Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Uit de nieuwe wereld(新世界から)

2011-07-15 08:31:42 | Concert
先週に続いて、今週もクラシックコンサートに行ってきました。アムステルダムのコンセルトヘバウです。
今回は、Emmanuel Krivine(エマニュエル・クリヴィヌ)指揮のルクセンブルグ交響楽団と、ピアニスト Nikolaj Lugansky(ニコライ・ルガンスキー)の共演です。
演目は、
Maurice Ravel - Alborada del gracioso
Sergej Prokofjev - Tweede pianoconcert in g, op. 16
Antonín Dvorák - Negende symfonie in e, op. 95 'Uit de Nieuwe Wereld'
でした。
会場は満員。最初のラベルの曲は短い曲でしたが、目が覚めるような演奏で、今日のコンサートへの期待が膨らみました。
そして、次のピアノコンチェルトのために、舞台下からピアノが登場。電動エレベータでピアノを上げるのに5分くらいはかかっていました。コンセルトヘバウでこの作業を見るのは初めてなので、面白かったです。
Nikolaj Luganskyが登場。スラッとした知的でハンサムなちょっとやさしい感じのピアニストです。39歳くらいです。最初はゆっくりと始まったのですが、早いテンポで正確無比に時には力強く、時にはやさしく鍵盤をたたく姿は、感動的でした。長い曲ですが、魅せられてしまい、ピアノの素晴らしい音色に恍惚としました。オーケストラとの相性も良かったです。このピアニスト、要チェックです。聴いてほんとうに良かったと思える演奏でした。
演奏が終わるとすぐに、ブラボーの声がかかり、客席は総立ちでした。
休憩をはさんで、ドボルザークの有名な交響楽「新世界から」。ルクセンブルクは小さい国なのに、レベルの高いオーケストラを持っているなあと思いました。この曲、子どもの頃からよく耳に馴染んだ曲です。耳に残るメロディが何度もテーマとして繰り返されます。そのたびに心がざわざわと動かされます。それから目をひいたのが、ルクセンブルグ交響楽団の第一バイオリン奏者、アジア系の男性だったのですが、とても感性豊かに身体を動かして、音を表現しており、音楽を楽しんでいる雰囲気が感じられました。後で調べたら、日本人の矢口統(Yaguchi Osamu)さん。こんなところでも日本人が活躍しているのですね。なんかうれしくなりました。
この演奏後も客席は総立ちで、アンコールで、
Pjotr Iljitsj Tsjaikovski - Pas de quatre (uit 'Het zwanenmeer; bew. Earl Wild)
をほんの少しだけですが、演奏してくれました。
とても素晴らしいコンサートでした。至福の夜でした。
体調は良好ですが、ここ最近は最高気温が20度を切り、曇り&雨&強風の秋のような天候で、いまひとつ元気がでません。

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