卍の城物語

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卍の城ロックフェスティバル'10

2010-06-09 23:52:08 | どうでもいい雑記など
今年も卍の城・弘前城がある弘前公園で「卍の城ロックフェスティバル'10」が開催されました!!

去年大好評の内に幕を終えたこのフェスであるが、第2回となる今年も豪華絢爛なアーティストたちが出演してくれました。
出演アーティストは国内に留まらず、アメリカ、イギリス、そして今年も天国からたくさんのアーティストがこの日の為に復活しました。
解散しているバンドもこの日の為に再結成してくれました。

今年も惜しくも亡くなってしまった伝説のロッカーたちに、黄泉の国と一番近い場所「恐山」を経由して生き返ってもらい、ロックの素晴らしさを伝えてもらいました。

今年も6月9日(ロックの日)に弘前公園を貸し切りました。
弘前市全面協力のもと、最新の騒音対策も施し、トイレ等の衛生問題も、去年の開催より多くを学び、改善を尽くしましたので、ロックを楽しむという点に集中できるかと思います。

「弘前さくらまつり」を例として、対応に充分備えております。
今年も近隣の有料駐車場、更には岩木川河川敷の無料駐車場、そして弘前駅からは、シャトルバスを運行していますので、スムーズに来場できる事と思います。

園内には桜まつりと同様、出店もありますので、飲食には困らないかと思います

そしてこれは非公式ですが、ドラッグの売人が園内をうろついてますので、興味がある人は自己責任で楽しんで下さい。
ま、自分はやりませんけどね。

今年はステージを6ヶ所設置しました。
メインの「マンジ」ステージは弘前公園のレクリエーション広場とアスレチックトラックの場所に作り、オールスタンディングで2万人収容可能となっています。

次に中規模の「タメノブ」ステージは二の丸の下乗橋手前の広場あたりに設置。こちらは2千人収容可能です。

植物園の自由広場にの「マテヒメ」ステージを設置。こちらは2500人収容可能。

そして今回新設されたのが「ノブヒラ」ステージですが、「護国神社」の入り口近くにある、さくらまつり期間に民謡などが催されるあのステージを活用して、1000人ほど収容の小ステージを作りました。

更に市民会館入り口前のテニスコート隣にある空き地を有効活用し、ここに「タカオカ」ステージを新設しました。
1000人収容プラス、市民会館の二階にある屋外テラスからも観れるのがここの特徴でもあります。

そしてお馴染み、市民会館の大ホールも使用する「ツガル」ステージ。1500人収容可能です。
前方のオーケストラピットはオールスタンディングになっており、その他の席は落ち着いて座って観るのもいいでしょう。

世界ロック史上最高のフェスが今年も始まります。
自分は総合プロデューサーという立場ながら、フェス全体を把握するという名目で、各ステージの見たいアーティストを観るという勝手な行動を取ることにしていますのでご了承ください。

朝8時からと早いスタートですが、この時間帯は前座で、まず青森県のアマチュアバンドがステージを温めてくれます。
マンジステージは「A-9(ex.TYRANT)」が登場!
青森市で活躍する3ピースのデスメタルバンドであり、しかも女ボーカルという構成が楽しませてくれる。
基本的に歌詞は何て歌ってるのか全然わかんないけど、そんなのは問題ではないし、有り余る感情を轟音に乗せて発するスタイルはなんともカッコいい。
メインステージに相応しい堂々たる演奏を披露してくれました。
セットリスト
1.CHIP 2.DEAL 3.DOOR 4.D.R.O.B.O.W

次いでお馴染みの一発屋枠。
マンジステージでは「ザ・ナック」が登場!!もちろん曲は「マイ・シャローナ」です。
みなさん大好きなこの踊れるナンバーに会場は大盛り上がり。やっぱりいい曲だね。
でもこの一曲演奏して終了です。

