JM3AVI 山と無線大好き

山に登ってアマチュア無線やってます  山ラン(山岳移動ランキング)とSOTAの活動記録

丹後半島の高尾山

2015-09-23 | 山と無線

2015年9月21日(月)

 歩いたルート

 京丹後市の高尾山(620m)は、丹後半島中央部に位置する山で国土地理院の地図にも名前が載っているが、東側にある高山(702m)がブナ林で有名なのと比べてもほとんど登山の対象とされていない。それは、山頂一帯を深い笹藪が覆っており、明確な道がないことが大きな理由のようだ。しかし、府内全山登頂を目指すには避けては通れない。

 午前10時過ぎ、南麓にある小町公園に駐車して登山を始める。2012年6月に隣の高山に登った時にはこの先の府道を車で上がったが、途中何カ所も路肩が崩れ途中で車を置いて登った記憶がある。今回は道路の状態がわからなかったのと、一座だけの予定だったので小町公園からのんびり歩くことにした。

小町公園の案内板

小野小町の墓

 稲刈りも終わりにかかった五十河の集落を抜けて舗装された府道を上がっていく。路面状態は良いようだ。前回崩落していた箇所や倒木竹で塞がれていた辺りもすっかり修復されている。舗装路も終わり、1時間で府道分岐に到着。ここまで車の通行に支障となる箇所もなかった。今日は行かないが、これだと内山のブナハウスまで車で行くことができそうだ。

五十河集落の先に高山

途中の開星館はクローズ

府道618号と655号の分岐

 府道分岐から味土野へ府道655号を進む。ここからは初めての道だが、しばらくは車でも走れそうな良い道が続いていた。しかし未整備の山道となってからは、泥濘の多い道となった。味土野への峠に近畿自然歩道の標識があり、西に高尾山の表示があった。

状態の良い府道がしばらく続く

突然未整備の山道となる

高尾山の取り付きには近畿自然歩道の標識があった

 高尾山へのルートは最初と山頂付近こそわずかに踏み跡らしいものもあったが、途中は背丈を超えるような深い笹藪の海で、GPSと磁石がないとすぐに方向がわからなくなる。できるだけ歩きやすそうな所を選んだつもりでも、その先が笹藪に埋もれた倒木やつる性の植物が足にまとわりついたりして何とも歩きにくい。時間ばかりが過ぎてだんだん焦って来た頃、山頂まで100m辺りからやや歩きやすくなった。そのまま進んでいくと、運良く三角点にある国土地理院の白い杭が見えた。高尾山への取り付きから47分もかかって何とか山頂に立つことができた。笹に埋まる三角点を写真に撮り、144Mhzや430MhzでCQを出すが応答なし。やむなくFT-817を取り出し、50Mhzで奈良県桜井市移動のJG3IFX局と交信、急いで撤収する。

深い笹藪で道は全くわからない

GPSと磁石だけが頼り

笹に埋まった高尾山の三角点

北側のわずかな展望は金剛童子山か

 下山も同じルートで考えていたが、比較的歩き安そうな所を進んでからGPSを見るとだいぶ北方向にずれている。途中まで戻り強引に笹の海を横切り何とかルートを修正する。山頂から45分かかって高尾山取り付きに戻った時は、無事安全なルートに復帰できたことにほっとした。駐車場の公園に戻ったのは午後3時であった。小町温泉で汗を流し、二日間の山行きを終えて自宅へと向かった。

コメント