junjunのはなまる日和&ときどきネパール

日々の暮らしとネパールのことなど・・・。

7度目のネパール 15日目 最終日

2011-03-07 17:44:32 | ネパール
2010.11/30(火)

 とうとう日本に帰る日となりました。

 朝食時、レストランでお会いした日本の男性とお話する機会がありました。

 その方は登山が目的でネパールに来られたということでした。
何とかピーク(ゴーキョでもなくアイランドでもなく忘れました)登頂が目的だったが悪天候に阻まれ目的が達せられず一度山を下りたもののあきらめきれず再挑戦したところ2度目に成功・・・。

 トータルで1ヶ月くらいかかったようですが、あまりにうれしかったのでガイドさんには$500、ポーターさんには$100のチップをはずんでしまったそう。

 山を目指す人の気持ちはこんなものなのか・・・と私までうれしくなるような話をして下さいました。



 ちなみに私のチップ体験ですが・・・

 今回はバスに乗って一人で出かけることが多かったですが、それまではディネシュさんと運転手さん付きで出かけることが多くいつもチップで悩んでしまいました。

 私の場合、山登りはせずもっぱら町歩きばかりでしたが、ガイドさん、運転手さん、トランクを部屋まで運んでもらう時、部屋から下ろしてもらう時、お湯をもらう時、部屋の掃除をしてもらう時などのホテルスタッフ、毎日毎日細かいお金が必要となり本当に面倒だなーと思っています。

 ガイドのディネシュさんには面倒だからとまとめてとってもらうようにお願いしましたが、それ以外でもけっこうたくさんあってかなり面倒です。

 例えばミニミニトレッキングをしたときなど、思ってもいない場面でチップが必要ということがあり、手持ちの細かいお金が足りなくなって困ったこともありました。

 昔のガイドブックにはチップのいらない国となっていたようですが、最近はそうでもないようなのです。


 ホテルではスタッフ一人一人にチップを渡さず最後の日に「ドネイションボックス」なるものにまとめて入れればいいのかも知れませんが、それもスタッフが見ているのであまり少ないと悪いような気もするし・・・

 運転手さんに1日お世話になって200ルピーだったら15日お世話になったホテルには 3000ルピー(3600円位)かそれ以上?

 でもルームクリーニングの方になし・・ というのも気の毒だし・・・ 20キロもあるトランクをエレベーターのない4階まで運んで下さるスタッフにも気の毒だし・・・

 10時にはディネシュさんが迎えに来てくれて、空港まで送ってくれました。

 この時もいつもの運転手さんということでチップが必要となりました。その前にホテルスタッフが重いトランクをロビーに下ろしてくれたのでチップ、しばらく待ってその重いトランクを車に運んでくれたのは別のスタッフ・・・ おやおや・・・


 世界を旅するようなこともなかったため、旅慣れていないということもありこの国での相場のようなものも分からず、チップではいまだに悩んでいる私です。



 カトマンドゥ国際空港

 空港では長い時間待つのは分かっているので時間をつぶせるよういつも文庫本を持って行きます。

 時間を見計らって少し早めに荷物検査を済ませ、出発前の待合室に進むとそこは大勢の人でごったがえしています。

 英語を聞きなれていない私にはアナウンスが分かりにくいのと何といっても搭乗案内のボードの小さくて見にくいこと・・・

 うっかり案内を見過ごしたり聞きそびれたりしないよう細心の注意が必要でそこでは本など読んでいるどころではありません。

国際空港というのにこのボードの小ささ。 目の悪い私にはとても見えにくく・・・


仲間がいればこんなことをして待つ時間も楽しめる!? 私はこんな若者を見て楽しんでいるのですが・・・ 



 ここで飛行機に乗り込んでしまえばあとはいつものようにバンコックで一休み。

 日本への飛行機に乗り換え一眠りすれば翌朝にはもう日本です。

 ところがここバンコックで飛行機に乗り込もうとした時、そこで案内をしてくれていたのがなんと、15日前にⅩ線検査場に忘れた鍵を探し求めて苦労したときにお世話になった親切な女性でした!

 ここでもオーバー過ぎるほどに感謝の言葉を伝えたのは言うまでもありません。

 そして機内の人となりました。


 行きは羽田からでしたが帰りは成田です。

 成田に着けばもうすべて日本語でオーケー。 勝手知ったる空港でトランクを宅配してもらう手続きをし京成電車にて帰ります。


 参考までに

 トランクの重さが約20キロとなるため毎回往復空港宅急便を利用しています。
往復で2980円。 その日のうちに自宅に届けられます。 何せエレベーターのない5Fなものですからとても助かっています。



 こうして16日目の朝9:30分には自宅に戻り、7度目のネパール訪問が終わりました。



 次回のネパール訪問は2011.3/16日からです。

 以前、ポカラまで飛行機で行きましたが今回はバスで往復の体験をします。
そして、又ダンプスまで登ってこようと思っています。

 紹介したいことが出来ましたら、続けて書こうと思いますのでよろしくお願いいたします。


7度目のネパール 14日目 散歩&レッスン

2011-03-05 16:35:04 | ネパール
2010.11/29(月)

 いよいよ明日は日本に帰る日となってしまいました。
 
 午後は3時から最後のネパール語レッスンがありますがそれまではヒマ。

 最後なのでKshi Suyannbu前のキランさんに会って帰ろうと朝の散歩に出かけました。

 今日はキランさんの店も開いていてキランさんもいらっしゃいました。

 「ストゥーパを一回りしてから又来ますね、」と言っていつものストゥーパを廻っていくと・・・

 今まで一度も開いているのを見たことがなかったネワール仏教の僧院の入り口が開いていて、中からお経の声が聞こえてくるではありませんか!
このシンガ、シンギニのいるところです。

この写真は2008.10月にとったものです。

(チベット仏教の僧院はいつも開いていてそこには白い顔の美しい千手観音さまがいいらっしゃるのですが。)

 何が行われているのかな?とのぞいてみると、入口近くにいた方が「中に入ってここに座っていいですよ。」と言ってくれました。

 「これはうれしい」と座らせて頂き、高名そうなお坊さんのお経に聞きほれ、うっとりしたものです。

 驚いたことに、キルティプールのシュリ・キルティ・ビハールにあったものと同じ三体のお釈迦様の像がありました。

 お釈迦様が生まれた時の像、弟子たちに教えを説いている時の像、涅槃に入られた時の像です。 大きさも同じくらいの立派なものでした。 (多分キルティプールのものよりこちらのほうが古いのではないでしょうか。)

 今までどこでも見たことはなかったのに、ここ2週間の間に2ヶ所で同じ像が見られるなんて何と幸せ・・・


 大分時間が過ぎてキランさんのお店に戻りました。

 今日はお母様がいらっしゃいました。 そのお母様が言うには、おとといも私が散歩に来て、隣の隣のお茶屋さんで買い物をし、キランさんがいなくてがっかりしていたことなどを聞いたということでした。

 おお何と情報の早いこと・・・ 「お店の人同士も仲良さそう・・」なんて思ったものです。

 キランさんとは、三体のお釈迦様の像をキルティプールでも見てきたことやキランさんの弟さんが横須賀で働いているという話などを聞いたりし、明日日本に帰る事をお伝えしてお別れしました。

 
 3時からのレッスンも最後なので私がノートにまとめたものをチェックして頂くことにしました。

 ですが途中で時間切れ・・・ まあ仕方ない!

 

 ラトナさんのこと。


 先生の教室のあるビルの出入り口にラトナさんの小さな小さなレストランがあります。

 いつもその前を通ってレッスンに通っているので顔なじみとなり、いつも挨拶をしていました。

 2009年、約1ヶ月間のレッスンの時、いつも顔を合わせるととても素敵な笑顔を見せて下さったので挨拶をするようになり、その笑顔が何よりもうれしく、たまたま私の友人が作った手まりを持っていたのでを差し上げたことがあったのを思い出しました。

 どこの国でもそうだと思いますが 「笑顔は最高のおもてなし」 ということを感じさせて下さった人です。 写真がないのが残念です・・・


 今回は今日が最後で明日は日本に帰りますと伝えると、お茶とケーキをごちそうして下さいました。 こんないい出会いも大事にしたいと思う方の一人です。


 
 夕食は・・・

 どこにしようかな・・と悩み、「そうだ以前KさんやAさんに連れて行ってもらったことのあるチベット料理の店にしよう」と出かけました。 店の名前はGilingche Tibetan Restaurantです。

 この店ではチベットの人やネパール人も多いのでしょうがヨーロッパ系の人もけっこう見かけます。 私はお酒は飲めないのでもっぱら食事だけですがこれらの人々はビールや地元のお酒を飲んだりして楽しんでいるようです。

 私の今晩の食べ物はチョウメン(やきそば)にホッとレモンです。 しめて95ルピー(120円弱)。 何と安上がりな夕食でしょう! うれしい限りです。


 そんなこんなでネパール最後の一日が終わりました。 今日も写真は撮らずじまいでした。

 キランさんのお母様やラトナさんの写真が欲しかったな~と今になって思います。



7度目のネパール 13日目 パタンby bus

2011-03-02 16:54:28 | ネパール
2010.11/28(日)

 今日は予定通りバスでパタンまで行くことにしました。

 8:30分にホテルを出、ラトナパークの向こう側にあるバスパークまで、ほぼいつもと同じ散歩コースを歩いて行きます。

先日見えたサクラの花びらが風に飛ばされてか歩道に落ちていたので写真に納めました。 日本でも10月桜とか冬桜とか言われるサクラがありますがそういう種類のサクラでしょうか?