そして新人枠です。デビュー1年目の新人たちだが、これからロックの未来を担ぐ有望なアーティストのみを厳選して呼んだので、文句なしのライブを披露してくれることでしょう。
自分はノブヒラステージに移動し、「神聖かまってちゃん」を観る事にした。
ボーカル・ギターの子は見た感じキモチ悪いし、歌もそのままキモチ悪い曲もあるけど、彼は正直に内面をさらけ出している真のロックンローラーであり、新しいライブ表現の形を示した。
名曲「ロックンロールは鳴り止まないっ」には感動すら憶えた。
セットリスト
1.ぺんてる 2.ゆーれいみマン 3.学校に行きたくない 4.23才の夏休み 5.ちりとり 6.夕方のピアノ 7.ロックンロールは鳴り止まないっ

そんな素晴らしき前座たちを終え、ここから本編スタート。
マンジステージにて「オアシス」登場!!
つい数ヶ月前にノエルの脱退によって事実上の解散になってしまったオアシスだが、今日の為に再結成してもらった。
今日だけは兄弟仲良く、そしてオアシスがいかに最高のロックバンドなのか観客とバンド自身たちにも再確認出来だろうと思う。
私がティーン時代から聴いている数少ないバンドなので、もっと長く活動して欲しかったが、それでも今日だけは名曲の数々を名演奏にて多くの人に感動をもたらしてくれた。
ありがとう、そしてさようならオアシス!
セットリスト
1.ロックンロールスター 2.ショックオブザライトニング 3.ヒンドゥータイムス 4.ロールウィズイット 5.ライラ 6.ホワットエバー 7.ドントルックバックインアンガ- 8.ワンダーウォール 9.スタンドバイミー 10.モーニンググローリー 11.シャンペンスーパーノヴァ

それからマテヒメステージに移り、「椎名林檎」を堪能する。
「東京事変」にて青森初ライヴを行った林檎だが、あくまで東京事変であり、椎名林檎でなかった。
現役バリバリながら、初期のパンクロック的な爆発するエネルギーを放出するようなパフォーマンスはもうやらなくなってきてるけど、今回はロックシンガー椎名林檎としてのライブを見せ付けてくれた。
名作「無罪モラトリアム」と「勝訴ストリップ」を中心に、唯一無二のカリスマ性を十二分に発揮した圧倒的歌唱とパフォーマンスにて会場は暴動寸前の盛り上がり。
彼女のロックイズムを初期の作品にて真に表現した素晴らしいライブであった。
セットリスト
1.虚言症 2.正しい街 3.歌舞伎町の女王 4.真夜中は純潔 5.積み木くずし 6.アイデンティティー 7.ギブス 8.幸福論 9.ここでキスして。 10.やっつけ仕事 11.病床パブリック 12.本能

続いてマテヒメステージにて「マイリトルラバー」を観賞する。
懐かしのマイラバだけど、まだまだ活動してるよってことで、しかも初期メンバーのギタリスト藤井謙二とプロデューサーでもある小林武史の3人体制でお送りします。
個人的にマイラバはかなり好きだったので、懐かしの名曲たちを聴けて嬉しく感動できました。
今後は二度とあり得ないこのユニットでの演奏に、悲しきノスタルジアを憶え、胸を締め付けられたまま会場を後にした。

それからタメノブステージにて「イエス」が今年も登場!
ボーカルはジョン・アンダーソン、ギターはスティーブ・ハウ、ベースはクリス・スクワイア、ドラムはビル・ブラッフォード、キーボードはリック・ウェイクマンの黄金期メンバーが揃った。
イエスといえば大作主義であり、崇高なスペクタクルロックを作らせたら彼らの前に出るものはいないわけで、今回はそんな超絶技巧を要する大作ばかりのセットリストが組まれた。
メンバーが若かった黄金時代のテクニックには及ばないが、それでもイエスの世界観ここにあり!そんなイエスでしか造りえないシンフォニックなロックを奏でてくれたのであった。
セットリスト
1.危機 2.錯乱の扉 3.悟りの境地

