JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

やんばる急行バスが古宇利島への無料シャトルバスを運行開始

2017-07-21 | シャック便り
那覇-名護-水族館-運天港の高速バスを運行しているやんばる急行バスが新たに今帰仁城跡-今帰仁役場前-古宇利島のシャトルバスの運行を始めました。詳細はこちらから

このバスは1日4往復、本島側では国道505号線ではなく海側(北側)の村道を経由してビーチや海岸沿いの宿泊施設へのアクセスを便利にしており、古宇利島内では一部便を除きオーシャンタワーやハートロックなどの名所を回る一周コースとなります。シャトルバス専用の一般路線車両を新たに購入し走らせています。

また今帰仁城跡入口または今帰仁役場前でやんばる急行バスとの接続を行います(接続バス停は上記シャトルバスのサイトから時刻表を参照)。やんばる急行バスの到着が遅れた場合は発車を遅らせ接続後に発車するそうですから那覇から古宇利島までスムースに行くことができます。今帰仁城跡入口から古宇利島までの所要時間は約50分、今帰仁役場前-古宇利島の所要時間は約20分とのことです。


運賃は無料ですが乗車できるのは以下のいずれかに限られ、それ以外はお金を払っても乗車できませんのでご注意ください。
・今帰仁村民であることを証明できるものを持った村民
・やんばる急行バスで乗車証明書を受け取った乗客(車内で配布)

乗車証明書はやんばる急行バスの利用日を含め3日間有効で有効期間内であれば何度でもシャトルバスに乗車できるそうです。


これまで古宇利島に公共交通機関でアクセスするには
(1)名護バスターミナルから北部支線の72番で運天原まで行き、そこから徒歩約3km
(2)北部支線の66番で仲宗根まで行き、三笠タクシーの営業所からタクシーに乗る
の2つの方法しかありませんでした。

ところが(1)は72番が1日平日6往復、土休日は5往復と極端に少ない上に運天原から古宇利島まで約3km、しかもアップダウンのある古宇利大橋を渡ることとなり特に炎天下となる夏場は不可能に近いルートでした。(2)は比較的楽ですがタクシー代がかなり高くなるため古宇利島へ公共交通機関で行くことは困難でした。


観光客からは古宇利島までの路線バスはないのか、手前の屋我地島止まりとなっている72番を延長できないのかとの問い合わせが絶えなかったようですが72番は沿線自治体からの補助金で運行を続けており、古宇利島まで延長するとこれまでの名護市に加え今帰仁村も新たに赤字を補填しなければならず、小規模自治体の今帰仁村には負担できなかったものと考えられます。

一方のやんばる急行バスは今帰仁村の運天港近くに車庫を持っており古宇利島まで15分程度で行けることから、同社に古宇利島までの路線延長を求める声も大きかったようです。


今回乗車できる対象を限った無料シャトルバスとなったことに対し新聞取材では「地元に恩返しがしたかった」としていますが、恐らく何らかの理由(路線免許上の問題である可能性が高い)で路線バスとしての古宇利島への延長が暗礁に乗り上げたため、やむなく無料での運転としたのではないかと思われます。やんばる急行バスが独占していた那覇-水族館の高速バスに今月から在来4社が参入しており、同社が引き続き優位に立つためたとえ無料でも古宇利島へのアクセスルートを作った方が有利だと考えたのかも知れません。

いずれにせよ交通不便であった古宇利島へのアクセスが便利になったことは確かだと思います。
コメント
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