卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

弘前さくらまつり(3)~さくらまつり、下から見るか、横から見るか、上から見るか

2007-04-30 22:37:48 | お祭り
29日にまたお花見。友人二人と参戦。

連日お天気が続き、桜もかなり咲きました。ぐるりと公園内を歩きましたが、全体的にまだ五分咲きでしょうか。
外堀は満開に近いです。公園の名所中の名所の西堀は三分咲きといったところかな。

コンビ二で買い物してから軽く出店でおつまみを買ってベンチで飲み。やっぱり桜の下で飲む(第三の)ビールは格別です。
近くでギター弾いてたバカがうるさかったけど、どこでもバカばっかりなのはお花見なので許すとしましょう。

GW前半戦なのもあって、夜桜見たさに人ごみだらけです。昼間から渋滞の山。
弘前では、さくらまつり以外では大雪の時しか渋滞起きませんけどね。そんな田舎町が華やいでいて地元民の自分としては誇りに思います。

まだ見ごろは続きます。あと何回行けるだろうか。出来れば毎日行きたいところですけど。明日以降雨が続くらしいのが心配でなりませんけど・・・。

ところで、日中いつもヘリコプターがバダバタ騒音を掻き鳴らして飛び回っています。マスコミのヘリと思いきや、どうやら一般客用の遊覧飛行をしているそうだ。
一回一人5千円で数十分のフライト。上から見る日本一の桜はどんなものなんでしょうか。予想もつきません。興味ある人はお試しを。

受胎告知とダビンチ・コード

2007-04-28 01:28:19 | どうでもいい雑記など
ただいま東京国立博物館では、レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」が公開中とのことで、一部賑わっているらしい。

国立博物館は名前の通り、博物館であって美術館ではないのだけれど、受胎告知をイタリアのウフィツィ美術館から借りられたのは、過去の実績があるからだそうだ。
74年に同館で、あの「モナ・リザ」を展示していたからである。
当時のセキュリティーの万全さが買われ、貸与が許されたらしい。

ところで、手元のダ・ビンチの画集によると「受胎告知」はダ・ビンチの真作とは疑わしいと書いてある。
確かに、絵のタッチが本人らしさが非常に薄い。しかし、やはり資料などからダ・ビンチの作品として扱われていることに間違いは無い。
この絵の見所はいろいろあり、マリアの手や体のバランスがおかしいしいった点で、展示する部屋の構図を考えた敢えてずらして描いたなどの天才振りを堪能できる。
そして、大天使ガブリエルの羽が、野鳥の羽を描き、人間賛美を表現したといわれるが、あの羽は別の画家によって描かれたらしいけど。

東京に行くこともないし、見れる筈もないけど、そんなに偉大な作品とは思えないが。ダ・ビンチの他の作品があまりに美しく素晴らしいのであり、それがある映画の劇中で見れると聞いた・・・。

今更ながら映画の「ダビンチ・コード」を観た。
僕はブームの時に本を読んでいて、ぶったまげるくらい面白いストーリーに感動した。
本が大ヒットしたこともあり、当然のように映画化された。公開前は久し振りに劇場に観に行こう思ったのだが、公開後の評判の悪さが嫌でも聴こえてきた。恐らく余程面白くなかったのだろうと思い、今まで観ようとすらしなかったが、最近ツタヤで100円レンタルしたので、それならと思って借りて見た。

評判どおり、つまらない・・・。なんであんなに面白いストーリーがあんなにダメになるものかね・・・。
淡々と進む展開。淡々と見過ごされる名画。淡々と暴かれる謎。淡々とアクション。淡々と終わる。ありゃ演出と脚本が悪いよ。

主演は名優トム・ハンクスと「アメリ」のオドレイ・トトゥ。どっちも役に合わないと感じるも、後半にやっとオドレイのソフィも悪くないなと思い始めた。でもハンクスはやっぱりダメ。ラングドンって感じではない。

