしました。
目的地に到着。沖永良部高校の南側にあたり知名町に入ってすぐのところです。10分ほど歩き海岸沿いの川尻橋展望台に着きました。木陰に陣取って設営です。
伸縮ポールを立てに木陰を出ると日差しが強烈で熱いです。
14時過ぎにようやく今日のQRVがスタートです。1時間早く到着できたので21MHzからスタートしてみます。
・・・がノイズが激しくS9まで振っています。各バンドを聞いてみると50MHzまでノイズがありかなり強力な局でないとQSOできません。これは場所選び失敗でした。
知名町には自衛隊の施設がありその近辺はノイズが高いそうでそこから離れた川尻橋展望台にしたのですが・・・何のノイズか分かりませんが非常に強いです。ノイズがひどいのでアンテナの張り方で逃げられないかやってみたものの全然効果はないようです。
手がなくダメ元で18MHzにQSYしてみます。どうもこちらはオープンしているようでCQを出すと何となく呼ばれているのが分かるのですがノイズでコールサインが分かりません。
仕方ないので「ノイズが非常に高いので59プラスで聞こえている方のみコールください」とアナウンスしてのQSOとなりました。これで何とか8エリアの局とQSOできました。中にはS3程度の局が食い下がってコールしているらしいケースもあったのですがノイズに潰されて何を言っているのか分からず無理と言うしかありませんでした。アワード狙いで知名町が欲しいのは分かるのですが現状を正直に説明しているのでご理解頂きたかったです。
和泊行きの最終バスは17時頃に通過しますので16時30分頃が終了の目安となります。ノイズはどうしようもなく終了とします。引き上げてバスのルートに戻りました。帰りのバスが来たので手を上げると止まってくれました。
17時15分に和泊到着。和泊のターミナルからは今乗ってきた国頭行きの他に知名行き、永嶺方面行きが出発します。いずれも最終便でこれ以降和泊を出るバスはありません。
日没は18時20分頃でまだ明るいですから宿に荷物を置いて和泊の町を見物しましょう。和泊は島の東海岸沿いにある細長い集落です。
和泊にはコンビニがあります。RICマートという聞き慣れないチェーンでして、種子島にあるエブリワンの姉妹チェーンのようです。エブリワン同様にパンやお弁当を店内で作っているのでここに来ればパンや弁当が24時間確実に手に入ります。離島では心強い存在です。
こちらはパン屋さん兼ケーキ屋さん。明日の朝用に自家製パンを買いました。デニッシュはちゃんとデニッシュしていておいしかったです。和泊は一通り揃っている感じですし、20時頃まで営業する店が多く離島にしては便利です。あとは親へのお土産に花屋さんでエラブユリの球根を買いました。テッポウユリの一種でとりわけ美しいと言われています。
夕食は島の料理と島のお酒を出す店に行ってみたいと思います。「アバシ庵」というお店に入ってみます。アバシとはハリセンボンのことだそうです。
沖永良部を含む奄美群島では黒糖焼酎が造られています。奄美は戦後沖縄と同じく本土から切り離されてしまい、主産品である黒糖を本土に売ろうにも関税がかかって売れず経済が破綻状態となります。主食の米が満足に行き届かない中で売れ残って困っていた黒糖を焼酎造りに回して広まったとされます。
アメリカの奄美群島に対する誤解や無策に追い詰められた奄美の人たちは集落ぐるみでハンストを行ったり血判状を出したりして本土復帰を求め、1953年のクリスマスに本土復帰を果たしています。復帰後も奄美群島に限り黒糖焼酎の醸造が認められて現在に至っています。
沖永良部には6軒の蔵元があるのですが、このうち4軒は共同で沖永良部酒造という瓶詰め会社を作っており各社の原酒をブレンドして「えらぶ」などの銘柄で出荷しています。あとの2軒は「昇竜」の原田酒造と「天下一」の新納酒造です。
黒糖焼酎は蒸留酒のため匂いはしても甘さはなく、ラム酒と違って麹の匂いがあります。刺身と奄美群島名物の油そうめんで飲んでました。
宿に戻ってバッテリを充電しましょう。ブラタモリを見終わって気がついたのですが何とNHK沖縄放送局が映っているようです。チャンネルを変えてみると琉球放送や沖縄テレビなど沖縄の民放も見ることができます。加えて鹿児島のテレビ局も全部視聴できるようです。これは驚きです。
と感心していたら沖縄のJS6EOG 渡嘉敷OMから激励電話がありました。またまた驚きです。
本日は18MHzで6局でした。正直ノイズにやられて大失敗でした。何らかの形で再挑戦できればいいんですけどね・・・ありがとうございました。
いよいよ奄美群島に向けて出発です。
