1/18日のことを書いてから一週間になりますが、次回の投稿は2月に入ってしばらくしてからになりそうです。
あす 1/26日(土) ~ 30日(水)までベトナムに行ってまいります。
今回も、5日間と短い日程ですのでベトナムでも北部のハノイやハロン湾、チャンアンのあたりだけになります。
ブログは自分の記録として残したいと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
2019.1.14(月・祝)
しばらく機会の作れなかった山元加津子さん(愛称かっこちゃん)の講演会が都内であるというので歩き仲間の青木さん、渡邉さん、友部さんをお誘いして出かけました。
会場は常磐線の亀有駅から歩いて10分ほどの蓮光寺という真宗のお寺さん。
14:00からでした。
「こちら亀有交番前」という漫画が、ドラマ化されTVで放映されていたのは知っていましたが、私はどこかでちらっと目にしたくらいでよくは知らないのですが、駅前には漫画の主人公たちが立っていました。
蓮光寺は駅の南側、広い大きな通りを南に進んだ左側にあるはずです。
大きな通りの真ん中が遊歩道になっていて、その端に小さな流れがありました。どうも元は曳舟(ひきふね)川だったようです。
解説板によると
曳舟川(ひきふねがわ)は明暦3年(1657)の大火の後、本所・深川方面に飲料水を供給する目的で開削された水路で、亀有上水とか、本所上水・小梅上水とか呼ばれ、水源は現在の埼玉県越谷市だそうです。
遊歩道の下が今でも大きな川になっているのかどうかまではわかりませんでしたが、今は遊歩道の端を流れるかわいい流れだけが見えます。(写真は撮り損ねました)
ほんの10分ほどで蓮光寺に到着しました。植木の手入れが行き届き、とても立派なお寺さんでした。
境内には紅梅がちらほら咲き始めていました。
ローバイはもう終わりに近い・・と案内をしてくださった方が教えて下さいました。
みんなで係りを手分けをしていらっしゃるようで、玄関には下足番をしてくださる方もいらっしゃいました。
受付を済ませ、本堂での講演会です。
広い本堂ですが、後ろ半分くらいには大きな大きなホッとカーペットが敷いてあり、大きなエアコンも作動していたので、それほど寒くはありませんでした。
数えたりはしませんでしたが100人くらいはいらしゃったでしょうか。
本当は今日は檀家さんのための「成人の日の法話会」のようでした。 そのため最初に勤行(ごんぎょう)があったりしました(約30分)。
蓮光寺のご住職さんのご挨拶。
そのあと
かっこちゃんのお話。 今日のテーマは「大好きは魔法のことば」です。
いつものように心に染み入る、人を引き付けるお話。
かっこちゃんは長年特別支援学校の先生をしていらっしゃったので、いろいろな障害をもったたくさんの生徒さんとたくさんのかかわりを持たれてきました。
今日も
かっこちゃんが新車を傷つけてしまった時でさえ「良かったね」という雪絵ちゃんの話、
さびしいときは心の風邪や という詩を書く詩人の大ちゃんのこと、
それまで言葉が話せなかったかおりちゃんがあるときママと言えるようになった話、
不自由な体で、結婚するお姉ちゃんのために浴衣を縫い上げたきいちゃんのこと、
かっこちゃんの癖(話すときに髪をくるくるといじる)を真似するショートカットの女の子
同僚の宮ぷーが脳幹出血を起こしたときのリハビリの様子等々、
他にもたくさんの子どもたちの話があったのですが、覚えきれませんでした。
私はかっこちゃんの本は20冊くらい持っていて、時々思い出しては開いているのですが、そのたびに涙があふれます。
今日のお話も、本で何度も読んだはずだし、かっこちゃんの話も聞いたりしているはずなのにやっぱり涙なしではいられませんでした。 かっこちゃんも泣き虫のようですが、私も結構泣き虫(涙もろい?)でした!
涙がこぼれ落ちないように上を向いていたら私の座ったところから欄間(お寺でもこういう?)のりっぱな彫り物が目に入ってきました・・・ なんてすばらしいのだろう!なんて思いながらも涙はこぼれて仕方ありませんでした。(写真は後で撮ったものですが)
いろいろなお話がありましたが
子どもであれ、大人であれ、どんな人同士(親子、夫婦)でも分かり合えるためにはお互いの関係がいい形になっていなかったら、何をどう伝えてもうまくいかないけれど、時間をかけてでも相手に「好きだよ、好きだよ、大好きだよ・・・」と伝え続けたり、態度で表わせばいい関係にもなり、物事もうまくいくようになる・・・
たくさんの子どもたちが、言葉で、体で教えてくれたことは 道元禅師が正法眼蔵の中に書いていた 「どんなことがあってもすべては良い方向に向かって行われているのであって、宇宙とはそういうもの」ということにつながっているということを、長年の子どもたちとの生活の中で気づかれたそうです。
ほんとにいつ聞いても、何度聞いてもいいお話・・・ いつも満足感で心が満たされます。
講演会が終わってから、本堂のご本尊 阿弥陀如来像 や欄間の彫り物を撮らせて頂いたのでした。
本も買い求めサインをしていただきました。
私の歩き仲間には、2016年に私がかっこちゃんとお知り合いになれたあと、かっこちゃんのたくさんの本をまわし読みしてもらっていたため、お話が聞けてよかったと言って頂きました。 お誘いした甲斐がありました。
亀有の駅に着くとすでに6時近く、ライトアップされたにぎやかな駅前風景となっていました。
まっすぐ家に帰る人、夕食を済ませて帰る人と、ここでお別れしました。
私は夕食をして帰るほうにまわったので、家に帰りついたのは9時半ころでした!
ああ、今日も一日いい日だった~!
「苦しいことや悲しいことががあったとしても、それは、いつかはわからないけど、いつかいい日のためにあるのだ」とかっこちゃんは教えてくださったのでした。