上橋菜穂子著「闇の守り人」を読了。
短槍の達人バルサが活躍するファンタジー小説の第二弾です。シリーズの一話目は「精霊の守り人」でした。
今回はバルサが6歳であとにしなければならなかった故郷カンバル王国でも物語です。バルサはジグロに連れられて6歳のときにカンバル王国から新ヨゴ皇国に逃げてきます。そこでジグロを養父として厳しい環境で育てられ、短槍の達人だったジグロから短槍を教えられます。
なぜバルサとジグロがカンバル王国から逃げなくてはいけなかったのかという謎がこの「闇の守り人」では明らかにされ、詳しい陰謀の様子がわかってきます。
そういう筋と並行して、カンバル王国の様子、制度、風景などが語られ、牧童と呼ばれる背の低い人々の存在や地下にある山の王国のことなど、細かい事柄がとてもリアルというかすてきで、読んでいてその世界にどっぷりとはまりこんでいきます。
まずは、洞窟を通っていろんな場所がつながっており、
「カンバルの洞窟は、奥に入るにつれて、すこしずつ地層が変わる。最初は石灰質の灰色の岩壁だが、すこし奥に入ると、つるつるの白磨石の岩壁に変わるのだ。そして、ずっとずっと奥になると緑白石の岩壁になり、山のもっとも深い底、<山の王>の宮殿は、みずから青く光る、この世でもっとも美しい宝石、ルイシャ<青光石>でできているといわれていた。」
という描写で、洞窟の広がりと深さが頭の中につんと入ってきます。
新しい国を世界を知る楽しさがこの著者の本にはあります。
前作同様、今回もバルサと少年の物語でもあります。
うまく言えないですが、この著者の描く世界が好きです。わくわくとした気持ちで読みました。
体調は良好です。
短槍の達人バルサが活躍するファンタジー小説の第二弾です。シリーズの一話目は「精霊の守り人」でした。
今回はバルサが6歳であとにしなければならなかった故郷カンバル王国でも物語です。バルサはジグロに連れられて6歳のときにカンバル王国から新ヨゴ皇国に逃げてきます。そこでジグロを養父として厳しい環境で育てられ、短槍の達人だったジグロから短槍を教えられます。
なぜバルサとジグロがカンバル王国から逃げなくてはいけなかったのかという謎がこの「闇の守り人」では明らかにされ、詳しい陰謀の様子がわかってきます。
そういう筋と並行して、カンバル王国の様子、制度、風景などが語られ、牧童と呼ばれる背の低い人々の存在や地下にある山の王国のことなど、細かい事柄がとてもリアルというかすてきで、読んでいてその世界にどっぷりとはまりこんでいきます。
まずは、洞窟を通っていろんな場所がつながっており、
「カンバルの洞窟は、奥に入るにつれて、すこしずつ地層が変わる。最初は石灰質の灰色の岩壁だが、すこし奥に入ると、つるつるの白磨石の岩壁に変わるのだ。そして、ずっとずっと奥になると緑白石の岩壁になり、山のもっとも深い底、<山の王>の宮殿は、みずから青く光る、この世でもっとも美しい宝石、ルイシャ<青光石>でできているといわれていた。」
という描写で、洞窟の広がりと深さが頭の中につんと入ってきます。
新しい国を世界を知る楽しさがこの著者の本にはあります。
前作同様、今回もバルサと少年の物語でもあります。
うまく言えないですが、この著者の描く世界が好きです。わくわくとした気持ちで読みました。
体調は良好です。
