ははははは、の笑い声で始まる今回。
予想に反して、この話を知っている人は案外いると思います。
何故なら以前に父に手紙で書いた事があるからです。
長い書簡でしたが、ワープロを使い始めた頃で筆がのる、キーが…何というのでしょうか?
やはりのると言うのでしょうか、楽器演奏ものるですからね。波にのって書いた訳です。
思った以上に滑らかに事実が認められました。
父の事、何か思うと人に見せずにいられ無い性分だったと思うので、誰かに見せたという事は容易に想像がつくのでした。
母もいますしね、自分では読まずに人に吹聴する人、見せる人。
家から出て、目にした書簡を読んだ人もいるのではないかと思います。
多くは活字と長さに短編作品と思っているでしょうね。
殆ど脚色してないので、「事実は小説よりも奇なり」と思わず、今一つの出来の小品と思われたのではないでしょうか。
さてお話、新婚旅行の最初の土地の空港に降り立ったのは朝でした。
早朝かもしれません。灰色っぽい空模様だった気がします。私は一見、お天気がよくない日なのかと思っていました。
時間と共に青空が見え日差しが差して来ましたから、その日は好天気でした。
この土地の朝は何時もあんな感じなのでしょう。
次の日の朝も霧のように靄のかかった天気で、雨も降っていたかもしれません。日中は晴れていた気がします。
では、空港に降り立ったところからです。初日は先ずは市内観光です。宿泊先へのチェックインにはまだ早い時間です。
最初に行ったのはこの土地の開拓者の名前の付いた街、等身大に近い銅像が立っていました。
赤銅色の古めかしい背広姿だった気がします。
背広と言っても着崩した感じ、バック・ツー・ザ・フユチャーの西部開拓時代、
その正装服姿を思い浮かべるとそれで正解かなと思います。違うかしら?
この街の見物でもまだ時間を消化し切れずに次へ、又は元々のコース予定に入っていたのか、
商店街の土産物屋で自由時間がありました。
様々な小物類を見る事が楽しくて、何の疑いもなく土産物を買おうとする私でしたが、
旅行の最初に土産物屋に案内されて、荷物が増えるのを嫌ったのか、向こうはここで買うのは止めようと言います。
まあ向こうの言い分も分かります。
最初から土産を買うなんて、後から選べばいいじゃないかという訳です。
あまり旅慣れていない私は、何でも見るのが楽しくて、気に入れば即、買おうかなとあっさり財布を出していました。
ホテルに落ち着いて、自由時間に街に買い物に出ればよいと言われて、特に反対する理由もありません。
此処ではどんな商品があるのかなという感じで見て回ってお仕舞い、バスに乗るといよいよホテルに向かうようでした。
バスに乗って前方、通りを海の方向に向かい、角で曲がって海と平行に進みます。
海が好きな私は、建物の合間合間に見える海岸線に有頂天、車窓に青い水の色が爽やかに見える度ににこにこしていました。
時は初夏でした。
次に直進していたバスは角を曲がって、今度は海を背にして入った通りを進むと、左手に宿泊するホテルがありました。
ホテルに続く道、引き込み線がある開けた場所は裏口という話でしたが、バスが乗り入れる通路が大きく開いていて、
エレベーターに乗ると、表示される階が何十回という高層階迄ある、とてもハイタワーなホテルでした。
確かに、部屋の窓から見えるのはそそり立つビルの壁面や先端ばかり、人工的な風景です。
地上や緑は全然見えませんでした。灰色の靄の中にある頂上階ばかり目に映りました。
一度文章に書いてしまった記憶なので、今書こうとすると曖昧な記憶になっている事に気付きました。
書こうと思っているこだわりの土産物屋の話は2日目の事だった気がします。
向こうの方から自由時間に土産屋へ行こう、市内観光で行ったあの土産物屋が良かったから、
地図で見ると割合近くて行けそうだから、行って土産物を買って来ようと提案されました。
さて、今話題に出た地図ですが、これは空港でこの地のガイドさんから観光客の1人1人、全員に手渡された絵地図でした。
ガイドさん達が作成されたそうで、これなら分かり易いだろうというガイドさん達の自信作だそうでした。
主だった土産物屋や観光名所、目立つ建物などに英語と日本語が付された物でした。
もちろん道路の区画もきちんとしていました。
私はバスの中でその地図をざっと眺め、確かにこれなら大人はもちろん小学生だって見る事が出来る絵地図だと、
小学生が学校で作成する地図はこんな感じになりそうだと面白く眺めていました。
私も町内の街並み調べをして、昔絵地図を書いた頃を思い出していました。
ただ、バスで土産物屋からこのホテルまで、それなりに走った時間があった気がしたので、
距離があるのではないかと向こうに確認します。
やはり地図だと近そうだという返事です。
私はあの地図なら分かり易いし、それを見て言っているのだから大丈夫だろうと思いました。
特に自分では確認しなかったのです。
それよりも、気になったのがあの土産物屋と全く同じ名前の土産物屋がホテルの裏口の直ぐ向かい側にあった事。
看板も全く同じでした。チェーン店だと私は思いました。
わざわざ知らない土地を歩くより、同じ土産物屋らしいから、近くのそこで買えばいいじゃないかと私は意見を言ってみます。
ふふんと鼻で笑われた感じです。
「バスで行ったあの土産物屋が良かったから、あの店に行こう。」
そう向こうが主張するので、私の方はそう言うからにはこだわりがあって、
わざわざ自分で地図を確認して大の大人が近いと言っている事だし、付き合うかなと思います。
ここで私の失敗1。
自分でも地図を確認するべきだったんですよね、結婚したからと言って相手を信頼し過ぎるのはいけません。
何事も自分でも確認すべきです。(見合い結婚の場合の新婚旅行 ポイント1 )
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