評判が悪くても、何といっても、ルーブル美術館でのロケが見所な筈だと思ったが、これもまたわざわざルーブル借りたんだから、もっとじっくり名画を映せよと叫びたい。
ストーリー上重要な「モナ・リザ」と「岩窟の聖母」が一瞬しか映らず、淡々と謎が解かれていく。だったらセット組んでコピーでやれよと叫びたい。
太古の歴史を振り返るシーンでは、ローマ帝国再現たる大袈裟な戦闘やキリスト磔刑などの、その歴史場面だけで立派な映画一本出来るぞといった演出は、はっきり言って無駄遣いだと叫びたい。他に金遣う所山ほどあるのに。
カトリックでなくたってブーイングされても仕方ないです。

というわけで、映画版は観る必要なし。原作本は本当に斬新な内容なので、まだ読んでいない方はおすすめ。もう文庫化したと思います。
ただし、ルネサンス絵画と、キリスト教に興味ない方は読んでもさっぱり分からないでしょうからご遠慮願います。

弘前さくらまつり(2)~花見酒、月見酒、雪見酒

2007-04-26 21:17:30 | お祭り
前日さくらまつりに初参戦。
あいにくの雨模様。しかし根性で会場へ。そしたらあっという間に晴れていったのでした。

やっと開花宣言された日でしたが、まだまだ蕾が綻び始めの状態。天気も悪いのもあって、客はまばらでした。

北の郭の天守閣が見える休憩場で飲み。ここは屋根がついているので安心。
雪灯篭まつりでもここはお馴染みのベストスポット。
紅色の蕾の桜を眺めながら頂くお酒。まだ早かったか・・・。

つまみが切れたので出店を探して辿り着いたある店でおでんと焼き鳥を購入。合計1500円。高過ぎると思ったが酔っぱらっていたのでそんなものかと店から出るも、よくよく考えるとやっぱり高すぎる!!完全にぼったくりにあった模様。怒りに打ちひしがれながらまずい焼き鳥を噛み締める。
寒くなってきたので退散。

あと一週間後ぐらいがちょうど見ごろかと思われます。

本丸にある「弘前枝垂れ」という品種のシダレザクラはただいま見頃になっています。ちょうど天守閣のまん前です。

今日は冬型の寒気が下ってきて、雪がパラパラと降りました。桜と雪のビックバンコラボレーションが実現。見れた人はラッキーですね。

弘前さくらまつり(1)~桜の木の下には死体が埋まっている

2007-04-23 23:35:06 | お祭り
例年より二日前倒しの21日より開幕した弘前さくらまつり。
しかし前倒しの甲斐なく、桜はまだ蕾のままです。

弘前というこの田舎町が一番活気に溢れるこの時期、桜の満開時期がちょうどゴールデンウィークと重なることもあり、県内外から毎年200万人の観光客が訪れる。

昨日今日と公園の周りは大型観光バスがちらほらと見受けられたが、やはりまだ桜は蕾。開花予想は22日と発表されるも、まだ咲いていません。低温が続いたのが原因だとか。
いつになったら咲くのやら。祭り期間だけど、花見は出来ない。早く本丸で飲みまくりたいです。

ここで弘前さくらまつりの歴史を振り返る。
正徳5年(1715)、津軽藩士が25本のカスミザクラを京都から取り寄せて城内に植えたのが始まり。
その後明治15年(1882)、旧藩士の菊池循衛が、荒れ果てた城内に見かねて、ソメイヨシノ千本を植樹した。
しかし、神聖な城内での平民の花見許すまじとした一部士族から苗木や枝を折られる被害にあった。その後は被害は沈静化するも、樹は減少の一途をたどった。
そこで、明治34年(1901)、旧藩士の市議会員の提案によって、更に千本のソメイヨシノを植樹。そして市民からの寄付もあって、城内は多くの桜が咲き誇った。
大正5年(1926)から弘前市商工会議所が主催した観桜会が始まる。戦時中は中止されたが、桜愛護会として事実上続いていた。
昭和36年(1961)には弘前さくらまつりと改称し、現在に至ります。

