20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

お台場上空あたりに・・・?

2009年04月10日 | Weblog
 きのうの夕暮れ、リビングからふと、お台場上空あたりを見たら、風船のような謎の物体が、ふわりふわり・・・。
 気球でしょうか?
 それとも飛行船?
 風船という言葉が、いちばんぴったりしているような気がするのですが・・・。
 とにかく、風の吹くままあちこちに流れていきます
  
 なにかの宣伝かしらと、あわててネットで検索してみましたが、なにも出て来ません。
 あれはいったい、なんだったのでしょうか?
 あの赤い色といい、ちょっと不気味です。

 想像もつかないような事件の起きる時代なので、ちょっとしたことで神経が過敏になってしまいます。
 すわ、風船爆弾?・・・なんて。
 ですから風にのって、こちらにふわっと近づいてきたときは、思わず身構えてしまいました。
 想像力過多?
・・・そうかもしれません。
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花筏(はないかだ)

2009年04月09日 | Weblog
 ピンぼけ写真ではありません。

 池に映った桜と、花筏の写真です。
 まるで、マネやセザンヌやルノアールといった、フランスの印象派・画家たちの描いた絵画のような光景です。
 印象派の特徴である、ひかりの動きや、色彩の豊かさ。
 池に映し出された構図は、まさに印象派の絵画のように見えました。
 
 風で水面がゆれ、水に映った桜の木が、ぼんやりと滲んで見えます。
 満開の桜が、はらはらと散り落ちて、あたりは、さながら花吹雪。
 池に落ちた花びらは花筏となって、何艘もゆうらり、ゆうらり浮かんでいます。
 
 こんな風景に出会えるのは、この季節だけ。
 なんともうつくしい光景です。
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2009年04月08日 | Weblog
 マンションのエントランスを入った正面に、兜が飾られました。
 我が家のマンションには、四季折々、「季節」が飾られます。
 
 お正月には松飾りと、住人である著名な華道家の方が生けてくださるすばらしい生け花。
 お雛祭りには立派な七段飾り。五月のお節句には兜が。
 そしてクリスマスには大きなツリー・・・等々、エントランスを入ったとたん、その華やいだ空間から、「季節」を感じとることができます。
 これもみな、マンションを管理してくださっている会社のスタッフの皆さまと、そうしたことへ細やかなお心を配ってくださる住民有志の方々のおかげです。
  
 娘夫婦の長男も、今年は初節句。
 娘夫婦の家には、すでにしばらく前から、「元気でたくましい男の子に」の願いの込められた、気品ある立派な兜が飾られています。
 
 かく言う我が家も、もう三十数年、4月の吉日には和室に息子の兜を飾ります。
 昨晩、エントランスに兜を見かけ、さっそく我が家も飾りました。
 男の子たち、(夫、息子、娘の夫、娘夫婦の長男)み~んな、元気で一年を過ごせますように、との願いをこめて。
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『誕生石はムーンストーン』(岡田なおこ著 新日本出版社刊)

2009年04月07日 | Weblog
 作家の友人、岡田なおこさんが新刊をご上梓されました。
「誕生石はムーンストーン」です。
 なおこさんの文体には、いつも不思議な力が宿っています。
 きらきらした感性で綴られているストーリーのところどころに散りばめられた、思いきりのいい言葉。
 そのフレーズにさしかかるたび、私は「ああ、なおちゃんだ」とうれしい気持ちになります。
 
 野間児童文芸新人賞を受賞された、岡田なおこ衝撃のデビュー作『薫ing』(岩崎書店刊)も、日本児童文学者協会賞を受賞された『ひなこちゃんと歩く日』(童心社刊)でもそうです。
 なんでなおちゃんは、つらくて、こんなたいへんなことを、センスあふれる軽やかさで描けるのでしょう。 
 
 この『誕生石はラインストーン』は、崩壊寸前の家族へ問いかけの物語です。けれどそれを家族の内側の問題として囲い込んでいないところが、ある意味、新しく、おもしろいです。
 胸のどこかにすきま風は吹いているような、そんな心を持った親類縁者・知人たちの、ごった煮の寄せ集まり。
 血のつながりがあろうが、なかろうが。いろいろな人たちが、この作品の舞台である「ムーンストーン」には集まっています。そしてみんなで肩よせあい、力を集めながら生きているのです。
 
 主人公の「しずく」と、「ミキ」(ふたりの関係は物語の重要なキーワードなので、ここでは明かしません。お読みになってのお楽しみ)ふたりの出会いのシーンから、すっごくステキで、おしゃれです。

 なおこさんの作品には、いつもご自身を投影するような登場人物が出て来ます。そのなおこさんの、作品を支えている明るさと前向きさとセンスのよさは、どうやら、なおこさんを産み、育ててくださったすばらしいお父さま、お母さま譲りだったようです。
 最近、知ったのですが。
 
 それに、ちょっとだけバラしちゃいますと、児童文学界では作家のMさんと二分するくらいのミーハーなんです。実はおふたりは私生活でもとってもなかよし。
 なおこさんはいまだって、解散したロックバンド「YM’S」のYくんの追っかけを・・・。
 だから、いつも、きらきら輝いていらっしゃるんですね。

 みなさま、ぜひ、お読みになってください。
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『暮らしの道具 ピカイチ事典 2009~10年版』(カタログハウス刊)

2009年04月06日 | Weblog
 テレビや雑誌や、折り込みチラシなどでおなじみの「通販生活」のカタログハウスの本、『暮らしの道具 ピカイチ事典』の2009~10年版が発売されました。

 通販生活とは、もうかれこれずいぶん長いおつき合いになります。
 その昔、『暮らしの手帖』という本が「暮らしの手帖社」から出ていた頃は、電化製品でも生活の道具でも、いい品物を選びたいと思ってまず手にとってページを繰ったのが、『暮らしの手帖』でした。

 でもずいぶん前から、その役割を担ってくれているのが、この「通販生活」の『暮らしのカタログ ピカイチ事典』です。
 ここで紹介されている商品は、さまざまな実験などを試みて、読者に紹介してる商品ばかりなので安心できます。
 
 私の仕事部屋は、北西に面していて、これからの季節、とくに真夏は地獄と化します。超高層の20階に差し込む西日といったら、言葉にしようがないくらい、ハードなものです。
 午後の時間を過ぎたころからまるで拷問のように照りつけるのです。
 カーテンをしめて、さらにすだれをつけて・・・。
 さまざまなことを試みましたが、机に向かっている私の左手の窓から差し込む日差しは、どう工夫をしようが、解消されるようなヤワなものではありませんでした。
 真夏になると、仕事部屋のエアコンは、常にうなり声をあげています。
 パソコンに向かっている私の、後頭部のあたりからうなり声をあげるエアコンの力に、体もそのうち悲鳴をあげ、夕方ごろになると頭痛に悩まされることもしばしばでした。

 それが、この通販生活の「ピカイチ事典」に載っていた「遮熱カーテン」をつけてからは、まるで嘘のように快適な空間にかわったのです。
 うすいグレーのカーテン地は、生地そのものも繊細なくらいやわらかくてうすく、けれど裏側はアルミ箔にように、きらきらしています。
 実は、このアルミ箔のようにきらきら織りこまれている生地が、夏の熱さを完全にシャットアウトしてくれる優れものだったのです。

 薄地のやわらかいカーテンなので、朝から窓一面にひいていても圧迫感がありません。ベランダの花々も、カーテンごしにうっすらと見えるくらいですから。
 むしろ、深海にもぐりこみ、しーんと静まりかえったおだやかな空間を漂っているような、落ち着いた気分になります。
 そしてなによりこのカーテンをしてからは、真夏の日差しがまったく気にならなくなったのです。ダッシュでつけていたエアコンもドライですむようになりました。

 どれくらい、私がこのカーテンに首ったけか、この『2009~10年版」をお読みいただければおわかりになると思います。
 そこに、私を取材してくださった写真が掲載されていますので。
 カタログハウスの編集者である、NさんとOさんにはたいへんお世話になりました。
 とにかくこのおふたりは、あらゆる商品のプロです。
「こういう品物はないでしょうか?」
 と、ちょっとお尋ねしただけで、一番ベストと思われる商品の名前が咄嗟にでてくるのですから。
 こういった、まるでいくつもの専門を掛け持ちしていらっしゃる研究者のような、あらゆるものに精通しているプロたちが作っている本なのです。
 まさに研究者のような目で厳選された商品だけが、この通販生活の『ピカイチ事典』に掲載されていることを今回改めて知り、ますます私は通販生活のファンになってしまいました。

 皆さま、どうぞお読みになってみてください。
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海棠(かいどう)

2009年04月05日 | Weblog
 中国原産の、美人の形容詞として使われている「海棠」の花が咲いていました。
 
 中国では牡丹と並び称されている人気の高い花のようです。
 こっくりしたピンクいろの愛らしい花です。
 道ばたに、こんな花を見つけると、一日が弾むような気分になれます。
 
 やっと日曜日。
 でも明日はもう月曜日・・・。
 このところ連日、出歩いていたので、仕事がたまっています。
 
 午前中に、園芸店にいって春のお花やハーブやお野菜の種などを買ってきました。
 冬の間にもベランダガーデニングは続いておりましたが、いよいよまた、本格的なガーデニングの季節到来です。
 園芸店から帰ってきて、お昼はおいしいざる蕎麦を茹でて、香川のK醤油の「つゆ」で食べました。
 ざる蕎麦もおいしい季節になりました。

 さてと、満腹になったので、午後は頭をクリアにするために机の上の整理と、仕事部屋のお片づけでもしようかなと思っているところです。
 
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「東京が焼かれた日―心に刻むツアー」のご案内(子どもと平和の委員会より)

2009年04月04日 | Weblog
 日本児童文学者協会の「子どもと平和の委員会」企画で、本日4月4日、「東京大空襲・戦災資料センター」を訪問するツアーを行うそうです。

 以前から委員のSさんからお誘いいただいていたのですが、直前にならないとスケジュールが確定しなかったので申し込んではおりません。
 地図をみると、どうやら我が家からわりあい近くにあるようです。

 以下は、児文協のblogに書かれていたのを貼り付けさせていただいたものです。
 申し込まなかったけれどだいじょうぶかしら?と、心配しつつ、とりあえず館内見学もしくは、その付近の慰霊碑や地蔵尊散策などに、午後とにかくちょっとうかがってみようかと思っております。
 場所の詳細な地図は、↓のhttpをクリックすると出てきます。
 
日時   4月4日(土)午後1時

東京大空襲・戦災資料センター現地集合
http://www.tokyo-sensai.net/
参加費  センターの入場料300円のみ
申し込み 人数把握のため、事前に協会事務局まで参加の旨ご連絡ください。

スケジュール
1時  各自入館後自由に館内見学
 「死んでもブレストを」の原画展が開催されています
1時半 2Fホール 朗読会場開場 
 館内見学が終わりましたら順次席にお着きください。
2時   早乙女館長挨拶
「死んでもブレストを」(早乙女勝元著 日本図書センター)朗読
出演:北原久仁香 朗読わーく「言の葉を愛でる」
  
朗読会終了後 ツアー参加者で、付近の東京大空襲にまつわる慰霊碑や地蔵尊などを散策。各自の帰路に合わせて現地解散。

*この朗読会の定員は、一般の方と合わせて先着順50名だそうですので、お早めにご入館ください。

*会員以外の方も、お気軽にご参加ください。
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桜のトンネル

