しかられた?
急に話掛けられたので、考え事に集中していた私には彼女の言葉がすぐには理解出来ませんでした。しかられた?を2、3回口の中で繰り返してみます。
その言葉にどうやらピンと来て、話しかけられた言葉の意味が分かって来た私は、「叱られてないよ。」と、驚いたように彼女に返事をしたのでした。
叱られたんじゃないなら兄が私に何を言ったのかと、再び仲良しのお姉さんが私に問い掛けて来ます。彼女の何時に無いしつこい問いかけに、私は彼女とよく似た違う子だろうかと一瞬思うと、彼女の顔をよくよく見てみます。それがやはり何時もの仲良しのお姉さんの顔だとはっきり分かると、私を見詰めるこれもやはり何時もと違う彼女の生真面目な顔を、再度彼女だろうかと確認しようとして、私は穴の開くほどにしげしげとその顔を見返しました。やはり仲の良いお姉さんです。
『如何して?、今日は何かあったのだろうか?兄、妹で私に話しかけて来るなんて。何の用があるのだろう?お姉さんは何時も遊んでいるから、今日話しかけられても何時もの事で不思議じゃない。けど…。』お姉さんはこれが普通だと私は思いました。
しかしそのお兄さんの方は、何時もなら、私の事は取るに足らないものというように無頓着な扱いでいましたから、先程の様に私に向けられた普段に無い笑顔と、語り掛けられた言葉数の多さに、その時の私は酷く面食らっていました。
また、お兄さんの話に出てきた「誰か」もその時の私には想像がつかない、思い当たる相手がいない謎でしたから、その日自身に降り注いでくる謎の多さに、私は困惑し、またその事を不思議に思っていました。
さて、お兄さんとの会見の後の彼の妹との対談です。私にとってその日は特別な何かがあるのだろうか?と私は思うのでした。考えることが多すぎて頭を抱え込んでしまった私は、先ず直近の質問にだけと、問いかけて来た彼の妹にお兄さんは此処に土筆がある事を話していただけなのだと教えるのでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます