最近はパソコンとプリンタでQSLをお作りになる方が増えています。しかしながら「画像をきれいに印刷できない」という話を聞きます。
そこで、画像入りQSLをきれいに作るコツをご紹介したいと思います。
[印刷設定は適切ですか?]
用紙と印刷設定の組み合わせが合わない場合、きれいな印刷結果にならないことがあります。念のため確認されてみることをお勧めします。
なお、プリンタのメーカーによっては「きれい」「標準」など印刷結果を選べる選択肢があります。
これはインクの吐出量を変える設定で、「きれい」ですとインクを多めに使うようです。用紙と印刷設定の組み合わせが適切なら「普通」でも十分きれいに印刷できますしインクも節約できます。無理に「きれい」を選ばなくてもいいと思います。
[用紙を選んでいますか?]
QSLに使えるのははがきサイズの用紙です。もちろんこいうった用紙を使うのですが、これがピンキリで一筋縄ではゆかないのです。
一般的なインクジェットプリンタに使える用紙には「インクジェット対応」と「インクジェット専用」とがあります。これは、
・インクジェット対応 インクジェットプリンタで使用しても問題がない
・インクジェット専用 インクジェットプリンタで使用したときに最適な印刷結果を得られる
という意味です。
従って一般的にはインクジェット専用の用紙の方がきれいな仕上がりとなります。特に全面を画像とする場合、その違いは歴然です。
インクジェット対応とある用紙の多くは上質紙という紙で、インクジェット用の表面加工がされていないものです。この用紙で印刷したものを虫眼鏡で見れば細かなにじみが見えてくると思います。このため全体的に輪郭がぼやける傾向にあります。
一方、インクジェット専用紙は細かなにじみを防ぐ加工がしてあります。主なものではマット紙と光沢紙があります。
こちらはマット紙です。上質紙とはだいぶイメージが違うと思います。
これらの比較表を作りました。
上質紙で印刷する場合、にじみボケを目立ちにくくするため、題材を大きくくっきりと撮影した画像を使ってください。画像修正ソフトをお持ちの方は輪郭のシャープ加工をされた方が見栄えがいいと思います。専用紙では上質紙ほどの対応は必要ないですが、輪郭のシャープ加工を少し効かせてもいいと思います。
[画像の加工は適切ですか?]
画像を印刷する場合、解像度に注意する必要があります。通常はモニタに表示するために72dpi(1インチあたり72個のドットで構成される)の画像になっていることが多く、このまま印刷してしまうとギザギザの目立つ荒れた画像になることがあります。
印刷用の画像は300dpi前後に変換して使用するときれいに見えると思います。画像の変換を無料でやってくれるサイトやツールもありますから利用してみるといいと思います。いい紙を使っているのにきれいな印刷結果にならない場合、解像度が適切か確認してみてください。
用紙の選択と解像度の適正化で見栄えはかなり違ってくると思います。ぜひお試し下さい。