(後でわかったことですがこれは ヒマラヤザクラ という種類で、日本でも11月末から12月の初めにかけて咲いています。 それも我が家の目の前の公園で・・・) 

 バスはそう待つこともなく発車しました。 今日のバスはマイクロバス。 約20分でパタンゲートというところに着きました。

タクシーで行くと王宮広場前(マンガル・バザール)に着くのですが、今日初めてバスで行きましたので全く違う場所に着きました。

 地元の人には王宮広場のことを「マンガル・バザール」と言った方が分かりやすいとディネシュさんから聞いていましたので、バスで近くに座った青年に「マンガル・バザールは?」と聞くと「こっち」と教えてくれ、心配そうに私についてきてくれました。

 パタンゲートというくらいなのでバスを降りるとゲートが見え、近くの大きな菩提樹が目に入りました。

 
 ゲートをくぐったところにチェックポストがあり、バスで訪れた観光客はここで入場料を払うようになっていました。 250ルピー

 私は写真を撮ったりするのでさっさと歩いてしまう訳にはいかないので、ここで先ほどの青年に「もう大丈夫だから」とお礼を言って別れました。

 途中Y字路がありちょっと迷ったので近くにいたお年寄りに「マンガル・バザールは?」と聞くと、右の道を指さして「クェッ、クェッ」と言ってくれました。 指をさしてくれましたのでネパール語の意味は分かりませんでしたが、たぶん「こっち、こっち」という意味だったのではないでしょうか。


 こちらから行くとゴールデンテンプルやクンベシュワール寺院から廻るのが順序として良さそうと思っていたのですが、途中でトイレに行きたくなったので、いつもタクシーで来ていた時に降りていたメインの王宮広場(マンガル・バザール)に先に行くことにしました。

 胸に貼ったシールを見せてネパール語で「どこかににツーリストトイレがありますか?」と尋ねると、教えてくれたのが目の前の、以前何度か利用したことのあるレストランのトイレでした。

 「ありがとう」もネパール語で・・・。 これで安心してゆっくり見てまわれます。 

 なぜか王宮広場は素通り。 最初に行ったところがゴールデン・テンプルでした。

 ゴールデン・テンプルは改装中でしたが見学することはできました。

改装中のゴールデン・テンプル


何度も訪れていたのに、今まで見たことのなかったゴールデン・テンプルのご本尊のお釈迦様(Shree Shakyamuni Buddha)


文殊菩薩とタラの像は以前も紹介したのですが、今日は又とてもおしゃれな姿でした。


ゴールデン・テンプル全体が彫刻の宝庫という感じですが、屋根のこんなところにも・・・


柱の一本一本、扉の一枚一枚とっても素晴らしい彫りものだらけです。



 今回は一人なのでのんびり好きなように歩くことができます。

 ゴールデン・テンプルのすぐ隣にこんな寺院があるというのも今日初めて知りました。

入口にManjushree Temple とありましたのでここは文殊菩薩の寺のようです。


 誰かと一緒で話をしながら歩いてしまうと見落としてしまうものが多いようです。

ゴールデン・テンプル前のこんな通りを通って、五重の塔のクンベシュワール寺院に向かいます。



クンベシュワール寺院が見えてくるのですが、こちらからは五重の屋根が全部写りません。


私の好きなナンディがしっかりガードされてしまいました。 がっかり・・・


クンベシュワール寺院正面から左に進むと大きな水場があるのですが、水は全く出ていません。 五大エネルギーの「水」を表現するナーガ(コブラ)が可愛く彫られているのが気に入りました。


シヴァの聖地ゴサイクンドから流れてくるという水場にもかわいいナーガ。


これらを見る前にすでに目に入るのがこの菩提樹。 後ろに回ってみると・・ う~む、すごい!


これから始まる儀式の準備がなされていました。 何の儀式かな?