徳川吉宗がソメイヨシノを上野や隅田川に植樹し、庶民に開放したのが現在の花見のはじまりといわれてますが、同時期に弘前でもその動きが広がり、紆余曲折あって今日の日本一の桜の名所になったんですね。

個人的に毎年5回前後は花見に行くので、その際の感想を今後も書いていきたいと思います。
シリーズ弘前さくらまつり、続く。

ブルーウッズベーカリー (閉店)

2007-04-21 01:04:11 | パン屋
弘前市岩木町賀田にあるパン屋さん。

弘前方面から岩木橋を通って、岩木山へ向かって行くと、岩木郵便局が右手にあり、その隣にあります。

こちらのお店は以前弘前市の東長町にあったそうで、パン欲しさに車の渋滞が出来るほどの人気があったそうだ。
最近はここがお気に入りになってしまいました。

白い建物に入ると、パンとコーヒーの香りに包まれる。ずらりと数十種類のパンが並ぶ。
多すぎていつも何を買おうか迷ってしまいます。

色んなの買いすぎて詳しく覚えてませんが、値段が安いので、ついたくさん買っちゃいました。

家に帰って試食。
正直、全部おいしいです。揚げパンはカリカリだし、調理パンも具沢山。
メロンパンやジャムパンは、中身が多すぎてパンとバランスがいい意味で悪いって感じるほどのボリューム。
パンにちくわを挟んだいそべ焼きなんていう風変わりメニューもあり。
おすすめは、じゃがいもパンとパンプキンだそうだ。

小さな店内だけど、食事も出来る。エスプレッソコーヒーが無料で飲める。でも入れ替わり立ち代り訪れる客に気を遣うので持ち帰って食べるのが無難。

朝7時半から夜6時半までだが、品切れ閉店あります。
安いので50円くらいから、ほとんど100円ちょいです。

余談ですが、歯の治療中だったので、あまり味わえなかった。ヤブ医者にかかっているので痛くてきちんと食べれなかったのであった・・・。

オススメ度(飲食店評価)・☆☆☆

住所・弘前市賀田1-8-9
電話・0172-82-3509
営業時間・7:30~18:30(日・祝は7:00~)
定休日・月曜日(祝日の場合は火曜日)

大坊温泉

2007-04-19 10:37:14 | 温泉(平川市)
平川市大坊にある温泉。
旅館のあるビルと、入浴のみの温泉施設と建物が並んでいる。温泉施設は何か変なデザイン。

この辺一帯は平賀温泉郷で、温泉が多数ある。この近くの親戚の家は、温泉を家に引っ張っていて、毎日家にいながら温泉に入れる羨ましい場所。

お湯は無色透明無味無臭。

浴場は結構広い。浴槽が二つあり、手前がぬるめ、奥が熱め。奥はオバハンが温度測ってて、44度だと言ってた。ちょうどいいかな。全く癖のないサラサラしたお湯。

他にはサウナと水風呂あり。サウナはちょっと狭い。気を遣う。

カランのお湯も温泉です。シャワーも使いやすい。

地元の人たちがたくさん訪れていた。浴場もきれいで気持ちが良かったです。
でも休憩場がなく、湯上り後にちょっと休みづらいです。

オススメ度(温泉評価)・☆☆☆

泉質・ナトリウム-塩化物泉(低張性中性高温泉)
泉温・62.8度
効能・神経痛、筋肉痛、関節痛など

料金・350円(無料ロッカー、無料ドライヤーあり)
施設・宿泊

住所・平川市大坊字竹内28-1
電話・0172-44-2245
時間・5:30~22:00

三升屋 (移転)

