卍の城物語

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タテタカコツアー2008「敗者復活の歌」

2008-07-06 17:47:47 | ロックライブ
タテタカコの新作アルバムは弘前でレコーディングされた。
弘前のロック名士JKは早くから彼女の稀有の才能に気付き、自身経営のロック酒場でも何度かライヴしていた。
親密になったのか、彼女が弘前を甚く気に入ったのか、弘前に長期滞在で新作を完成させた。そのアルバムのツアーがマグネットで行われた。

といっても実は全然ファンでもない。本当は前座の野弧禅目当てでライブに行った。
野弧禅を知ったのは数年前の「HEY!HEY!HEY!」に出演した時。
ちょっとアホっぽいキャラの竹原ピストル(なんちゅう芸名だ)と中村俊介っぽい濱埜君の不釣合いコンビのビジュアルと、当時は絶対に流行る筈もないフォーク丸出しの歌。
だがそこで披露した「自殺志願者が線路に飛び込むスピードで」には衝撃を受けた。
泥臭さと行き場の無い生と死の葛藤が入り混じる鼻のひん曲がる感覚。それは時代へのデコピン程度のささやかな反抗であった。
単純に好印象を持って聴いたが、それ以来彼らの曲を聴ける機会はほぼなかった。
松本人志と高須光禎のラジオ「放送室」で松っちゃんは「野弧禅って今どうしてんのかな?」みたいな事言ってたのだが、私自身もどうしてんだろと思ってた。
そんな中、マグネットのタテタカコのライブの前座に出るとの事で、これは行かねばならぬと思って行った。

いつものようにギリギリに到着しようと思ってたら着いたら始まってた。まさかのライブハウスに座席。前が埋まってたのでPAの真ん前で見る。
淡々と数曲を披露。一番新しいアルバム「ガリバー」の曲を中心に演奏していたと思う。結構ゆったりめの曲が多く、そんなこんなしてたら最後の曲。ここで長めのピストルのMC。んー、アホっぽい。でも愛されるキャラ。
結局最後まで「自殺~」をやらず・・・。あの曲は絶対やらなきゃダメでしょ!?野弧禅目当てで来た自分みたいな客や、少しでも野弧禅を知ってる音楽ファンはもちろん、タテタカコファンにもあの曲を喰らわしてあげなきゃならなかったのに・・・。残念ながら、今の野弧禅の現状は、「自殺~」をやらなかった事に原因があると断定しても過言ではないでしょう。
ずっと歌い続けてきて本人達も飽きてきたかもしれないし、新作アルバムをプロモーションしたい筈であろうが、あれは歌わなければならなかった。しかもそれ以外にもいい曲あるのに披露しなかったのにはやっぱり本人たちに問題があると思う。客は我儘だが、それに応え続けるのが歌い手と言うものであろう。残念であった。

野弧禅が終わってからドリンク頼みにカウンターへ。実はライブ終わってから仕事があった。でもわざわざ来た自分は偉い。それなのにジントニック飲む始末。ま、一杯くらいはいいでしょう。本当はバーボン飲みたかったのだから。
そんなカウンター近くで二度見する。小さな巨人・マミティこと、エッセンスターのマミがいた。小さ過ぎてわかった。さすが勉強家。取り入れれるものは取り入れて大きくなって欲しい。応援しています。
そして席に着こうと思ったらまた二度見。なんと世界のヨシトモ・ナラこと、世界のナラ・ヨシトモが会場に!普通に帰郷していたのか、仕事なのかは知らんが、吉井酒造の3部作に全部行った自分だが、初めて生で見た。あれ、二回目かも?どうでもいいけど、なんでこんなところにいるんだろう?と思ったけど、弘前のロック井筒監督こと、JKがいるからまあ、なんとなく理解した。JK自らタテの物販していた。ある意味このアルバムの責任者みたいなもんだから。

そんなこんなでタテタカコ入場。全身白で丸坊主。ほとんど精神病患者みたいな危険な出で立ち。顔はハリセンボンの歯の神経が死んでいる方にちょっと似ている。
もちろんピアノ弾き語り。弾き始めは緊張の為か、何度なく躊躇している。何回もライブしているプロとは思えぬ行動だが、実際緊張して然るべきである。一人だし。
曲は予習バッチリで迎えたので、ほとんど知っている。最新アルバムを中心に展開。
で、思ったのだが、やっぱり好みではない・・・。
かなり前からタテタカコの曲は知っていたのだが、好みじゃないから聴いてなかった。ライブがあるから予習して友人から借りて聴いたのだが、声が好みではない。ピアノはメロディックで、大胆且つ繊細で素晴らしい。でもやっぱり声があんまり好きじゃないんだよなぁ・・・。

そしてタイムリミット!仕事に行く時間。本編終わるまで持たなかった。
途中空腹にジントニックにフラフラだった。そして脚痛い為か、イスに座るのがかなりきつかった。立ってた方がまだマシであった。野弧禅には期待していた分、ショックが大きかった。タテタカコにはそんなに期待していなかった分、予想より良かった。でもやっぱりライブはバンドだなと思ったりもした。

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