伊丹発鹿児島行きの始発となるJAL2401便は7時45分発で鹿児島到着は8時55分です。沖永良部行きの始発になる8時5分発のJAC3801便には間に合わず10時55分発のJAC3803便に接続します。鹿児島空港で2時間待ちとなるのですが、伊丹発の2便目となるJAL2403便だと鹿児島10時50分着でJAC3803便には乗り継げませんから今回の乗り継ぎパターンしかないことになります。
連休初日の朝ですからほぼ満席です。
JGCカウンターで沖永良部までの乗り継ぎで手続きしました。鹿児島で荷物を預け直す必要がなく便利です。2401便もE70で、小さいけど狭さを感じないので悪くはないです。5連休の初日だけあって満席で出発しました。
8時55分に鹿児島空港到着。沖永良部行きの出発まで2時間あります。帰りのお土産チェックを兼ねて一旦保安エリアを出てみましょう。沖永良部に向かう飛行機の中でお昼を迎えるためお弁当と移動先で食べられるようおやつを探してみました。2階の一番奥にあるファミリーマートで発見したのがこれ。
じゃんぼ餅です。サイズがでかいからではなく「両棒餅」と書いてじゃんぼ餅と読むそうです。武士の刀をイメージして棒が2本刺してあります。何のことはない棒が2本のみたらし団子なんですけど鹿児島名物なので買ってみました。
まだ時間があるので3階にある飛行機関連の展示を見に行きました。
ここにはDHC-8-400のモックアップがあります。実はこれ日本エアコミューターが実際に乗務員の訓練で使用しているもので、訓練時間外は中に入れます。
再び保安エリアに戻りサクララウンジで少し休憩です。
鹿児島の離島路線はJACが担っています。沖縄の琉球エアーコミューター(RAC)や北海道エアシステム(HAC)などと同じ自治体との共同出資会社でSAAB340とDHC-8-400を持っています。伊丹-鹿児島、伊丹-松山など伊丹発着の路線も多く持っていましたが、J-AIRのジェット機に置き換えられて乗る機会が大きく減っています。
沖永良部行き2便目のJAC3803便は足の遅いSAAB340ですから1時間半かかり到着は12時25分になります。SAAB340はまだJASがあった頃にJACとHACに投入され、需要の少ない路線や小規模離島路線などで活躍を続けています。大きなトラブルはないものの老朽化もありATR42に置き換えられることが決まりました。ATRになっても速度は30kmくらいしか変わらないためダイヤは今のままと思われます。
SAAB340は1+2の座席配置で1側を確保すればお隣に気兼ねなく過ごせます。もちろんこっちの方が人気なので早くから予約を入れる必要があるようです。
満席で出発となりました。見回してみると赤ちゃん連れのお母さんとか沖縄流で言うところのオバーとかが多く観光客はほとんどいません。多良間行きとかの雰囲気がありますね。
窓の下には口永良部島が見えてきました。間違われる方もいますが口永良部は大隅諸島で熊毛郡、沖永良部は奄美群島で大島郡になります。沖永良部は沖縄の多くの島と同じく珊瑚礁が隆起した島なので火山はありません。奄美を過ぎた頃にベルト着用サインが点灯、ほぼ定刻で沖永良部空港に到着です。
空港のある和泊町は人口6,800人ほど。沖永良部島の東半分が和泊町です。和泊町には鹿児島-那覇航路の寄港地である和泊港もあり、沖永良部島の玄関口ともなっています。
このコンベアが手荷物引き渡し所です。
宿は「観光ホテル東」にしました。送迎サービスがあるのでお願いしています。和泊町の中心である和泊集落にあり、車で10分くらいとのこと。他に送迎車に乗るお客はいませんでした。ちなみに鹿児島からの片道運賃は2.7万円。これでは沖永良部を訪れる観光客が多くないのは致し方ないかも知れませんね。
10分少々で宿に到着。外廊下を抜けて別館みたいなところに案内されました。外観は結構古く廊下も「大丈夫?」と言いたくなるくらい古いのですが室内は意外と手入れされています。水回りも割ときれいです。限られた予算で手入れをするならこれが正解なんでしょうね。
宿に早く着いたので予定していたより早い和泊13時6分発のバスで知名に出かけることができます。歩いて3分で和泊のバス停に到着。
バスは沖永良部バス企業団が運行しています。沖永良部のバス路線は和泊町と知名町の両町にまたがっているため町営バスとせず、両町の事務組合である企業団になっています。
空港-和泊-知名線は1日6往復、空港手前の国頭止めがさらに3往復あります。沖永良部のバスはフリー乗降制になっており好きなところで乗降できます。運転手に移動地近くの場所を言って近くで下ろしてもらうことにしました。