2007-04-16 21:13:49 | ラーメン屋(弘前市)
弘前市富田町にあるラーメン屋さん。

ここはおすすめです。何回も行ってます。全てのメニューにこだわりが感じられます。

メニューの全ては自家製です。さらに全て無化調です。
麺は全てネバリゴシを使った特製ゴマ入り麺。麺の量は普通盛でも200gと多めです。
その上、大盛りがたった50円増しです。トッピングもボリューム大です。

ほとんどのメニューを食べてしまったので、今日は初心に戻って「中華そば」を頼む。大盛りで。

久し振りに中華を頼んだが、煮干臭さがかなり強くてとてもいい。

麺はゴマ練りこみ麺だが、そんなにゴマの香りもしない。つるつるしこしこです。

トッピングはチャーシュー、ネギ、メンマ、半煮卵。サクサクしたチャーシューは3枚入り。卵も付いて、550円は安い。

ここは他店で絶対に食べれないメニューがたくさんある。
「三升屋ビビン麺」「弘前ジャージャー麺」「坦々つけ麺」「涼麺」「アジアンミックス」など風変わりなオリジナルメニューもあっていろいろ楽しめる。

ここの個人的ナンバーワンメニューは「特選黒坦々麺」です。
ゴマで真っ黒になったスープ。ゴマ入り麺との最高の相性。ゴマづくしで歯も真っ黒。また食べたい。

おばちゃん二人で切り盛りしている。いつ食べても繊細で丁寧な味に感心する。

難点は駐車場が狭すぎることかな。
あと、6時半までの営業で、夜食べられなくて悔しい。昼間に時間できた時しか食べられない。なんとか8時くらいまで営業してくれれば今まで以上に通うのにと思いました。

オススメ度(ラーメン評価)・☆☆☆☆

住所・弘前市富田
営業時間・11:00~18:00
定休日・月曜日

※弘前市取上に移転しました

THE POWER SOURCE/JUDY AND MARY

2007-04-13 13:04:28 | ロック
ロック100選。第11回。

97年作品。ジュディマリの4thアルバム。

これってJポップじゃんといわれれば、そのとおりですが、何か問題でも?

僕は60~70年代のブリティッシュロックしか興味ないんですが、Jポップ全盛の90年代に多感なティーンだったこともあり、その頃はJポップしか聴いてませんでした。
そして歳を重ねるにつれ、色んな音楽に出会い、ロックに落ち着いたわけです。青春時代に聴いた多くのJポップのCDは、もう聴くことも無いと思い、ほとんど売るか、捨ててしまいました。
でも何枚かは今後も絶対聴き続けると思い、手元に残しておいたのです。その中の一枚がこれです。

JAMの4枚目のアルバムで、初のミリオンセールスの「そばかす」や「くじら12号」、「クラシック」などのシングルを収録。
これだけでも名曲揃いだが、アルバム収録曲が抜群に素晴らしく、捨て曲無しなのである。

オープニングのM1「バースデーソング」はノイジーギターロックバラード。キラキラしたサウンドと悲しきYUKIのロリハスキーボーカルで一曲目からノックダウン。

M2「ラブリーベイベー」はノリノリパーティーチューン。踊りましょう。

重厚なパンキッシュサウンドもさながら、落ち着いたバラードも得意分野なバンドが作り出すスウィートなラブソングのM4「KISSの温度」やM6「Pinky loves him」も素敵な曲。
永遠の少女YUKIが同世代から共感を生むラブリーなリリック。

特にM9の「風に吹かれて」はJAMのバラードの中ではベストナンバー。
珍しく具体的な詞は、実体験と思われるくらいの、寂しい女の子の描写が浮かぶリアルな世界観。ちょっと不安定な時期に聴くと泣けてくる。JAMにしか造り得ないメロディアスなギターポップ。

最後は楽しいウキウキお出かけソング「The Great Escape」で締め。

トータル39分39秒。これでもかと凝縮された感じで、ちょうどいい。
最近のアルバムは一時間とか平気で超えるけど、はっきりいってダルイだけ。レコードサイズな時間がスッキリしていいです。

