ウルル登山が終わり、ツアーの全員がバスに揃うと、ガイドさんは皆の登頂確認を始められました。皆、頂上まで登ったと自己申告します。私もガイドさんに聞かれて登りましたと答えました。すると、本当ですかと再三確認を受けました。
「本当です。」
と私は頂上で会ったご家族連れや新婚さんの事を話しました。そうすると、向こうも私を頂上で見たと仰ってくださったので万事了解となりました。私は独身男性とフルムーンのご夫妻を目にした覚えが無く、そちらについては証言できなかったのですが、他の皆さんが頂上で会われたという事でしたから、皆登頂したという事で話は収まりました。
「頂上に羅針盤があり、旅行パンフレットにあった『頂上の羅針盤』という写真と同じ物でした。」
360度の展望が素敵で見晴らしがよかった、等、私が話をすると、
「じゃあ本当に登頂されたんですね。皆さんも。」
と、ガイドさんも漸く納得されたご様子でした。
私はどうしてこんなにしつこく登頂確認が必要なのかと不思議でしたが、後に「Certificate of Achievement(達成証明書)」という証書が渡されるからなのでした。ガイドさんから渡された証明書を見て、そうか、こんなに良い物が頂けるのだと私は意外で、とても嬉しい驚きをしました。車中一頻感激しました。そして、皺にならないように大切に証明書をデイパックの中に仕舞込みました。
(現在よく見ると、証明書の中には達成する項目が沢山書いてあります。私が達成したのは、ウルル頂上に上った頂上登山者だけです。でも、ガイドさんが花丸をつけてくださっています。何だか嬉しいですね、チェックマークより華やかです。南十字星は見つけられなかったのかな?、確かにはっきりそうとは思わなかったですからね、残念かもしれません。あっさりと1個だけ達成!、1番難易度の高い1個なのかもしれません。登らせて頂けたウルル、先住民の方に感謝です。合掌!)
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