JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

謎の残るJR西日本の列車大減便

2021-05-26 | シャック便り
JR西日本が新型コロナウイルスの影響で乗客が大幅に減少していることを理由に10月より列車の大幅な減便を行うことを明らかにしています。京阪神近郊の末端区間を中心に60本、さらに各支社で70本の減便を行うというものです。

このうち早くからこの問題を報じているのが福井県の福井新聞などで、同紙の報道では小浜線と九頭竜線での大幅な減便が行われる予定であり、小浜線では敦賀-小浜間の30本中14本と小浜-東舞鶴間の26本中15本を廃止九頭竜線では福井-越前大野間の18本のうち12本、越前大野-九頭竜湖間の全9本(全体の8割近くに相当)を廃止するとしています。大野は古い町並みが残り訪れてみたい観光地としても人気があるものの、これだけの減便となると相当に厳しくなります。えちぜん鉄道で福井から隣の勝山まで行き、京福バスで大野に入る方法は残されますが、これとてバスの本数が少ないのが実情です。もし勝山に行ってみたい方、西国の松尾寺に公共交通機関で行かれる方はこの夏が事実上最後のチャンスかも知れません。


この他和歌山・福知山・岡山・米子の各支社でも減便が予告されていますが、今回ほとんど減便がされないのが広島支社です。広島支社は中国山地の山間部に維持不可能なほどの閑散路線をいくつか抱えているほか、管轄エリアの山口県でも宇部線・小野田線・美祢線と採算の厳しい路線があります。宇部線と小野田線はBRT化を目指して地元自治体を研究を行ってきましたが、BRT化に多額の費用がかかる一方で採算が取れず地元自治体が尻込みする形で中止となっています。

JRでは来年3月に更なる減便を予告しており、このタイミングで広島支社管内で大なたを振るつもりなのか、あるいは一気に廃線に持ち込むために今は寝た子を起こさないようにしているだけなのかどちらなのでしょうね?謎の残る大減便です。
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