アルバム全体的にTAKUYA主導のアルバムだが、恩チャンにしか書けないナンバーがまたバンドの力量の広さを感じられる。
編曲プロデュースの佐久間氏の力も多大に感じられる。

ロリータパンクなるコンセプトで始めたJAMだが、ここへきてJAMという唯一無二のジャンルが完成してしまった。
YUKIのボーカルを除けば、ヘビーなハードロックという実力派ミュージシャンであり、三人とも作曲のできるソングライターというバックを従え、ロリキュートなビジュアル&ボイスで、そのロックな下地を全てカラフルに彩る魔法のカリスマ性を持った無敵のボーカリストYUKI。その小さな体から放たれるパワフルなココロのサケビ。

最近観たテレビ番組で「尊敬する女性」というアンケートを発表していて、その中でYUKIが8位だった。
解散後にソロ活動しているが、はっきりいってヒットシングルはほとんどないが、そのカリスマ性と、伝説となったJAMでの活躍が今でも評価されるのだろうと思った。

このアルバムは200万枚越えのセールスを記録。JAMはモンスターバンドへ進化していった。
しかし、2001年に恩チャンの脱退表明を受け、バンドは解散。結成10年で活動に終止符を打ち、伝説と化した。

ちなみに、このアルバム制作中にあの大ヒットシングル「ラバーソウル」が生まれたが、この曲をアルバムに収録すると完成度が高すぎて最強になってしまうとの理由で、次のアルバムに収録が見送られた。本作に「ラバーソウル」が入っていたらと思うと本当に恐ろしい・・・。

当時なんとなく買ったアルバムだが、この作品は、ロックを飲み込んでロックを追い抜いたJポップ史に残る名盤である。というわけで、ロックである。
JAMこそが、ポップを徹底して貫いたポップスオブポップス。
「他のポップバンドとJAMの唯一の違いは、JAMこそ真のポップバンドである」と断言したい。

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆☆

最勝院

2007-04-11 22:42:17 | 神社・仏閣
弘前市新寺町の左右の寺々に挟まれた通りの突き当たりにある、神聖なる一角の寺院である。

真言宗智山派の最勝院、隣には京都の分社の八坂神社。そして東北一の美塔といわれる五重塔が一堂に会している。

この小さな最勝院は弘前で初詣の人数が一番多いことで知られ、夏の宵宮も同じく多くの人が訪れる。
宵宮は弘前の若者が大集合し、喧嘩、ナンパ、花火、ゴミ捨て、違法駐車といった悪の巣窟と化し、由緒あるこの境内が台無しになるのである。なので生まれてこの方一度しか行っていない。

よく「大円寺」とよばれているが、もともとここの寺院は真言宗の大円寺だったが、明治の神仏分離令により、大円寺は大鰐町に移る。
そしてもともと弘前市田町にあった最勝院が、今の場所に移った。そのために古くの呼び名が今に伝わっている。

五重塔は、津軽統一の激戦で戦死した人々を敵味方関係なく供養しようと津軽三代藩主信義が着工、四代藩主信政により完成された。
総高31.2mで、心柱は、継ぎ手なしの一本ものの角柱。西目屋の山から運ばれたものである。
釘を一本も使っていない造り。そのために国指定重要文化財とされている。

他にも六角堂が今年修復を終え、名大仏師の渡辺勢山制作の如意輪観音が安置され、新たな見所になっている。

境内には本堂の護摩堂や、聖徳太子堂、名大工の堀江佐吉碑など他にも見所がたくさんある。
夜には五重塔はライトアップされ、高台にあることもあって、その美しさを遠くからでも拝むことが出来る。

個人的には漆黒の闇夜にシルエットだけ仄かに浮かぶ姿が何とも風情があって好きである。まるで京都といった趣が感じられる。

東北の小京都といわれる多くの寺院が密集する弘前。しかし多くの寺院はただ大きくて新しいだけの風情もクソもへったくれもないただの寺がほとんどで、見る価値のあるものは少ない。
禅林街の寺も同じく、長勝寺はもちろん歴史的文化財だが、現在本堂は修復中のため見ることが出来ないのが悲しいところ。

