≪寒修行≫

 今日は二カ月に一度夫が病院へ診察に行く日なので車が使えませんので、”外出しない日"と決め込んで家でごろごろしていた。

リュウが外で何かに吠えているけれどもいつもの事だしと思って放っておいた。

でも何だか微かだが読経の声が聞こえてくる。

ああそうだ。今は寒中なんだとあわてて財布をエプロンのポケットへ入れて玄関をでる。
と言っても私が戸口まで出るには相当時間が掛かってしまうのです。

寒修行の坊さんはもう数軒先から通り抜けて裏町へ入られてしまったようで、遠くで読経の声がする。
とても後へは追いかけられないので諦めた。

何時もは托鉢の僧を拝み、そっと開けて下さる頭陀袋にお布施を入れるのが習慣です。

毎年大乗寺の修行僧が寒修行として金沢旧市内を托鉢して回ります。いつもの年なら冷たい雪の道をわらじで歩かれるので見るだけでも震え上がるのですが…

寒行托鉢	１月
寒の入りから節分までの寒中の１ヶ月間、修行僧が一日の休みもなく一軒一軒戸口で読経して 歩く行です。二十余名の修行僧が禅宗古来の衣にわらじに網代傘で歩く姿はそれだけで金沢の 冬の風物誌として親しまれ定着しています。

今日は抜けるような青空でした。

大乗寺と言えばチョボラの仲間は近くの大乗寺で涅槃団子を作ったり"だんご巻き"に参加したりでとてもおなじみのお寺なのです。

２月１５日の涅槃は梵語のニルバーナ、煩悩を吹き消すの意味でお釈迦様ご入滅の日です。お釈迦様追慕の法要の後、本堂一杯の参詣者にねはんだんごがまかれますが、無病息災のお守りとして重宝されているようです。

さてこんな日は日光浴でもしなきゃと一応帰って来た車で外出です。

車からスーパーの玄関までじゃ日光浴にもならないけどね