詩人・高村光太郎の「レモン哀歌」は私の記憶に残る数少ない詩の一つすが、これを捩って「メロン哀歌」と称するのは「チト違う」感じです。
同じ「あい」でも愛にはこんな意味があるそうです、
「愛」は「後ろに心を残しながら、立ち去ろうとする人の姿を写したものであろう」と。白川静さんの『字統』の説明です。まさにこの一編は「心を残しつつ立ち去っていく姿です」。
この「寅次郎相合傘」ではもう伝説的場面と言うべき「メロン短歌」ならぬ「メロン啖呵」の場があります。
その場面を画家・吉川孝昭さんの「男はつらいよ 覚え書きノート」の「寅次郎相合い傘」から、まず寅さんが帰って来てメロンを出してもらおうとしたところ、
居なかった寅さんの分を切り忘れていた、そこで一悶着、いつもの大立回りが……、するとリーリーが、
以下リーリーの啖呵❗️
ビデオで観る手もありますが、吉川さんの解説付きセリフと画面紹介でその場面を頭で再生してみて下さい。