庭のツツジ以外にも、祖父母の仲の良さを感じた思い出はありました。
祖父母はよくお寺に説教というものを聞きに行っていました。
仏教の講話を聴きに行くのです。そのせいか祖母は篤志家の一面がありました。
弱者や、世間の枠から外れた人に対して手を差し伸べるような、信心の厚い所がありました。
今から思うと、祖母本人がそうすべきとか、そうあるべきと思っていた事なのでしょう。
私にも近所の誰それさんの所へ買い物に行くようにとか、挨拶をするようにとか、
また、将来は近所付き合いするようにと指示されたものです。
(弱者の人はどうでも、今から思うと規格外の人とのお付き合いには不利益が多かったかなと…、思うところはありますね。)
さて、そのお寺通いにお供した時の事です。
ある日私は、用足しに入った祖母に残された祖父と2人で、お寺の廊下に並んでいました。
私は庭を見ながら、祖父と話す事も無く、何気なく、
「お祖父ちゃんは仏教が大好きなんだね、お祖母ちゃんとよくお寺に説教を聞きに来ているから。」
と、言いました。
祖父は、
「いや、お祖母ちゃんはどうか知らないが、お祖父ちゃんは特に宗教が好きな訳じゃない。
お祖母ちゃんが聴きに来るから付いて来ているだけだよ。」
と答えました。
へー、お祖母ちゃんに付き合っているんだ、と、私はやっぱり祖父と祖母は仲良しなのだと感じました。
そして祖父がやはり何だか好きになったのでした。(孫馬鹿ですよね)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます