札幌の御朱印&風景印巡り、今回は東区を中心に回ってみます。
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札幌市東区は人口約26万人。区内はほぼ平坦で、丘珠空港も東区にあります。札幌は江戸初期にアイヌと和人との交易場所が置かれたものの和人による開拓は大きく遅れ、開拓村が置かれたのが1866年のことでした。このときの村が「札幌村」と呼ばれるエリアであり、今の東区に相当します。
1870年に明治政府は開拓使(北海道の前身)を土地が平坦で港も近い札幌に置くことを決め、移民が集まるようになります。行政機関が札幌村から言えば南にあたる札幌区に次々と設置される一方で札幌村は畑作地として発展、特に「札幌黄」と呼ばれるタマネギの栽培が盛んになります。
札幌区は1922年に札幌市となり1940年には函館市を抜いて20万都市となります。戦後も発展を続ける札幌市は1955年に札幌村を吸収合併、さらに1972年に政令市に昇格し旧札幌村のエリアは東区となります。札幌市の現在の人口は195万人で、川崎・京都・神戸・福岡といった人口約150万人の政令市から頭一つ抜け出た形です。
東区は区内を縦貫する形で地下鉄東豊線が走っています。東豊線に乗って回ってみましょう。地下鉄東豊線はその名の通り豊平区の福住駅と東区の栄町駅を結ぶ路線です。札幌の地下鉄としては最もマイナーで、全通したのも1994年と遅くなっています。札幌の地下鉄なのでコンクリートまたは樹脂製の軌道にゴムタイヤであり、新交通システムなのですがなぜか札幌だけは「地下鉄」なんですね。
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振り出しは元町駅から。元々の札幌村に入った開拓者たちが入植したエリアになります。ここに札幌東郵便局があります。
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札幌東郵便局の風景印です。
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札幌村を支えた「札幌黄」に因んだタマネギの妖精「タッピー」があしらわれています。
お次は少し戻って環状通東駅へ。このあたりも札幌村の中心だったところです。
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いかにも札幌の郊外らしい風景ですね。信号が縦並び、帯広発祥のお菓子屋さん「柳月」のお店もあります。「柳月」はNHKの朝ドラ「なつぞら」の劇中にでてきた「おバタ餡サンド」の元ネタとされる「あんバタサン」がドラマの放映で大ヒットしました。一時は予約しないと手に入らない状態でしたが今はどこでも買えるようになっています。
そんな住宅地の中にひっそりと札幌村神社があります。
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1899年に創建され大國魂神らを祀っています。当初は現在の北14条東14丁目にあったそうですが1971年に現在地の北16条東14丁目に遷座しています。
#どうでもいいですが市街が同じ碁盤の目である京都に慣れてしまっている私には札幌の街区の呼び方がどうもしっくりきません。通り基準の京都とブロック基準の札幌では全く考え方が違うからです。
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現在の本殿は2007年に建て替えられたものです。
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神職の方がご不在のため本殿に書き置きの御朱印がありました。札幌村神社の御朱印です。ちゃんと今日の日付が入っています。
環状通東駅に戻り少し歩くと本龍寺があります。
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北海道最古の日蓮宗寺院で日現により江戸末期の安政年間に創建されています。妙見堂などもある古刹で、山科の本圀寺の末寺にあたると言うか本圀寺が戦後荒廃した際に日蓮宗の本部が再建のため送り込んだのがこちらの本龍寺の住職(伊藤日瑞師)だったようです。その後本圀寺は山科に移転、旧寺地を西本願寺に売却して再建されました。本圀寺は日蓮宗の分派のうち六条門流の祖山という格の高いお寺で、本龍寺は門流を救ったお寺とも言えます。
除雪機の片付けをされている方に話を聞くと「今シーズンはもう要らないよね」と笑っていました。この方がお寺の方で御首題を快く引き受けていただきました。
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本龍寺の御首題です。
後半に続きます。
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札幌市東区は人口約26万人。区内はほぼ平坦で、丘珠空港も東区にあります。札幌は江戸初期にアイヌと和人との交易場所が置かれたものの和人による開拓は大きく遅れ、開拓村が置かれたのが1866年のことでした。このときの村が「札幌村」と呼ばれるエリアであり、今の東区に相当します。
1870年に明治政府は開拓使(北海道の前身)を土地が平坦で港も近い札幌に置くことを決め、移民が集まるようになります。行政機関が札幌村から言えば南にあたる札幌区に次々と設置される一方で札幌村は畑作地として発展、特に「札幌黄」と呼ばれるタマネギの栽培が盛んになります。
札幌区は1922年に札幌市となり1940年には函館市を抜いて20万都市となります。戦後も発展を続ける札幌市は1955年に札幌村を吸収合併、さらに1972年に政令市に昇格し旧札幌村のエリアは東区となります。札幌市の現在の人口は195万人で、川崎・京都・神戸・福岡といった人口約150万人の政令市から頭一つ抜け出た形です。
東区は区内を縦貫する形で地下鉄東豊線が走っています。東豊線に乗って回ってみましょう。地下鉄東豊線はその名の通り豊平区の福住駅と東区の栄町駅を結ぶ路線です。札幌の地下鉄としては最もマイナーで、全通したのも1994年と遅くなっています。札幌の地下鉄なのでコンクリートまたは樹脂製の軌道にゴムタイヤであり、新交通システムなのですがなぜか札幌だけは「地下鉄」なんですね。
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振り出しは元町駅から。元々の札幌村に入った開拓者たちが入植したエリアになります。ここに札幌東郵便局があります。
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札幌東郵便局の風景印です。
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札幌村を支えた「札幌黄」に因んだタマネギの妖精「タッピー」があしらわれています。
お次は少し戻って環状通東駅へ。このあたりも札幌村の中心だったところです。
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いかにも札幌の郊外らしい風景ですね。信号が縦並び、帯広発祥のお菓子屋さん「柳月」のお店もあります。「柳月」はNHKの朝ドラ「なつぞら」の劇中にでてきた「おバタ餡サンド」の元ネタとされる「あんバタサン」がドラマの放映で大ヒットしました。一時は予約しないと手に入らない状態でしたが今はどこでも買えるようになっています。
そんな住宅地の中にひっそりと札幌村神社があります。
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1899年に創建され大國魂神らを祀っています。当初は現在の北14条東14丁目にあったそうですが1971年に現在地の北16条東14丁目に遷座しています。
#どうでもいいですが市街が同じ碁盤の目である京都に慣れてしまっている私には札幌の街区の呼び方がどうもしっくりきません。通り基準の京都とブロック基準の札幌では全く考え方が違うからです。
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現在の本殿は2007年に建て替えられたものです。
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神職の方がご不在のため本殿に書き置きの御朱印がありました。札幌村神社の御朱印です。ちゃんと今日の日付が入っています。
環状通東駅に戻り少し歩くと本龍寺があります。
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北海道最古の日蓮宗寺院で日現により江戸末期の安政年間に創建されています。妙見堂などもある古刹で、山科の本圀寺の末寺にあたると言うか本圀寺が戦後荒廃した際に日蓮宗の本部が再建のため送り込んだのがこちらの本龍寺の住職(伊藤日瑞師)だったようです。その後本圀寺は山科に移転、旧寺地を西本願寺に売却して再建されました。本圀寺は日蓮宗の分派のうち六条門流の祖山という格の高いお寺で、本龍寺は門流を救ったお寺とも言えます。
除雪機の片付けをされている方に話を聞くと「今シーズンはもう要らないよね」と笑っていました。この方がお寺の方で御首題を快く引き受けていただきました。
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本龍寺の御首題です。
後半に続きます。