続いてマテヒメステージにて現役バリバリの「チャットモンチー」がお出まし。
ま、今更彼女達を深く語る必要もないが、今現在カップリング曲しかやらないツアーの最中なので、このフェスでもそんなセットリストになった。
でもカップリングだけだとちょっと寂しいので、ミニアルバムからもちょっだけやった。
シングルもアルバムからの曲もやらないで、しかしながら会場を大いにもりあげてくれたのだから、さすがのチャットモンチーだ。
アメリカツアーを経て、一層成長した彼女達の躍進はまだまだ留まる事を知らない、そんなライブであった。
セットリスト
1.湯気 2.コスモタウン 3.RPG 4.DEMO、恋はサーカス 5.ツマサキ 6.風 7.小さなキラキラ 8.春夏秋 9.手の中の残り日 10.推進力 11.意気地アリ 12.Good luck my sister!! 13.ハナノユメ 14.サラバ青春

続いてタカオカステージ移動し、そこで「エマーソン,レイク&パーマー」が馳せ参じてくれた。
問答無用の鍵盤ロックトリオはまだまだ若く、この唯一無二の音は誰にも真似できないし、今後も彼らを追い抜く鍵盤ロックバンドは現われる事はないだろう。
そんなELPの今年のセットリストは、代表的な組曲2つを披露した。
キーボードとシンセサイザーが造りし、多用な音色を自由自在に使い分ける天才エマーソンは暴れまくって弾いていた。
レイクの隠れたギターテクと、パーマーの超人的リズムに於いても文句のつけようのない、そんなロックショウを見せ付けたのであった。
セットリスト
1.タルカス 2.悪の経典

そうしてまたマンジステージに戻り、「クイーン」を観ることに。
個人的には男性ロックシンガーの中でナンバーワンだと思うのがフレディ・マーキュリーであり、彼がエイズこの世を去ったのは、ロック界にあまりに大きい損失をもたらした。
近年、フレディ・マーキュリーの代わりにポール・ロジャースをボーカルに起用してツアーを行ったが、フレディがいないクイーンなんてクイーンでもなんでもないっ!!と怒り心頭になったファンも少なくなかろう。
そんなわけで当フェスではもちろんフレディに復活してもらい、真のロックボーカルとはなんなのかをそこらのヘボボーカルたちに格の違いを見せ付けてやった。
セットリストは名作の「QUEENⅡ」を中心に、オペラティックな世界を作り上げ、フレディのスーパーボーカルと、ブライアン・メイの独特のシンセの様なギター音色とのハーモニーは今も健在で、クイーンは永遠に、伝説のバンドして心に深くロックを刻み込んでくれたのであった。
セットリスト
1.ウィ-ウィルロックユー 2.伝説のチャンピオン 3.ドントストップミーナウ 4.デスオントゥーレッグス 5.プロセッション 6.父より子へ 7.キラークイーン 8.サムバディトゥラブ
9.オウガバトル 10.ブラッククイーンのマーチ 11.ファニーハウラブイズ 12.輝ける七つの海 13.ボヘミアンラプソディ 14.ゴッドセイブザクイーン

そして辺りは夜も更けてきたが、マンジステージ続いては「レッド・ツェッペリン」が今年も参戦だ!!
もちろんこの日の為にジョン・ボーナムは生き返りました。
超爆裂ながらの緻密なドラミングはやはり世界一のロックドラマー・ボンゾがいることで、ジミー・ペイジもギターリフに命を掛け、ジョン・ポール・ジョ-ンズもリズムに徹してさらにキーボードも奏で、ロバート・プラントも今出せる限界の声でシャウトしております。
やっぱりツェッペリンが史上最強のギターロックバンドであると再確認出来た夢のようなひと時でした。

