JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

関西-福岡が250円とは安いですが・・・

2011-12-15 | シャック便り

3月から運航を開始する関西空港を拠点とする日本で初の本格的格安航空会社のピーチが目玉運賃を小出しにしながら発表しています。多分耳目を集めるためでしょうね。座席数は限られるものの関西-福岡の就航記念運賃が片道250円だそうです。

 

ありえないほど安いと思えるのですが、これには様々なカラクリがあります。現時点で分かっているのは以下の通りです。

・予約はネットだと無料だが、電話だと1区間1,050円の予約手数料が発生する。

・支払手数料という不可解な料金が別途必要。1区間210円。

・ネット、コールセンター、空港カウンターで様々な料金の体系が異なり、この順に高い。

・座席は指定できない。指定する場合は別途指定料金が必要(指定料金210円)。

・機内持込の手荷物(3辺115cm以内1個)は無料だが預け荷物は有料。最低料金は1個あたり1,050円。

・預け荷物は3辺203cm以内で20kgまで。それ以上は超過料金で最低1,470円必要。

・3辺203cmを超えるスポーツ用品は最低3,570円が必要。

・飲み物等機内サービスは全て有料。

・予約変更やキャンセルは事実上不可。

加えて市営地下鉄で早くて安く行ける福岡空港と違い、関西空港は時間と交通費が別途発生します。

他にも今までの航空会社では無料だったサービスが有料になっていたり、制約があるなど様々な相違点が出てきそうです。250円では実際には乗せてくれず、さらに少なくとも210円が必要です。これでもネットで予約と決済を済ませた乗客が座席を指定せず飲み物は持ち込み、荷物も預けない場合になります。

  

ちなみに使用機材はエアバスA320型です。日本では全日空やスターフライヤーで実績のある機体ですが、全日空の標準座席数が166席、スターフライヤーが144席であるのに対してピーチは180席です。かなり詰め込まれます。一応最前列と非常口座席を足下の広い座席として別に売り出すものの、当然840円の別料金がかかり、国交省から非常口座席には15歳未満や妊婦など乗せてはいけないとの指導がありますのでご注意ください。

 

この手の格安航空会社がハムの移動運用に使えるかですが、預け荷物の料金が発生しますから思ったより安くはならない可能性があります。しかも欠航時には他社への振り替えは(出資先の全日空も含めて)できませんから、下手をすると次の日になることがあります。そうなれば宿泊先を自分で見つけて自費で延泊となります。ですから時間に余裕がある方に限られるかも知れませんね。タイトなスケジュールで使う交通機関ではないように思っています。

コメント
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