目的地に到着。沖永良部高校の南側にあたり知名町に入ってすぐのところです。10分ほど歩き海岸沿いの川尻橋展望台に着きました。木陰に陣取って設営です。
伸縮ポールを立てに木陰を出ると日差しが強烈で熱いです。
14時過ぎにようやく今日のQRVがスタートです。1時間早く到着できたので21MHzからスタートしてみます。
・・・がノイズが激しくS9まで振っています。各バンドを聞いてみると50MHzまでノイズがありかなり強力な局でないとQSOできません。これは場所選び失敗でした。
知名町には自衛隊の施設がありその近辺はノイズが高いそうでそこから離れた川尻橋展望台にしたのですが・・・何のノイズか分かりませんが非常に強いです。ノイズがひどいのでアンテナの張り方で逃げられないかやってみたものの全然効果はないようです。
手がなくダメ元で18MHzにQSYしてみます。どうもこちらはオープンしているようでCQを出すと何となく呼ばれているのが分かるのですがノイズでコールサインが分かりません。
仕方ないので「ノイズが非常に高いので59プラスで聞こえている方のみコールください」とアナウンスしてのQSOとなりました。これで何とか8エリアの局とQSOできました。中にはS3程度の局が食い下がってコールしているらしいケースもあったのですがノイズに潰されて何を言っているのか分からず無理と言うしかありませんでした。アワード狙いで知名町が欲しいのは分かるのですが現状を正直に説明しているのでご理解頂きたかったです。
和泊行きの最終バスは17時頃に通過しますので16時30分頃が終了の目安となります。ノイズはどうしようもなく終了とします。引き上げてバスのルートに戻りました。帰りのバスが来たので手を上げると止まってくれました。
17時15分に和泊到着。和泊のターミナルからは今乗ってきた国頭行きの他に知名行き、永嶺方面行きが出発します。いずれも最終便でこれ以降和泊を出るバスはありません。
日没は18時20分頃でまだ明るいですから宿に荷物を置いて和泊の町を見物しましょう。和泊は島の東海岸沿いにある細長い集落です。
和泊にはコンビニがあります。RICマートという聞き慣れないチェーンでして、種子島にあるエブリワンの姉妹チェーンのようです。エブリワン同様にパンやお弁当を店内で作っているのでここに来ればパンや弁当が24時間確実に手に入ります。離島では心強い存在です。
こちらはパン屋さん兼ケーキ屋さん。明日の朝用に自家製パンを買いました。デニッシュはちゃんとデニッシュしていておいしかったです。和泊は一通り揃っている感じですし、20時頃まで営業する店が多く離島にしては便利です。あとは親へのお土産に花屋さんでエラブユリの球根を買いました。テッポウユリの一種でとりわけ美しいと言われています。
夕食は島の料理と島のお酒を出す店に行ってみたいと思います。「アバシ庵」というお店に入ってみます。アバシとはハリセンボンのことだそうです。
沖永良部を含む奄美群島では黒糖焼酎が造られています。奄美は戦後沖縄と同じく本土から切り離されてしまい、主産品である黒糖を本土に売ろうにも関税がかかって売れず経済が破綻状態となります。主食の米が満足に行き届かない中で売れ残って困っていた黒糖を焼酎造りに回して広まったとされます。
アメリカの奄美群島に対する誤解や無策に追い詰められた奄美の人たちは集落ぐるみでハンストを行ったり血判状を出したりして本土復帰を求め、1953年のクリスマスに本土復帰を果たしています。復帰後も奄美群島に限り黒糖焼酎の醸造が認められて現在に至っています。
沖永良部には6軒の蔵元があるのですが、このうち4軒は共同で沖永良部酒造という瓶詰め会社を作っており各社の原酒をブレンドして「えらぶ」などの銘柄で出荷しています。あとの2軒は「昇竜」の原田酒造と「天下一」の新納酒造です。
黒糖焼酎は蒸留酒のため匂いはしても甘さはなく、ラム酒と違って麹の匂いがあります。刺身と奄美群島名物の油そうめんで飲んでました。
宿に戻ってバッテリを充電しましょう。ブラタモリを見終わって気がついたのですが何とNHK沖縄放送局が映っているようです。チャンネルを変えてみると琉球放送や沖縄テレビなど沖縄の民放も見ることができます。加えて鹿児島のテレビ局も全部視聴できるようです。これは驚きです。
と感心していたら沖縄のJS6EOG 渡嘉敷OMから激励電話がありました。またまた驚きです。
本日は18MHzで6局でした。正直ノイズにやられて大失敗でした。何らかの形で再挑戦できればいいんですけどね・・・ありがとうございました。