さあ、遂に大トリです。今年のヘッドライナーはマイケル・ジャクソンです!!!
去年不慮の死を遂げてしまったキングオブポップがこのフェスの為に大復活!!
スーパーヒットナンバーばかりのショウタイム!!そしてみんな踊りましょう!
と、思いましたが、個人的にマイケルに思い入れが全く無いので、大混雑のマンジステージほ後にし、タメノブステージへ移動する。

タメノブステージのトリは「キング・クリムゾン」である。
今年も第3期の最強メンバーが登場。
ギターはロバートフリップ、ベース・ボーカルはジョン・ウェットン、ドラムはビル・ブラッフォード、バイオリンはデビット・クロス、パーカッションはジェイミー・ミューア。そしてサックスとメロトロンにイアン・マクドナルド。
ポップネス皆無の狂気の音を表現するのには並大抵の精神力では無理なわけで、彼らのバンドアンサンブルはもはや神の域に達しているといっても過言ではない。
失禁に達してしまいそうな恐怖を感じさせる徹底的な演奏に、茫然自失とになり、あっという間に本編終了。
そしてアンコールも行ってくれて、隠れた名曲と、ロックの概念を変えてしまった超名曲にてステージを終えた。まさに戦慄のライブであった。
セットリスト
1.太陽と戦慄パート1 2.レッド 3.フラクチャ- 4.トーキングドラム 5.太陽と戦慄パート2 6.スターレス
アンコール
1.セイラーズテイル 2.21世紀の精神異常者

キングクリムゾンを観終わってから一応マンジステージに戻ってみると、マイケルは今回出演してくれた多くのアーティストたちと一緒に「ウィ-アーザワールド」を大合唱していました。
会場も一体となり、世界の中心・弘前からラブ&ピースを歌にのせて伝えたのでした。

そうして最後の最後の曲が終わり、お客さんたちは大満足にて家路に着くべき会場の弘前公園を後にしていきました。

ちなみに今回の出演者たちのタイムテーブルはこちら。
(マンジステージ)
オアシス→ジミ・ヘンドリックス→ザ・フー→ピンク・フロイド→ローリング・ストーンズ→ウィングス→クイーン→レッド・ツェッペリン→マイケル・ジャクソン

(タメノブステージ)
セックス・ピストルズ→スミス→ドアーズ→イエス→クラッシュ→ELP→ジャム→CSNY→キング・クリムゾン

(マテヒメステージ)
ジュディアンドマリー→椎名林檎→マイリトルラバー→ノーダウト→チャットモンチー→ホール→カーディガンズ→ビョーク→ジャニス・ジョップリン

(タカオカステージ)
ビート・クルセイダース→ビーチ・ボーイズ→ホワイト・ストライプス→キンクス→ジョイ・ディビジョン→エディ・コクラン→ブラインド・フェイス→ブルーハーツ→ニルバーナ

(ノブヒラステージ)
ゆらゆら帝国→イエローモンキー→フジファブリック→クリープス→LIV→ローカルサウンドスタイル→ナンバーガール→ミッシェルガンエレファント→RCサクセション

(ツガルステージ)
アマザラシ→globe→アジコ→横浜銀蝿→酒井法子→槙原敬之→BOOWY→ABBA→カーペンターズ
以上。
みなさん、好きなアーティストは観られたでしょうか?

今回二度目のフェスとなりましたが、去年の不備を十分に改善出来ただろうと思いますし、そうして大きな混乱もなく、無事に終了できた事が何よりだと思います。

平日ながら、10万人近くのロックファンが足を運んでくれて、改めてロックという音楽の素晴らしさを観客、スタッフ、アーティスト自身が感じたてくれたことでしょう。

大盛況のうちに幕を終えたこのフェスはもちろん来年も開催しますし、おそらくまた弘前公園で開催される事を念頭に、これからまた早くも来年の準備に入ります。

来年も今年以上にパワーアップするであろう卍の城ロックフェスティバルに期待してくださいませ。

(注・この記事は全てフィクション(妄想)です)

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