最近「五重塔」なるガッツ石松主演の映画が公開中です。もちろん見ませんけど。
最近訪れてお参り、そして散策。普段の煩悩が洗われたかのようでした。最近強欲だったなと反省。強欲は罪です。
清らかな心になりたい時は訪れる事にしようと思いました。

住所・弘前市大字銅屋町63
電話・0172-34-1123
拝観時間・9:00~16:30

山頭火@中三青森店 (終了)

2007-04-09 23:54:10 | ラーメン屋(期間限定出店)
中三青森店で開催された「諸国うまいもの祭」にあの「山頭火」が出店するとのことで頑張って出かけた。

結構有名ですが、今調べたらチェーン店いっぱいありますね。20店以上あります。
でも青森では食べることが出来ないのでこの機会に食す。

メニューは塩、味噌、醤油とあったが、旭川ラーメンといえば、醤油でしょ。と思って頼んだが、ここは塩がオススメらしいですね。正直全種類食べたかった・・・。

でも食べたら驚きの美味しさ。んー、文句なし。美味すぎる。
豚骨ベースの醤油味。凝縮した旨み。豚骨だけど、全くこってり感を感じない調和のとれたスープ。最高です。

麺は細ストレート。もうちょっとつるつる感が欲しいが、スープと合っているので良し。

トッピングはチャーシュー、ネギ、メンマ、なると、のり。
チャーシューは焼肉屋で出しそうな厚くて脂身たっぷりのまるで豚カルビといった様相。もちろん物凄い美味い。

わざわざ朝から遠出した甲斐がありました。弘前に山頭火できたら毎週通いますね。それぐらい美味しかったです。さすが有名店。

ちなみに、県立美術館に行ったのですが、休館日でした。工藤甲人展見にいったのに、会期中の今日だけ!休みだった。なんという運の悪さ。他にも運の悪いことが次々と起こった最悪の一日でした・・・。ま、どうでもいい話。

オススメ度(ラーメン評価)・☆☆☆☆

機動戦士Zガンダム劇場版三部作

2007-04-06 21:51:16 | 映画
いまさら劇場版Zを観た。

87年放送のテレビ版を再編集・新カット・リメイクした形の映画版。全3部作。
ガンダム好きな人たちの数ある作品のトップ3は、一位ファースト、二位Z、三位逆襲のシャアとなるのが無難であると思う。

ファーストガンダムは別格として、テレビ版Zはやっぱり面白い。全体ストーリーとして、正義である筈の連邦の暴走によるティターンズの存在。ジオンの末裔アクシズ。勧善懲悪を否定した画期的アニメを踏襲。
何より敵であったシャアが名前を変えて味方になるとは斬新で続編としては嬉しい設定であった。
単純にMSの格好よさ。無駄とも思える変形MSの多いこと。でも格好いいから許す。
そして人為的ニュータイプ「強化人間」。
サイコミュ進化兵器のファンネルも格好良過ぎ。
キャラクターはアムロそのままの主人公カミーユもまた前作同様イライラする性格だか、少しずつ成長する姿が頼もしい。
他にも、アムロ、クワトロ、ジェリド、ハマーンと敵味方全く関係なく錯綜する視点の描き方も面白い。

しかし、この問題の三部作。はっきりいって失敗作。原作アニメを、新しく作ったカットを織り交ぜた内容がまた最悪。全部つくり直せ!と叫びたい。予算不足なのか?始めからそういう企画で通ったのが不思議。昔と今のカットでは、レコア・ロンドなどまるで別人である。