2009年04月03日 | Weblog
 昨晩は「子どもの本・九条の会」の運営委員会でした。
 4月25日(土)に行われる一周年の集いが近づいてきました。

 参加状況は、出足好調のようです。
 ぜひ、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。 
 
 お買い物で歩く、おとなりの公園の桜並木の桜が満開になりました。
 ピンクいろに染まった桜のトンネルを歩く。
 一年に一度の、とびきり贅沢な時間です。

 これから木々が青葉にゆれ、夏草が生い茂り、むせかえるような季節になるまで、さまざまな花々が、折々に目を楽しませてくれます。
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『由宇の154日間』(たからしげる著 朔北社刊)

2009年04月02日 | Weblog
 いつもお世話になっている、作家のたからしげるさんが新刊をご上梓されました。
 たからさんは、たいそうお忙しい方なのに、次々と精力的にご出版され、ほんとうに頭の下がる思いです。
 
 この『由宇の154日間』は、まだ二歳と十一ヶ月の女の子である「由宇」が、脱水症で命を落とす瞬間から、ふたたび別の人間として生まれ落ちてくるまでを描いた物語です。
 風邪で高熱が下がらず、少しずつ体が衰弱して脱水症状がひどくなっていく、まだ三歳にも満たない女の子が死に向かっていくすがたが、臨場感あふれる文体で、書かれています。
 幽体離脱のような状態で、空からお母さんやお父さんを見つめている女の子のこころのなかが実にリアルに描かれています。
 そして迎える死。
 その後、いわゆる俗にいう「天国」、この物語では「アシャド」と書かれていますが、「天国」というのは、こんな世界なのかも知れないと納得させられながら繰り広げられるリアルな「アシャド」を読者として体感することになります。
 
 たからさんの文体は、それらをきわめて冷静に、けれど豊かに、そして確かな空間としてリアルに想像できるように綴っています。
 死後の世界だというのに、その場に立ち会っていることを、ふとした瞬間、心地いい空間をさまよっているような気分になって。
 
 人間って、こんなにいくつもの前世をくぐり抜け、さまざまな体験をしながら、「いま」を生き、そして死んでいくのだということをおだやかに語っています。
 難解になりがちな、だれもが未だ見ぬ世界を、たからさんは豊かな創造性を駆使し展開しています。
 読みながら、物語の向こうから、敬虔なミサ曲がずっときこえていました。
 
 とてもユニークなアプローチからの作品でした。
 ぜひお読みになってください。

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エイプリルフールの電報

2009年04月01日 | Weblog
 今日は4月1日。
 エイプリルフールです。
 私の父はエイプリルフールやクリスマスなど、昭和20年代~30年代、当時としては物珍しかったセレモニーを家族で楽しむのがだいすきな人でした。
 
 あれは、私が春から中学生3年になる年の、4月1日の朝のことでした。
 早朝、祖母がトイレで倒れました。
 脳溢血でした。
 祖母はそのまま昏睡状態に陥り、危篤になりました。
 
 当時、大学生だった姉は秩父を離れて、一人暮らしをしていました。
 その姉の下宿に、父があわてて電報を打ちました。
「ソバ キトク スグカエレ」
 電報を見た姉は、4月1日だったので、父からの手の混んだエイプリルフールのいたずらだと思ったらしいです。
 なにしろ「ソバ キトク」です。お蕎麦が危篤。
 しかし、いくらエイプリルフールと言えども、「キトク」です。平穏ではありません。
 
 まるで謎かけみたいな電報に、姉はしばし頭を悩ませ、とうとう自宅に電話をしてきました。
「電報、見ました。でもソバってなぁに?」
 そのとき、やっと父は気づいたようです。
 電話で電電公社に電報の依頼をしたとき、動転していた父は、交換手の人に「祖母」と言おうとして、「母」の字のかわりにを「婆」(ば)の字を思いうかべ、そう言ってしまったらしいです。

 4月1日。エイプリルフールになると毎年私は、そんな今は亡き父のことを思い出します。
 そしてなにより、「いちばんジュンコが似ている」といわれていた、4月1日が命日の祖母のことを、なつかしい気持ちで思い出すのです。
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