JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

移動耳より情報

2020-01-06 | シャック便り
[第32こくさい丸が衝突事故で離脱]
両備グループ傘下の国際フェリー(高松-小豆島池田)の「第32こくさい丸」が12/29に高松港で岸壁に衝突し乗客がケガをする事故を起こしました。

原因は電気系統の故障によるクラッチ操作不能だったようで、船体に数mの穴が空いたため当面離脱することになりました。瀬戸内観光汽船の「フェリーひなせ」が代航に入ります。高松港の岸壁が損傷し現在は仮復旧状態のため作業の都合により欠航便が生じることもあるとのことですので最新情報を確認の上でご利用ください。また瀬戸内観光汽船の日生-大部へはグループの共通予備船「第三ひなせ丸」が入りダイヤ通りの運航となりますがバリアフリー設備がありませんのでご注意ください。

両備グループは昨年後半から故障による離脱が相次いでおり、例えば今回事故を起こした「第32こくさい丸」は昨年夏頃にも故障離脱しています。事故を起こしたことに対する謝罪がないこともあって会社の安全体制に問題があるのではないかと指摘されています。


[但馬空港の滑走路延長を検討へ]
兵庫県北部にある但馬空港について兵庫県が1,200mの滑走路を2,000mに延長することを検討することになりました。現在の滑走路ではプロペラ機しか発着できず、日本エアコミューターのATR42(48席)が1日2往復するのみです。このため年間の利用客は約4.2万人で、同じ日本海側の鳥取空港(41万人)や米子空港(69万人)の1/10程度となっています。

昨年3月の航空法施行規則改正で2027年3月までに滑走路外側の安全区域を100m拡張する必要性が生じたため、それに合わせて拡張の要否を検討するようです。2,000mに拡張すればボーイング737型機などの就航が可能ですが、それだけの利用があるのか大いに疑問でJALグループのJ-AIRが運航するエンブラエルE170(76席)すら埋めることが難しいのではないかと考えられます。


[熊本県内のバス会社が共同経営を検討]
熊本県内で路線バスを運行している九州産交バス・産交バス・熊本バス・熊本電鉄・熊本都市バスの5社が「共同経営」をめざし検討を進めていることが明らかになりました。北部の南関町などには福岡県の西鉄バスが走っていますが、こちらは共同経営の対象外だそうです。

熊本市内ではこれらのバスが競合しており区間によっては大幅な供給過剰状態となっていますし、一方で山間部の不採算路線も維持しなければならないなど経営環境が厳しくなっています。経営統合が最良ですが各社の経緯が異なることもあって難しく、2020年に独禁法の適用除外を定める特例法が制定される動きがあることから、これを利用し「共同経営」を目指すようです。

具体的には各社が車両や車庫を現物出資して新しい運行会社を発足させ5社が株主として支える方法、エリア毎に各社でルートやダイヤを調整する方法などが考えられます。


[三洋汽船「新なぎさ」売却へ]
三洋汽船の多度津航路で活躍していた「新なぎさ」が売却されることになりました。現在売却先を募集中とのことです。

「新なぎさ」は2016年に「新なぎさ2」が就航したことに伴い三洋汽船の貸切船となっていましたがほとんど利用されず維持費もかかるため手放すことになったものと思われます。

ただ国内海運業者からの中古船放出が続いており、例えば宮城県の網地島ラインで活躍していた「マーメイド」「ブルーライナー」なども売却先を募集しているもののいまだに見つからない状態です。
コメント
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