そして大事な編集。三部作各100分しかなく、全300分としても、大事なシーンのカットが目立つ。
ファーストの映画版三部作はそれなりによく出来ていたと思う。テレビ版見ていなくてもそこそこ理解できる内容に仕上がっていると思う。
でも本作はまるっきりダメ。正直編集が下手である。主要なロザミアやフォウがいつの間にか死んでいる。大事なシーンでしょうに。
新しいカット要らないから原作優先にしろ!と叫びたい。そして新解釈と謳ってた最も重要な新ラストシーン。いわゆるシロッコの怨念からのカミーユの精神崩壊による幼児退行。それが全くなくなり、ハッピーエンドになるというもの。度肝を抜かれたけど、これもまた良しかなと冷静に思った。だってテレビ版は可哀想過ぎるから。涙ものだもの。それがZの最大の見所だったりもするからもちろん原作を支持するけど。
主題歌のガクトもないよな。彼がガンダムファンなのはわかるけど。

非難轟々の本作。仕方なし。Zは名作だけに、がっかり。富野由悠季がZをあまり気にいってなかったから、作り直したにしても、こんな出来はひどいね。単純に新ラストシーンだけ作りたいからってだけの理由からなのかね。総集編ってよりは、ダイジェスト版ですよ。名場面特集にもなってない。

生粋のガンダムファンのみがなんとか観られる映画版だった。
初心者にはお薦めできないので、テレビ版から始めましょう。

オススメ度(映画評価)・☆☆

やまや (閉店)

2007-04-03 23:23:00 | ラーメン屋(弘前市)
弘前市和徳にあるラーメン屋さんです。

弘前には、伝説のラーメン屋が三つあった。一つは紺屋町にあった「屋台屋」。おととしに後継者不在により閉店。
二つ目は豊田にあった「緑屋」。こちらも一時閉店したが、主人の娘夫婦が別店舗で営業していた「緑亭」を閉め、主人と共同経営という形で復活した。しかし、正直なところ、娘夫婦が作っているため、もとの味ではなくなった。
そして最後に残ったのが、このやまやである。

上記三つの店の共通点は、昼のみの営業で、限定数十食しかなく、そして経営者が高齢なことである。全ての店とも大人気で、大抵毎日完売品切れ状態であった。
高齢で短い時間しか営業できないので、限定食だったし、儲けなど度外視であった。緑屋はかろうじて経営を存続させたが、屋台屋はもうない。

やまやも存続が危ぶまれているらしい。主人の体調が優れないらしく、今や不定期営業です。営業してない日もかなり多いみたいです。
しかし、今日ダメモトでいったら開いていたので急いで中に入る。

メニューはラーメンのみ。500円。店に入ると頼まなくても勝手に作り始めます。
カウンターのみ8席程度です。

ラーメンは煮干全開のこれぞ津軽ラーメンといった感じのシンプルかつ奥深い味です。煮干の香りがたまりません。
麺は手打ちの縮れ麺。つるつるです。
トッピングはチャーシュー、ネギ、メンマ。本当にシンプルです。ちょっとチャーシューがしょっぱいですが麺と一緒に食べるとちょうどいいかも。

この店が伝説といわれるのは他にも理由があります。写真見てもらえるとわかると思うんですが、店舗に名前がありません。看板すらありません。食べ物屋なのかすらわかりません。
初めて入るときはここがラーメン屋かどうか緊張する事でしょう。
営業中の合図は、青い暖簾が掛かっていることです。暖簾が無いときはやってません。それでも常連さんを中心に客足は絶えません。狭い店内がすぐ埋まります。

場所は和徳の旧国道七号線沿いにありますが、看板もないので必死で探しても困難です。「ジャノメ」ミシンの看板の隣の店といえばかろうじてわかるかも。

この店も、本当に伝説になって食べれなくなる日もそう遠くは無いと思います。興味ある人は頑張って探して食べてください。

オススメ度(ラーメン評価)・☆☆☆☆☆

住所・弘前市和徳242-2
電話・非公開
営業時間・11:00~13:00くらい
定休日・月曜日(ほぼ不定休)