 
 バングラムキ寺院はいつも開いていて、多くのお参りの人がいるのですが、バイラヴ寺院はいつも閉まっていました。 ところが今日は開いていて初めて中をのぞくことができました。

 ヒンドゥ教徒以外は入れないはずなので、恐る恐る外から中をのぞいていると、そこにいた男性が中に入って写真をとってもいいといってくれるのです。

 大丈夫かなーと不安を感じたのですがこんな機会はめったにないだろうと中に入らせて頂くことにしました。

そこにあった像がこれ。 バイラヴはシヴァ(宇宙破壊神)の化身ですが、黒いので、カーラ(黒)バイラヴということでしょうか。


 いいもの見せてもらっちゃった! と喜んでいたら、後ろにいた先ほどの男性から200ルピーと言う声が。 予想できたことでもあるのでお渡ししようと思ったら細かいのが190ルピーしかありませんでした。 彼はそれでいいと言ってくれました。

 そのあと、この男性は隣のバングラムキ寺院にも入っていいと言います。 そして中にいた男性に何やら声をかけると、その方は私にお供え物を分けて下さいました。

 そしてそして・・・ 今度はクンベシュワール寺院の南側に廻り、中にいたお坊さんに声をかけると、私にもティカを付けてくれ、マリーゴールドの花輪まで下さるではありませんか! 

 これにはさすがの私も恐縮してしまいました!!  ちょっぴりでも「怪しい人かな」なんて思ったことを反省。

 クンベシュワール寺院は後ろから撮ると五重塔がしっかり写ります。





 クンベシュワールでいい思いをしたのでルンルン気分で外に出、来る時とは違う道を通って王宮広場に戻りました。


 マニケシャヴナラヤンチョーク(昔はここがメインの王宮でしたが現在は博物館となっている)は改修中でした。 まだ1階だけしか出来てなく2階がないので奥の奥まで見通せてしまいました。


 ここまで来て少し疲れが出てきたので隣にあるムルチョークの入り口に座り込んで休憩をしました。


 ボンヤリ人の行き来を眺めていると、ここでも若い男性が日本語で「こんにちは、日本の方ですか」と声をかけてきました。

 「そうですが、ここは何度も訪れているのでガイドさんはいらないのですよ」と、言うと、この方も「気にしなくていいですよ」と。

 チベット人のパサンくん、28歳と言っていました。 本当は山岳ガイドなのだけれど今日は仕事がないのでここでガイドをしていると・・・

 パサンくんが生まれたのはカトマンドゥの東、70~80Kmにある「ジリ」の近くということでした。

 小さい時に両親がボーダナートに住み始めたので子供時代はほとんどボーダナートで育ち、今は両親とともにパタンに住んでいるということです。

 驚いたのはその日本語の上手なこと。 発音もきれい、なまりもなくとても流暢な日本語を話していました。

 山の話、ガイドの話、チップの話など、1時間以上も話して別れました。

 たっぷり休んだ私はそこからまっすぐ南に400mほど進んだところにある、セト・マチェンドラナート寺院に行くことにしました。

 その途中、右手にある僧院の前にあるこの黒いシンガ、シンギニが目立ちます。



その先左手にあるのがミンナート寺院です。 マチェンドラナート寺院にお参りする前にはこのミンナート寺院にお参りしてから行くのだそうですよ。



 ミンナート寺院にはミンナートという死の神さまが祀られているそうです。

 ミンナートのことをネワール語で?ヨマといい、そのヨマの使いをヨマドゥトと呼び、人が亡くなる前になるとこのヨマドゥトがロープを持って迎えに来るそうです。

これがヨマドゥト。 門の前と寺院の前にもいます。確かにロープと刀剣、棍棒などを持っています。




 ミンナート寺院のすぐ先の道を右に入っていくと、以前にも紹介したセトマチェンドラナート寺院があります。

  セト=白、マチェンドラナート=観音さま。 ということでここには「白観音さま」が祀られています。

ですが、ここに祀られているのはほんの数カ月だけ。 4月から6月にかけてのお祭り準備のころからもう寺院から出て山車に乗せられてしまい、お祭りの最後の日にはブンガマティのマチェンドラナート寺院に移されてしまうのです。

 私はまだ一度もこの白観音さまにお目にかかったことがありません。

いつも外観を見るだけで終わってしまいます。 東側から見たところ。


そしてここのシンガ、シンギニも黒でしたが、石造に銅版がかぶせてあり黒くしてありました。


 ここからルドラヴァルナマハビハール、マハーボーダ寺院に廻りましたが、距離、場所の確認をしただけで、中には入らず外から見るだけにし、王宮広場に戻りました。

  

先ほどここに座り込んだ時には気がつかなかったランタンヒマールがくっきりと見えました。


 バス乗り場からもバスに乗ってからもこの山はよく見えました。

 満足、満足の一日を過ごし4:30分頃にカトマンドゥに戻りました。