※田舎館村前田屋敷に移転しました。

バッファロー'66

2007-04-01 21:55:40 | 映画
映画100選。第9回。

98年作品。
監督・脚本・音楽・主演ヴィンセント・ギャロ
共演クリスティーナ・リッチ、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・ギャザラ、ロザンナ・アークエット、ミッキー・ローク

モデル、画家、バイクレーサー、プロボーラー、ミュージシャンという数多ある肩書きのマルチクリエイター・ヴィンセント・ギャロの初映画監督作であり、脚本・音楽、更に主演までこなした彼の、彼の為に作った映画。

主人公ビリーが、地元のアメフトチームに大金を賭け、支払われなくなった為に、身代わりに刑務所に入る羽目になり、なんとか五年の刑期を終えたところからストーリーが始まる。
出所した彼は、両親に獄中の五年間を隠し、結婚したと嘘をついた為に、偽りの妻を実家に招待する事になり、通りすがりの女を拉致し、実家へ向かう。そして、賭けをしたアメフトの試合でミスプレイをした選手を逆恨みして、復讐しようとするのだが・・・。

なんだか無茶苦茶のストーリーであり、斬新過ぎるカメラワークやカット割とコミカルなセリフ。そしてプログレ好きに堪らない音楽。その全てが、映画全体に漂うスタイリッシュさを醸し出している。

「愛らしきダメ男」の主人公は、不器用で見栄っ張り、臆病で女が苦手のダメダメっぷり。
しかし、両親想いで友人想い、高校時代のマドンナに今だに恋する優しい純朴青年である。
見た目カッコよ過ぎのギャロが演じる超ダメ男。そのギャップが一番の笑いどころです。

全体的にゲラゲラと笑えるシーンの連続です。特にモーテルでのシーンはとても微笑ましい。
寂しさから一緒に風呂に入ろうとするレイラが、恥かしがるビリーの隣で佇み、バスタブで縮こまるビリー。滑稽な画にニンマリ。
そして風呂上りに二人でベッドに入り、キスをして、更に先に進むのかと思いきや、ダメ男っぷりを発揮。しかし、微妙な二人の位置にニンマリ。

この映画のギャロの最高の立役者でヒロインのクリスティーナ・リッチがまたとてもキュート。
子役上がりの小柄な、特にきれいなわけでもない女優といったイメージだった彼女だが、本作ではムチムチのボディーで(ただのポッチャリ?)ミニスカワンピがまた物凄いセクシーであり、拉致された後はいつでも逃げれるのに、ダメ男のビリーにずっと付き合っていき、ビリーの心を徐々に解きほぐしていくレイラを好演。
あの若さで母性本能を感じさせる彼女の演技に拍手を送りたい。

効果的に使われた音楽だが、ギャロはプログレ好きであり、特にイエスが大好きである。
ストリップバーの店主を殺しに行くときにかかる「ハートオブサンライズ」がスリリングなシーンにマッチして超クール。
個人的にイエスで一番好きな曲だけに、劇中で流れるだけでとても嬉しい。
ちなみにこの曲は「クイズ」ってドラマでもサントラとして使用された。それぐらい鬼気迫るシーンに最適な名曲。
エンディングもイエスの「スウィートネス」。
ギャロいわく、「私の人生で最高の日は、イエスのベーシストのクリス・スクワイアに食事に招かれた時だ。2番目に最高だったのは、イエスのヴォーカリストのジョン・アンダーソンに会った時だった」 という程の熱狂的イエスファンである。
他にも、キングクリムゾンの「ムーンチャイルド」が、ボーリング場でのレイラのタップダンスのBGMという異色の使われ方に笑うしかない。

当時はこの映画に影響されたスタイリッシュな映画がとても多かった。
それらのほとんどがクソみたいなものだった。ギャロはこの映画で一躍スターになったが、その分後が続かず、一発屋みたいになってしまった・・・。

スタイリッシュラブコメディといった感じのあたたかくもあり、大笑いも出来るカッコいい映画です。

オススメ度(映画評価)・☆☆☆☆